メシヤ講座・特選集no.55(平成17年8月分)

<御教え>
宗教は一つもない
(1936年5月文創のまま)

五、光明の示顕

本来神霊は肉眼に見得るものではないが、霊界に於ては、想像出来得ない程の大いなる光と熱とを放射し給ふもので、其(その)御神姿は崇高善美なる人間と同一の御姿である。そうして、其(その)御本体から放射され給ふ処の、その光と熱は余りに強烈である為に、常に水霊に依って包まれ給ふものである。

本来、真の神とは火のカと、水のミを称して神と言ふのである。火水の御働きをされ給ふからである。故に、火の働きばかりではカミではない。水の御働きばかりも神ではない。火水一致して、初めて大神力が顕現されるのである。然るに今日迄、諸々の神が地上へ示顕されたが、それはいづれも一方の御働きであった。それがために、神力といふものが示顕されなかったのである。何となれば、物質に於ても火と水合致によって動力が起るので、その動力によって機関の活動が起るのである。又草木に於てさへ、太陽の光と太陰の水によって生成化育するのと同一の理である。然し、大神力は火と水の外に土の精が加はるのであって、それを称して三位一体といふのである。此(この)三位一体の力によれば、如何なる事も成し遂げ得らるるといふ絶対力なのである。此(この)力が現はれた時、初めて人類は更生し、歓喜と幸福に満ちた理想世界は出現するのである。

本当の意味から言へば、今日迄出現された神も仏も、其(その)光は月光のそれであったので、太陽の光は未だ顕現されなかったのである。月光のみであった期間を、夜の世界といふのである。

然るに、弥々其(その)時が来たのである。太陽の光が顕れたのである。それが東方の光である。私の描いた御尊像から光明が放射されるといふ事は、それの一部を示されるのであり、又、私が病気治しをする場合、手や指から種々の光が出るので、それを肉眼で見た人は幾人もあるが、それ等もそれである。

是を以てみても、既存宗教には、未だ光明の示顕は無かったと言ひ得るのである。(以下次回掲載)

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『急所』をしっかり見抜いて行動を
メシヤ教代表 楳木和麿

国民医療費について考えさせられること

前回、「健康保険」制度確立の経緯について触れました。病気になっても「貧」で苦しむことのないように目指す制度は、歓迎すべきことです。しかし、本もとの病気は一向に減少しないという問題は横たわっております。

この程、「国民医療費」が史上最高になった、とする報道がありました。厚生労働省による平成15年度「国民医療費」の概況は、31兆5375億円で、前年比1.9%の増加ということです。(詳しくは厚生労働省公式サイト参照)

医学が進み、医療も「画期的な」と謳われる新技術が発表され続けますが、どこまで行っても対症療法の域を脱し得ません。根本的な解決に繋がる発表は、メシヤ教の御教え以外は見い出せないということが現状です。

また、国民一人当たりの「医療費」は24万7100円ですが、65歳未満は15万1500円なのに対して、65歳以上は65万3300円ということです。今後も、少子高齢化が進むことは確実でしょうから、この数字からは深刻な事態を招くことが予測されます。

2007年問題が取り沙汰されますが、日本は本当の意味での「構造改革」を急ピッチで進めねば、とんでもないことになります。「本当の意味での」と申し上げたのは、政府が取り組むことは勿論なのですが、国民一人一人が取り組むことも大なるところがあるからです。このことは、前回例を挙げてお話いたしましたが、現代人の意識改革が必要です。

私は、お蔭様で今月28日に玖珠町「国民健康保険」から「医療関係等無受診表彰」を受けます。「国民健康保険」に貢献したということですね。メシヤ教の教えと力によって健康を維持させていただいているからこそであります。しかし、7月は大変なことがありました。

結石の排泄

7月の出張は北海道まで車で出かけましたが、終えた後大きな疲労感を覚えました。5千キロ超を走破したといえども、普段ですと二日くらいで疲れは取れるのですが、身体がとにかく重く感じ、「どうしたのか?」と首を傾げました。その内無性に喉が渇くようになり、「糖尿病か?」ということも頭を過(よ)ぎりました。少々過密スケジュ-ルだったことを顧みて、腎臓を重点的に自己浄霊をさせていただきました。

また、水分の補給を心掛けました。時期の果物であるスイカを中心にして細かく水分を摂り、排尿の促進を働きかけました。そして、休息を何時もより多めに取りながら、7月末から8月初めまで何とか所要をこなしました。

すると、8月6日にトイレで異変に気付いたのです。尿の中に何か粒のようなものが見て取れるようになり、3回目に気付いた時、指先で触ってみました。なんと結石でした。直径1~2ミリでしたが、合計11個を確認しました。そして翌日は無数の砂状の結石を排泄いたしました。その一つがこれです。きれいに洗っておりますので、触ってみてください。非常に硬いです。

結石の排泄以後、だいぶ身体が軽くなりました。そして結石ができたということは水分の調節が巧く行かなかったということですので、以後肝臓を重点的にして浄霊を取り次ぎました。また、食物の陰陽のバランスについて再確認し、御教えに基づいて三食をいただくように心掛けております。お蔭様で今復調しつつあります。そして、これを契機に更に体調を整えることができますので、大変有り難いご浄化でした。

私は、浄霊の御力の素晴しさを改めて体得したことは勿論、「自然治癒力」を増強していただけたことに対する感謝でいっぱいになりました。浄霊力を授かった者として、安心立命の生活を送ることのできる幸せを噛み締めました。

と同時に「多くの人々に浄霊力を授けて差し上げたい」と強く思いました。こんな素晴しいことが日常的に許されるのですからね。人間の「自然治癒力」を増強していただけるという御力ですので、大変魅力的です。しかも自分で自分に対して取り次ぐことができるのですから、このような素晴しい「福音」は他にないでしょう。

こうした取り組みは、前項の話のように、個人に留まらず、国家のために貢献することにも繋がる訳ですから、この上なく素晴しいことです。

衆院選についての問い合わせが多い

国家についての話が出ましたので、問い合わせが非常に多い衆院選について触れておきます。

まず、投票日を何故9月11日にしたのか、とうことから「世界情勢をきちんと把握していないのではないか」という疑念を抱かざるを得ません。郵政民営化というものは、日本よりもむしろ世界の注目度の方が高い訳でして、それは、米国政府の要請が背景にあるということが、世界の認知するところだからです。

米国は郵政民営化によって、膨大な郵便貯金を民間市場に吐き出させ、米国系銀行や米国国債に取り込みたい訳だ、と指摘する人は多くおります。やはり長銀のことがすぐに思い出されます。郵貯や簡保も同じ運命を辿るのではないか、と懸念されています。

また、米国の要請に沿っているからこそ、「危険性を背負い込んだ」と心配する専門家が多いのです。情勢を分析すると、「9月初めから9日位までが非常に心配される」とする声が多いようです。大変気懸りです。仮に平穏無事に事を終えたとしても、危機管理能力を問わざるを得ません。

若者はもっと参政意識を

次に、「どのような投票行動を取れば良いのか」という実際問題なのですが、大きく3つ位に分けて考えておく必要があると思います。

この衆院選に至る解散騒動で、小泉首相の支持率が上がっているという事実です。国民全体には、「今までの自民党的政治手法や日本型政治には終止符を打ちたい」という気分が蔓延しているということです。

その気分は、投票所へ行くという形で盛り上がらねばなりません。参政意識の高揚へと繋がらねばなりません。取り分け若い方々にもっと参政意識を持っていただきたいですね。自分の身に降りかかってくる問題が、日本には山積している訳ですから、自分たちの意思を示していかねばなりません。メル友などへも「必ず投票へ行こうね」と呼びかけていただきたいですね。

また、自民党的政治手法が変化するということでは、小泉首相の功績は大きいですね。マニフェストが使われだしたという点では、民主党の功績と言えることでしょうし、民主党が大きくなることにより自民党も変わって行きつつあります。

ただし、小泉首相は自民党的政治手法を変化させているかも知れませんが、本質的には戦後態勢を変えているとは言えないところがあります。米国は日本の経済に依存している点があり、戦後態勢(米国の言いなりになる)を保持して貰いたい訳です。アメリカは日本に対して「言い分」を全て素直に聞き入れて欲しいという面があり、小泉首相は追随している点が見受けられます。

その点を把握しておいて、党首討論をはじめ政見放送などを注視していただきたいと思います。何しろ選挙には莫大な血税が投じられるのですから、その税金がムダにならないように行動していただきたいと思います。

「視野狭窄状態」から脱却して行かねばならない秋

そして、投票行動を起こす前に大切なことは「視野狭窄状態」からの脱却です。「地上天国祭」の際にお話いたしました内容を確認していただき、多くの方々へ警鐘を鳴らしていただきたい、と願っております。

今回「郵政民営化」が焦点のようにされております。この中には先程の米国政府からの要請ということも勿論含まれております。ブッシュ政権は自国の道路整備に莫大な予算を組みました。例えば、そうしたことに取り込まれないように、民営化の前提として「対策」を強固にしておかなければなりません。

次に最も重要なことは、お金の使い方、活かし方にあるのです。石原都知事や田中長野県知事などの「ムダ金をなくす地方行政」を実行する上での苦労談を聞くと、本質的なことが見えてきます。それぞれ典型的な大小の縮図ですので、よく把握できます。

以前から幾度も指摘してますが、戦後60年の間に日本が築いてきた中には、疲弊した制度や仕組みがたくさんあります。そうした時代錯誤的なものを改革して行かねばなりません。

様々な構造改革を本当に進めるならば、「郵政」だけがこのまま残ると、歪(ひずみ)が大きくなることは事実です。しかし、改革の中で謳われる「小さい政府」には、負の面もあります。公正、公平を担保する機能は弱まることも心配され、少子高齢社会では福祉や社会制度の充実が欠かせない点からも大いに懸念されます。

自民党は「不良債権処理に目途をつけた」と言いますが、血税が投入されたことを忘れてはなりませんし、責任は護送船団方式と言われたことからも自民党そのものにありました。そして何より弱者や地方は置き去りにされたままであります。「自己責任」原則を国民には自覚させても、不良債権処理にけじめがつけられておりません。「改革なくして成長なし」と謳っても、きちんとした航路は描かれてはおりません。この点については民主党の方が、未知数はあっても踏み込んだマニフェストを作成しています。

道路公団の不祥事からも、「天下り」問題が取り沙汰されております。「公務員の再就職」などと言って、当人達ははぐらかしますが、公務員ならば公務員の何たるかを自覚しなくてはなりません。総じて官僚の資質の向上と制度の改革が課題です。

外交への関心が低いことを懸念する

もう一つ気懸かりなのは、内政と経済が争点の中心となってしまい外交についての関心が低いことです。

小泉首相はブッシュ大統領と親密であるかのようなパフォ-マンスを繰り返してきましたが、国連の「常任理事国入り」懸案や「6カ国会議」などで上手にはぐらかされております。また中国も「靖国問題」で日本の矛先を鈍らせ、着々と軍備拡張、天然資源の独占化を図っています。両国ともしたたかです。

過去、池田勇人、佐藤栄作両元首相は米国や中国に対して「あなた方が余り理不尽なことをやるなら、我々日本も核武装をします」と脅していたそうです。核武装そのものは論外ですが、両者の外交姿勢はすごいところがあったようです。そうした姿勢がなくては腹芸のある外交とは言えないでしょう。

また、アジア外交重視が謳われておりますが、経済面での協調を深めるということ以外に、具体性のある政策を打ち出している政党は見当たりません。歴史認識の本題を曖昧にしないと共に、他国の人権状況や軍備拡張に対してもっと関与を強めるべきです。日本国民やアジア諸国の人々を納得させる政策が不足しています。

今回は米国との関わりを幾つか引き合いに出しましたが、米国国内の富裕層と貧困層との格差は想像以上のものがあります。日本の金が米国に流れた時、その格差に更に拍車を掛けるということになります。日本の役割と責任は、日本国民が考えている以上に大きく重いものなのです。

大まかな枠組みとしては以上の事柄を考えておかねばなりません。また、個々の立候補者については、「郵政民営化」のみではなく、各種法案についての賛否とその論拠を吟味しておかねばならないでしょう。何と言っても立法府の人選ですから、この点がもっとも大切なことです。

御教えに『急所を見抜く』という課題が示されております。しっかりと見抜いて、着実に行動していただけることを願っております。

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<メール交換・パ-ト2>
※参考になる点が多いので、ご本人の了解を得て掲載します。5通目

質問メール・5  「Re.発送のお知らせ」

Q.  前略

早々のご対応に感謝申し上げます。

>未体験者用の「浄霊」に加え、発足時に於ける信者向けの「信仰読本」を同封致しました。

ありがとうございます。届くのを楽しみにしております。些細なことをお聞きして恐縮ですが、信仰読本についてはあらためて必要な金額を教えて下さい。

メ-ルを読ませて頂き、お会いできることがより楽しみになりました。(中略)

ここ2~3ヶ月の間に最低限必要な情報にぶつからせて頂き、救世教から離脱した教団のそれぞれの離脱時期、離脱した背景、概要を知ることができました。その中で、世界救世教の包括3法人中2法人も含めて教団一元化時に明主様の御教えに忠実たらんとして離脱された、という方々の現状の確認を自分なりにはじめました。

しかし、実際のところは教団の内部深く入って中心に触れなければわかるものではありません。できることは、活動内容と活動拠点の所在確認、新しい信者さん、古い信者さん、教師、支部長、教会長さんから直接、又はメ-ルで伺った話を総合して実態を推察するしかありませんでした。

それでも、救世教自体、2代様の時代に祭式変更からご神体の問題、善言讃詞の改変、著作権の争いなどなど、があったことを私はこの確認作業においてはじめて知り愕然としました。

秀明、天聖真美会、では一般信者さんが相当苦しまれた末、悩みに悩んで離脱した人々、それでも残っている人々の書き残したHPを目にする機会を頂きました。あろうことか御神書の改竄、役員、教会長、支部長の様が御教えから逸脱、迷走している様相が目に浮かび、苦しむ信者さんの気持ちが移ってくるようで大変苦しくなりました。

これも必要があって主神様が存在を許されておられるのでしょうが、同時に大変お悲しみになられているような気がして、何とかならないものか、と感じます。

とは言うものの、私達一個人は大きすぎることに頭悩ますより、今日一日自分の役割を精一杯全うすること、これに尽きるとも思います。

他者の影響を受けても道に迷わない芯を持ち、自身の役割を自覚し、誰が見ずとも言われずともそれを全うできる、そんな自立した人の育ちをお手伝いするのが世話人であり、私の役割は今の段階はそれに尽きるのではないかと思っています。

教団に悩み持たず、役割を全うできる日を願ってやみません。(中略)

では、信仰読本が届き次第拝読させて頂いて、その後、あらためてご連絡させて頂きます。よろしくお願い致します。
<2005.2.22・11:36>

返信メ-ル  「追伸」

A.  前略。

本を読まれてから、改めてご連絡くださる、とのことでしたが、メ-ル内容とご自身のご心痛を推察すると、時間のあるときに少しでもお伝えして行こうと思います。

明主様教団の内紛をはじめとする問題、お世話内容の不備における根本的なことです。

私は、幾つかの問題点を絶えず心にもって御神業に臨ませていただいてまいりました。そのひとつは、「観音講座」の解釈です。私が出会った先達の中で、その内容を明確に理解している方はおりませんでした。立教時の講座ですので、「立教の精神」そのもののはずです。どなたに質問をしても、すりかえられてきました。

独学でしか理解する術はなく、『大和民族の宗家にあたる神様がお創りになられた祝詞』という表現がありますが、当時は現在使用している漢字や平仮名はなく、どのような文字で残してこられたのか?という疑問から始まりました。勿論口伝が主流であった訳ですが、特定の地位の方々が使用を許されていた文字があったことは何時しか知るに至りました。

神代文字と表現する人もいますが、それを知らずして「言霊」のことは理解できません。これについては、過去のメシヤ講座で少し触れてきました。今後、周知すべき内容です。時代は進んでおりますので、漢字や平仮名はその過程で発展的に生み出されたものとして、今後も使用しますが、言霊については源を知らねばならないと思います。

そして、ご出現された神様方のお働きなど拝察することは、更に困難であろうと思います。

次に、昭和30年の祭式変更は、大本教の影響です。二代様が大本教へ相談された由のようです。また、それ以前に「二代教主」が必要であったのか、意見の分かれるところです。二代様のご人格は言うに及ばず素晴しいの一言ですが、「教主」を巡る問題が重なっております。秀明は、三代教主様の要請で離脱しておりますし、救世神教も関連していると言われております。

大本教へ相談されたという時点で、明主様のご神格を理解されていなかったとしか推察できません。

また、ご法難の背景を知れば知るほど、当時の高弟と言われた方々がご神格を理解されていなかったとしか、考えられません。もっとも、邪神界の介入として片付ければすべてに当てはまるのですが・・・。『抜き身の中にいると思え』と御教えされていますから、当然そうした事もあるでしょう。明主様ご自身が、闘っておられたのですから。

このような内容が、必要なのかどうか判りませんが、「神様がお育てになられ・・・」という表現や「この人に与えられし本来の役割・・・」という文面に対して、どうしてもお伝えしておかねば、と思えたのです。

大切なのは「明主様のご神格」ですね。

そして、お世話は「明主様のご人格」ですね。御在世中の側近奉仕者の話は魅力的です。直にお聞きするとお世話のあり方が彷彿と致します。しかし「景仰」の内容がよくなかったようです。これは、編集者の才能に尽きますが、明主様のお言葉の受け止め方が整理されないまま出版に至ってしまったことが原因でしょう。

「明主様のご人格」を目指し、また目指すようにお世話することが、根本になくてはなりません。

途中ですが、またの機会にします。

メシヤ教
楳木和麿<2005.2.23・16:51>