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メシヤ講座・特選集no.57(平成17年10月分)

<御教え>
宗教は一つもない
(1936年5月文創のまま)

七、天国的生活

世間あらゆる宗教は即心即仏とか娑婆即寂光浄土とか、地上天国とか、甘露台の世とか言ってゐる。之等は多く未来の理想世界であるとし、現在の苦悩はどうしやうもないと、只忍苦、諦めのみに努力してゐる。其(その)結果、終には苦悩を楽しむのが信仰に徹してゐる、といふやうにさへなって了ったのである。それは苦悩を排撃する事が出来ないので、苦悩に負けるのを満足するのであり、苦悩を肯定する事であり、終に苦悩を常態観とさへするに到ったので、謂(い)はば苦悩の奴隷になって了ったといふのが実際である。恰度、病気を駆逐する事が出来ないから、せめて養生丈で現状維持のまま一日でも長く生きよふとする現代医学の如なものである。

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