<御教え>
『文明の創造』科学篇
結核と特効薬
(文創 昭和二十七年)
結核の薬位、次々と出るものはあるまい。近年になってセファランチン、ペニシリン、ストレプトマイシン等々、之等は今随分もてはやされてゐる。恰度(ちょうど)何かの流行のやうである。此(こ)の様にそれからそれへと新薬が出るといふ事は、勿論もちろん前に出たものより効き目がより高いからであらうが、曩(さき)に詳述した如く、薬の効き目とは毒の効目であるから、毒が強い程よく効く訳で、浄化停止の力もそれだけ強いから、症状が軽減するといふ訳で、特効薬として売出されるのである。然(しか)し何いずれは其(そ)の薬毒の浄化作用が起るから、毒の強い程浄化も強く来るといふ次第で、結果は一の苦痛を免れやうとする其(そ)の方法が、二の苦痛の種を蒔くといふ事である。それが薬学の進歩と思ふのであるから問題は実に大きいと言はねばならない。従って有体(ありてい)に言えば、医学の誤りが病人を増し、薬剤業者を繁昌させ、新聞屋に多額の広告料を奉納するといふ訳で、それ以外の何物でもない事を知るであらう。憐れむべきは現代文化民族である。私が此(こ)の重大事を発見し得たといふ事は愈々(いよいよ)時期到来、暗黒界に一条の光明が射し初めたのである。勿論もちろん地上天国出現の間近い事の示唆でなくて何であらう。
≪解説≫
「地上天国祭」において
『文明の創造』出版と共に幕開けする『本来の御神業』とは
メシヤ教代表 楳木和麿
吹き払う如き強風は弥増す神威を実感し、ただただ畏まざるを得ない
五月五日の「新本部竣成祭」は爽やかな晴天に恵まれて盛大に執り行うことが許されました。喜びに包まれたことは勿論のこと、移転後遷座祭まで強風により祓い浄められたことに思いを馳せ『神威』という御事を実感させていただきました。ただただ畏まざるを得ませんでした。しかも、日を経るに従いその思いは弥増しています。
五月末の三日間、庭師に入ってもらい将来の庭づくりの準備をしたところ、素晴らしい構想の下に石の配置がなされていたことが判明しました。鬱蒼と茂っていた時には隠れていた石組が浮かび上がってきたのです。この庭師は、久大本線管内(福岡県久留米市から大分市)の庭師の検定などを担ってきた方で、地元の信者さんの尽力で施工してもらうことができました。大変な篤信家で、打ち合わせに来た際に御神前へ額ずき「信仰による徳で手に入ったものですね」を連発しました。
そして、庭木の枝打ちが進むにつれて「この庭は名の知れた庭師が創ったものです。今その方は後継者がいなくて廃業していますが、庭石を見ただけでも莫大な資金投入が成されていると解ります。」と、ため息交じりの感歎の声を挙げて説明してくれました。このように、メシヤ教を立ち上げた際に用意されていた感を深める事象が続いています。
それは『メシヤ様の御精神を現代に求める座談会』に書き込んだ「蛍の灯かり」もその一つです。庭師の作業が終わるや、小川や庭で蛍の乱舞が見られるようになり更に歓声を挙げています。
こうしたことの発端である強風について浜松支部で比較的詳しく話しました。その内容をアップしてくれていますので、初めに引用します。
新しい本部に移って
今回私の挨拶には書いていないのですが、実は引越しを4月20日におかげさまで終わって、そっちに移ったらものすごい風が吹き始めたのですね。で、木がうっそうと茂っているのですが、その木の枝がポキポキ折れて、家にぶつかってくるくらいものすごい風がずっと吹き続けて、これは川が割りと近いので、こんなに風が強いと困ったものだなと思っていたところ、前に住んでいる主人がちょうどいたので、あいさつしながら話をして「この辺はこんなにいつも風が強いのですか?」と聞いたら、「いや今年は特別だ。こんなに吹くことはない」というふうに言われました。今年はどうしたことかなと思うくらいでした。 それで5月5日に割と大勢集っていただくので、簡易トイレを一つ借りたのですね。リース会社から。借りたのだけど、そのリース会社の人が置くときに「これだけ風は強いので、倒れたらいけないので、ロープか何かでしっかり固定しておいてくれ」と言われたので、あわててホームセンターへ行って、側溝に埋めるU字溝のコンクリートの厚いものを買って、両手でやっと持てるようなものを2つ買って、それから工事用の黄色と黒のロープを買ってきて、それにくくりつけて固定して、なおかつその辺にあまっているブロックを積み上げてそして風が吹いたらいけないなと思って固定していたのですね。 そうして準備をしていたときに、5月1日に古い本部の御神霊を新しい本部に御遷りいただく遷座祭を執り行わせていただいた途端に風が止んだのです。ですから、これは御神霊に御鎮まりいただくためにその辺一帯を祓い浄められたのだなと思いました。お蔭で5日は、おだやかな五月晴れのなかで、みなさんと共に盛大に竣成祭を執り行うことができました。ありがとうございました。無事に終わらせていただきました。 そしたら、5日のその風がこっちに来ちゃってね。で、大変な竜巻が起きて・・・。御教えによる竜巻が起きる原因については三重支部の方で紹介してくれることになっています。発生地に『文明の創造』の本を出版する会社があるのですよ。そこの出版事業部から出版するということを決めておりますので、皆さん方に送った『文明の創造』の在庫を何百部になるか分からないけれど、それはそこの倉庫に一応保管して全国からの注文をそこから送るというそういう体制が整ったので関係していると思います。犠牲になられた方々には大変なことでしてお見舞い申し上げるのですが、そういう御神業と深く関わっている気象状況ではないかなぁと思います。 |
『文明の創造』出版作業が本格化すると同時期に「新本部竣成祭」が予期せぬ形で許されましたことは、並々ならぬ御神慮を感じざるを得ません。メシヤ様が進められようとした『本来の御神業』を推進することを目指してきたからこそ許されたものであり、それ故に大きな責任があります。
書籍の発行概要は次のようになります。
【『文明の創造』発行の概要】
平成24年6月15日 初版第1刷発行 発行人 楳木和麿 発行所 大分県玖珠郡玖珠町大隈倉園941-1 印刷所 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足225-3 出版社 茨城県常総市水海道渕頭町4567 定価 3,000円 |
表記のように、発行日は「地上天国祭」となっております。この日を期して『文明の創造』出版と併せて『本来の御神業』の進め方を具体化して打ち出します。詳しいことは「地上天国祭」でお話することにしていますが、「メシヤ講座・三重(平成24年5月分)」のでは浜松支部と多少重なるところがあるのですが、『文明の創造』出版の時期を早めた背景がアップされていますので、その一端を引用します。
◎天地間の浄化作用
(先生) (支部責任者) 【『龍神界』( 霊界叢談 昭和24年8月25日発行)】 『皆それぞれの職責を分担的に管掌の神から命ぜられ、それによって不断の活動を続けているのである。なかんずく天文現象すなわち風雨雷霆(らいて い)等はそれぞれの龍神が、祓戸(はらいど)四柱の神の指揮に従い担掌するので、天地間の浄化作用が主である。その他一定域の海洋湖沼河川や、小にしては池、井戸に至るまで、大中小それぞれの龍神が住み、守っているのである。(中略)龍神は大体画や彫刻にあるごとき形体であるが、有角と無角とあって、高級の龍神はすこぶる巨大でその身長数里または数十里に及ぶものさえある。彼の有名な八大龍王は古事記にある八人男女(やたりおとめ)すなわち五男三女神である。伝説によれば彼の釈尊が八大龍王を海洋に封じ込め、ある時期まで待てと申渡したということである。私の考察によれ ばその時期とは夜の世界が昼の世界に転換する時までである。ちなみに八大龍王は人間に再生し光明世界建設のため、現在活動しつつある事になっている。昔から龍神の修行は海に千年、山に千年、里に千年という事になっている。これらも相当根拠はあるようである。しかしながらこれも関係者の供養 や善行等によって期間は短縮されるのである。龍神は修行が済むと昇天するが、その場合雲を呼び暴風を起し、いわゆる龍巻といって海水湖水等を随分高く上げ、天に昇るので、これを見た人は世間に数多くある。』 ブログ「岩戸開き」に関連記事が紹介されています。 この12月というのは余程みんなしっかりとした想念で迎えないといけないなと思いますね。 (先生) それだけに皆様方に少し無理をしていただいて『文明の創造』を早めにつくりあげるようにして、校正作業に大変な思いをしていただきました。 もう一度だけ校正のチェックをお願いいたします。 『文明の創造』が発刊されれば大きな力になると思います。今まで一般の書店には出ていませんでしたのでね。非売品にしていたのではないでしょう か。それでは世に出たとは言えないですね。 |
最後の記載のように、振り返ってみるに、メシヤ様の御論文がそのまま一般書店で売り出されることは、御昇天後見当たりません。御教えに基づいた論説や布教師の自叙伝などはありますが、御論文そのものは非売品として出されたものばかりです。それ故に、原本そのままに『文明の創造』を出版することは非常に意義深いことなのです。
そして、この竜巻の話の内容では、既にお話したように川崎会場で出版社の所在地が竜巻の発生地であったことが判明し、二重に驚かされました。幾重にも使命の重大さを痛感させられたのです。
これがメシヤ様の顕現する奇蹟だ―冨山さんに続く奇蹟が岡山支部で
そして、使命ということと併せて『本来の御神業』の内容としては、文字通りメシヤ様の恩恵に一人でも多くの方々に浴していただくということです。その具体例が「メシヤ講座・岡山」に詳細アップされていますので、ジックリと目を通していただくと有り難く思います。
ここでは、「地上天国祭」で報告していただくことになった体験談の触り部分を引用します。
《主人の浄霊力伝授を通して家庭天国に》 参加者:それから、△△さんにも、「箇条書きにしてきて」と言っておいたんですけど。浄霊力伝授、それから片山君との関わりとかね、この前、「家庭天国」と言ったんですよ。まぁ、色んな浄化があって、苦しいところを乗り越えてきているものですから、そのことを「今日は発表しなさいよ」と言ったんですよ。 参加者:文章が下手だから。 代表:じゃあ、しゃべって下さい。 参加者:ある日突然、お光様がするりと抜けて、横にあるんですよ。これから外れてその枕元の横にあったということがね、これは何かあるのかなぁと思って、それで主人の仕事も無かったんですけど、メシヤ様の御守護で、仕事も与えられて、「これはお母さんが霊界から言ってくれたんだろうか」とこう主人が言うんですよ。 それでこの前、主人が浄霊力伝授をしていただいて、本当に家庭天国だなぁと思いました。主人が凄く変わって来たんですよね。お花を活けたりとか、私以上に家をきれいにしてくれだしたんです。玄関に花、トイレに花、これは本当に美だなと思いました。自分自身でも本当に不思議で・・・。 |
「地上天国祭」では、お世話に当たったご本人から発表していただきますので、期待していただきたいと思います。
『本来の御神業』の具体論
「地上天国祭」で打ち出す『本来の御神業』の具体論では、大阪支部でその一端を話していますので、最後に引用しておきます。
『天国篇』について 参加者 『天国の福音書』をこの後作っていくんですか?代表先生 そうそう昭和29年にできたものを、それの続篇をずっとこれから作っていくと。参加者 あっ29年に発刊されているものの続篇を・・。それは御教えはあるんですか?代表先生 御教えはもうすでに一杯出ているからね、それをいわゆるメシヤ教としての宗教の体系化を図っていくために、「主神様」に対する信仰観、いわゆる神観というものを確立する御教えはまず“これだ”、と。「メシヤ様」という御存在を、自分達の想念を確立するための御教えはこれだ、というふうにして、まず一番最初、主宰神の神観が分かって行かないといけない。それから、このメシヤ教を御造りになった「教祖」という御方の御存在が分かっていかないといけないので、そういうふうに分類して、そして、生活の上では毎日どういうことを心がけていかないといけないか、ということをまとめた生活篇というようなものも必要だしね。もちろん浄霊力を高めていくための御教えも必要なので、そういうふうに信仰を整えていくための分類をしながら、漸次何巻まで必要かということをまぁ考えているんだけれども、『天国の福音書(1巻)』は出ているので、2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻、9巻、10巻、11巻、12巻、13巻というふうにずっとこれから作っていきます。参加者 作っていくんですか? 代表先生 そうですよ。 参加者 それは、普通の一般の書店にも配置するんですか?『文明の創造』だけでなくて。 代表先生 うん、これからね、そうなる。 参加者 それは『岡田茂吉論文集』の内容ではないんですか、それは? 代表先生 いや、論文集の中から拾ってね。とりわけ、メシヤ様の腹中の光の玉に魂が宿ってからの論文を中心にして、そして作り上げていく。 参加者 代表先生が編集していかれるということですか。 代表先生 そうです。 参加者 何巻も? 代表先生 ええ、そうです。 参加者 はい、分かりました。 代表先生 うん、だから当面の間は、『文明の創造』を作ったので、あれをみんなに・・、とにかく今初版で出すので、二刷、三刷、四刷というふうに刷り増ししていくぐらいに、あれがまずずっと広がってもらわないといけない。1000部や2000部ではしょうがないのでね。10万部20万部というふうに、あれが売れていかないことには、メシヤ様の御教えが広がっていくということには繋がっていかないのでね。だから、一つ広報活動をよろしくお願いします。(後略) |
御神業の話を重ねるごとに大きな喜びと適度な緊張感が湧き上がってまいります。「地上天国祭」が楽しみです。
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