メシヤ講座no.182出雲(平成28年3月)

<今月の御教え>

『開教の辞』(昭和二十五年三月十一日)

本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』55ページに記載されています。

 

【メシヤ講座 出雲支部】

 

昭和58年に惹起した悲しき低俗な権力抗争の根本!

楳木代表

先月と今月ですね、この『世界救世(メシヤ)教』を復興していく上での根本的な話になりますので、今月まで今少し固い話に我慢をしておいて頂きたいと思います。それでは最初にですね

『昭和廿二年八月三十日、宗教法人として創立された日本観音教団並びに同二十三年十月三十日同じく創立された日本五六七教会は、今回自発的に解散し、右両会を打って一丸としたる新しき構想の下に、本年二月四日立春の日を期して、標題の如き宗教法人世界救世(メシヤ)教の創立出現となったのである。』

という、この四行を基にですね、今、メシヤ教は二月四日にですね「世界救世(メシヤ)教開教記念大祭」を執り行わせて頂いております。それから、この宗教法人の日本観音教団並びに日本五六七教会が、夫々教義をもっておりまして、その教義については三月三日に司会者の方から読んで頂いたのですけれども・・・世界救世(きゅうせい)教が、昭和58年を発端にして非常に分裂騒ぎを起こしまして、世間からはですね“世界救世(きゅうせい)教は教義論争で分裂しているのではない、飽く迄権力抗争でやっているのだ”というふうに言われた最大の理由がですね、所謂「新生」と言われているものと、元々の「教団護持委員会」との割れた時にですね、教団内事情通は「『天国会』と『五六七会』の闘いだ」と言ったのですけれども・・・「天国会」「五六七会」の闘いを、この教義に基づいてやった訳ではなかったので、世間からは「低俗な権力抗争なのだ」と、非常にレベルが低い抗争だと指摘された理由は、教義が一つも出て来なかったという事であります。

それで皆さん方に改めて両教団の教義を、ここで拝読を致しますけれども、これは『光』の号外(昭和二十四年五月三十日に発表したもの)であります。

 

教義拝読

日本観音教団教義

◇…大宇宙を創造され給ひし造物主たる主の大神は、此の地上に天国を顕現すべく太初から大経綸を行  はせ給ひつつあるのである、之が為神の代行者として人間が造られ、又万物は人間の為に造られたる   事を信ずると共に今日迄の歴史はその為の準備工作であり、其時代々々に必要なる人間を顕はし給ひ  夫々の使命を遂行させ御目的を達成され給ふのである。

◇…主神の御分霊たる聖観世音菩薩は仏界に下られ給ひし御名であって専ら救世済民の為三十三相に変  現化身せられ、或時は光明如来と現じ、又或時は応身彌勒と化し、実に応変自在自由無碍の御活動を   され給ふのである、茲に世界の大転換期に際し、神幽現三界の救済の為無限の力を発揮され給う事に   なったのである、其暁病貧争絶無の世界は樹立され、人類の理想たる真善美の完き光明世界は、茲に   実現するのである。

◇…本教顧問岡田自観先生には、観世音菩薩が人類救済の為の代行者として選ばれたる力徳者たる事を  信じ、吾等は其聖業に参加を許されたる光栄を感謝すると共に、全力を尽して神意に添ひ奉らん事を   期するのである。(光号外  昭和二十四年五月三十日)

 

五六七教教義

◇…無限絶対無始無終、宇宙の主宰神たる主の大神は、理想世界顕現の御目的を以て、各時代、各地域に聖物賢哲を出し、救世の経綸を行はせ給ふ事を信ず。

◇…主の大神とは、泰西に於てはヱホバ、ゴット、ジュウス、ロゴス等々、中国に於ては天帝又は無極、亜細亜に於ては梵天、大自在天、アラーの神又は天之御中主の神と称え奉る。

◇…主神の分霊たる観世音菩薩は、大光明如来又は応身彌勒の御名によって千変万化の御活動をなし給ひ、末法濁世を浄め三界万霊を救はせ給ふ事を信ず。

◇…観世音菩薩は最後に五六七の御力を揮はせ給ひ病貧争を根絶し、地上天国出現の聖業を完成し給ふ、其大偉業に参加を許されたる吾等は、無上の光栄と信ず。

◇…地上天国とは、人類待望の真善美を完全に具現せる世界にして、万民和楽の永遠なる平和世界たるを信ず。 (光号外  昭和二十四年五月三十日)

楳木代表

これが天国会と五六七会が夫々教義として、発表して取り組んでいた事であります。それを昭和二十五年二月四日に世界救世(メシヤ)教に纏めたので、『世界救世(メシヤ)教教義』としてメシヤ様が御創りになったという事です。

ですから、本来世界救世(きゅうせい)教が、分裂した事が『浄化』として捉えるならば、浄化を浄化たらしめた時には、この世界救世(メシヤ)教誕生の所まで遡って、この教義に基づいてメシヤ様は世界救世(メシヤ)教を開教されたのだという所に気付いてですね、そして、その方針に基づいて御神業を進めるという事でなければいけなかったのです。けれども、何処までも権力抗争だったので、その権力抗争の延長線上で今も未だ進んでいるという、まぁ悲しき現状である訳であります。そこまでトップが突き詰めて考えていなかった為に、この様な事が起きてしまったという事を、心に留めておいて頂ければ大変有り難いと思います。

 

非常に重大な意義

楳木代表

それでは次を確認させて頂きたいのですけども

『之は、非常に重大な意義があり、勿論神の深き御旨に由るのであって、人間の意図でない事は今更言うまでもない、何時も吾等が唱える処の、霊界に於ける夜昼転換の時期に愈よ入ったからである、之も吾等が常に言う処の仏教の救いは夜の期間中であるから夜の消滅と共に観世音菩薩の御救いの転移進展となるので、一言にして言えば仏滅を意味するのである、従而、観世音薩の御働きも救世主のそれとなるのは勿論である、即ち化身仏であらせられた観世音菩薩は茲に仮面を脱いで、御本体である神の御働きとなり給うのである。』

という事ですので、先ほど拝読をさせて頂いた両教団の教義の中で、主神様の御分霊として御出現された観音様は、最後は『弥勒』として救済するというのが、之までの教義の二つであります。

愈々ここで、今拝読させて頂いたように、『メシヤのそれとなるのは勿論である。』という事なので、メシヤ様は昭和二十五年二月四日にメシヤの御働きを愈々行使するという事で、この世界救世(メシヤ)教を開教したのだ、という事であります。それを又ここで重々心に留めて頂ければ有難いと思います。

 

化身仏

楳木代表

そうして、最後の所に『即ち化身仏であらせられた観世音菩薩は茲に仮面を脱いで、御本体である神の御働きとなり給うのである。』という事ですので、この化身仏に対する理解は、皆さん信仰が非常に古い方ですので、この化身仏と聞いた時には大体掌握できるのですけれども、新しく入信してきた方とか、新に繋がって来た方々には、この化身仏の意味がよく分からない所があったので、それでですね『文明の創造』をずーっと拝読をしながら確認を一月迄させて頂きました。

『文明の創造』を拝読すると、この化身仏の実体というのが良く分かりますので『文明の創造』を全て読み終わった段階で、もう一度『世界救世(メシヤ)教教義』とこの『世界救世(メシヤ)教の誕生に就て』という『開教の辞』を確認させて頂こうという、非常に長い計画の下に、勉強会を進めて来た訳であります。

愈々今日の所で完結する訳なのですけれども、化身仏というのは、思い出して頂ければですね、三千年前に朝鮮半島から素盞嗚尊が押し寄せて来てきました。当時日本を徳によって治められていた伊都能売神皇様の皇位を狙って、武力で以って押し寄せて来ました。伊都能売神皇様は、毅然とお断りになりましたけれども、お断りになると同時に、素盞嗚尊は日本人の生命を脅迫して来ましたので、伊都能売神皇様は日本人を犠牲にするという事は非常に忍びないので、天照天皇に皇位をお譲りになって、急遽インドの方へ降って行かれました。インドの方へ降って行って、お釈迦様が当時悉達太子と呼ばれていた皇太子の頃にお会いになって、日本の『徳によって治める政治の在り方』或は『人間生活の在り方』に就いてお話して、それが基になって仏教というものが出来上がって来ました。

そ して、仏教が日本に入って来た訳なのですけれども、この時に伊都能売神皇様は観音様と崇め奉られるようになったので、それが化身仏のトップであります。その伊都能売神皇様に従った神々が、その下の方で支えられていた化身仏としてある訳であります。

『茲に仮面を脱いで』というのは、観音様の絵を見ると頭巾を被っていますね、この頭巾は身を隠してインドへ降って行ったという事を示す為に頭巾を被っている訳なのでありますけれども、この仮面を脱いでというのは、この頭巾を取り払ったという事です。隠れないというふうにして取り払って、愈々本体の神の御働きに戻ったというふうに、受け止めて頂きたいと思います。

 

数多ある教えを救う教えこそ

楳木代表

そして、今世界に起きている事はですね・・・、素盞嗚尊は皇位が天照天皇に移った後その皇位まで狙って天照天皇を毒殺しましたので、それを伊弉諾尊様から大叱責を受けて、名誉挽回の為にヨーロッパに渡ってキリスト教を創ってですね、イエス・キリストに力と知恵を与えた訳でありますが、このキリスト教は素盞嗚尊の性格をそのまま受け継いでいるので、その象徴的なものが十字軍として、世界をずーっと制圧して行った訳です。途中ではですねアラビア諸国を征服して、そのアラビア諸国の進んだ学問を取り入れて、それを体系化して学問体系を作り上げて、それが現在まで繫がって来ております。ですから、我々が子供の頃は、学問を余りやり過ぎると学毒が身に付いてしまうというふうに指摘されましたけれど、その学毒の本体は何かというと素盞嗚尊の性格という事であります。ですから学毒の本筋が分からなかった指導者たちは、「大学は行かんでいい」というような事を我々に指導してしまいました。当時の学生信徒達はですね、随分その事で悩まされました。

然し学毒の本体は素盞嗚尊の性格という事が分かっておれば、学びつつ性格をキチンと見極めて勉強して行けばいいという事を、当時の教会長や支部長が指導すれば問題なく皆大学へ行って学ぶことが出来た訳なのですけれども、そういう指導をしなかった為に、ずーっと学毒だけが突っ走ってしまった所があります。素盞嗚尊の性格は、最後にアメリカのインディアンを征服して、アメリカ全土をキリスト教国にしてですね、そこから世界の警察という所まで成り上がって行きました。然し、今はですね『昼の時代』を迎えた為に、世界の警察という性格から・・・、そのキリスト教の中からですね1400年前にイスラム教が生まれて来て、十字軍という性格よりも人間というものは非常に弱い存在なので、この弱い存在を守らなければいけないという事で、今度は厳しい戒律に基づいて人々を守って行くという、イスラム教が生まれました。マホメットという人がアラーの神からですね御啓示を頂いて、そしてイスラム教を創りました。

しかしながら、夫々の教団がですね、本来の在り方を求めないで政治に利用した為に、今はイスラム教の一部はISという形でですね、非常に危険な宗団を形成しております。その一方でイスラム教の中ではですね、イスラム教の学校の中で若い指導者を育てて、本来イスラム教というのは平和を愛する教団なのだという事を教えて、ISのような危険思想に染まりかけた者達を一人ひとり本来のイスラム教に立ち直らせるような、そういう人材を今育てている取り組みを、ずーっとイスラム教圏は続けております。

こうした取り組みによって、夫々の教団が本来の在り方に戻って行ってこそ、世界の平和が生まれて来る。その本来中心になるのが、メシヤ様の教えを持っている世界救世(メシヤ)教であらねばならないのですけど、この世界救世(きゅうせい)教が未だ世界救世(きゅうせい)教のままになっている為に、『医学革命』と『宗教改革』の本来の在り方という所まで到達していない為に、折角今イスラム教圏もキリスト教圏も全てが、本来のものを思い出しながら纏って行かないといけないというふうに思っているのに、その中心に世界救世(メシヤ)教として立てない現状になっている。大変情けない状態になっております。

然しメシヤ様の思想を以てすれば、この三大宗教を纏めてですね、そして理想世界を建設して行く方向へ導いてあげる事が出来るのですけれども、本体が、メシヤ様の思想を分かっていない為に、それが出来ずに今日を迎えております。

ですから、メシヤ教としてですね、世界救世(メシヤ)教復興推進事業を進めるという事は、その本来の役割を担える教団に大改革をして行くという事ですので、そうした事を今日もですね、力強く話しながらその事を支えて行くような、お一人おひとりになって頂ければ大変有り難いと思います。

 

『御教え』を絵にかいたような浄化を頂く!

楳木代表

次を拝読しますが

『以上の如く霊界が昼となる以上、之が現界に移写するに於ては、夜の文化は当然不用なものは滅び有用な物のみが残る事となるのは当然である。それのみではない、長年月に渉る暗黒時代によって人類の罪穢の少なからず堆積せる以上、それの清掃作用が行はれなくてはならない。』

この清掃作用が行はれなくてはならないという事の下に、浄化を我々は許されているという事なのです。私も、今日は右足膝が痛いのですけれども、これは三月三日箱根まで、本部の一日祭を終えてから車で走って行って、それで三月三日の御祭りを終ってから又車で本部へ一旦帰って来て、それで月次祭を執り行って、また、今出張に出ておりますので、此処まで来ると5500㎞をずーっと走ったことになります。この膝を使いすぎている為に、ここの出来物を切った時の消毒薬が残存していると見えて、メシヤ様は神経を使う所に薬毒が集合してくるというふうに言われておりますので、ここを使い過ぎた為に、ここに薬毒が集合してピリピリした痛みを出しております。動かし方によってピーンと響くというような・・・そんな薬毒の今溶け方をしております。然しこれも走りながら手術の所を淨霊するとかなり穏やかになって来ますので、成程消毒薬の恐ろしさというのは、凄いしつこさと痛みを伴うなというふうに思います。

このように清掃作用という事を神様側ではされているので、それによって我々の上にもですね浄化作用として起きて来ます。この事が分かってないと浄化は有難く感謝で受け止める事が出来ません。どうしても“又悪くなった、どうしょうか”というような話になってくる。然し神様の御心によって、暗黒時代によって人類の罪穢の少なからず堆積せるから、それを清掃作用として浄化を頂いているのだ、と受け止めると、この三千年の流れの中で今浄化を頂いているという感謝の気持ちが沸々と湧いてきます。繰り返しますが、この事が分かっていないと“どうして、又、こんな痛みが出るのだろうか”という話になってしまいます。

メシヤ教の中でも、三月三日に「真症癌」を患ったお二人が御守護報告をして頂きましたので、岡山支部HPと鎌倉支部HPで体験記を掲載しておりまして、もう少して私の挨拶を掲載しますので、その時には二人の体験記を載せて行きたいと思います。こうやって「真症癌」を御守護頂くとですね、本来の「魂」に戻って行くので、取り分け鎌倉支部から発表した人は、メシヤ教に去年から繋がってくるようになって、本来のこうした事が分かって来始めて「御神体」を頂いた日から「真症癌」の浄化に陥って、ヌラは出るは、手は腫れあがって振るとバタバタと膿が飛び散るくらい身体の中から毒素全部出して行って、出し終わった段階で、やはり自分の家系の深い因縁を解消する為に専従したにも拘らず、定年したら布教活動というのから離れて、本人が言うには甘い所で余生を過ごそうとした事に対して非常に猛反省して、現在75歳なのですけれども、元々布教していた広島に家を借りて其処を拠点に開拓布教に取り組むという事で、4月からは其処へ夫婦で移って、この「入門と奥座敷」を配りながら布教活動するという、そういう決意を述べてくれた発表です。これは全ての因縁による毒素、罪穢れをこの『清掃作用』によって出さして頂いたから、本来の因縁使命が、また甦って来たという事であります。

もう一人は疥癬の浄化を頂いて・・・一番酷いのが10月の時が酷かったのですが、奥さんと本人が立っている前を、皆前を通る時に気付かずに“今日は奥さんは親を連れて来ているのかな”と思って通り過ぎた位、もう年寄りの顔になってしまって、顔の相から行くと死相が出ていたのですけれども、本の校正を三重支部に担って貰っているので、もう少し生きといて貰わないと私も御神業上困るので、メシヤ様にお願いしながら顔まで行ってしまったけど「何とか現界で御用をお許し頂きたい」という事で、お願いしておりましたら何とか元へ戻って来て、三月一杯休職届を出しているのですけれども、また四月から復職できる位体力が戻って来ましたので、仕事に就くようになったのです。

そうしましたら、今回お陰様で270坪の古民家を買うことが出来て、本当にバタバタと決まったのですが、四月八日に三重支部の移転と遷座祭を兼ねた月次祭を・・・お釈迦様の誕生日なので色々重なって目出度いのですけれど、そういう所に移るようになりました。やはりメシヤ様の御用にお使いいただく為には、そういう浄化も頂くのだというふうに仰っている通り、その「御教えを絵にかいたような浄化を頂いて」新たな地で御神業を推進出来るようになりました。

之が兎に角『暗黒時代によって人類の罪穢の少なからず堆積せる以上、それの清掃作用が行はれなくてはならない。』という事の上に、浄化が起きてるという事を我々は強く認識しておかないと、少々薬を飲んでも良いのだという話が、ベラッと悪魔の囁きが出て来ます。この教えをしっかり肚に入れて置かないとそういう事が出て来ますので、充分この辺はですね心に留めておいて頂きたいと思います。

 

神のプログラム

楳木代表

『右の滅ぶべき不用物とは之を指して言うのである、而もそれと同時に昼の文化の建設が開始さるるのである、斯の如き空然絶後の一大転機とは、何を指すのであらうか、全何千年否何万年以前より決定してゐた神のプログラムなのである。』

この神のプログラムという所を私達はしっかり見ておかないと、先月勉強した『世界救世(メシヤ)教教義』の『抑々、世界の創造主たる主之大御神(エホバ)は、此地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行はせ給いつつある事を吾等は信ずるのである』という『太初』の理解の仕方がおかしなものになって来ます。

最初の『太初』は科学的に言えば、約138億年前に宇宙が出来た所が先ず一番の『太初』であります。その次の『太初』は、45億年前に地球が出来た時が次の『太初』であります。そして38億年前に、この地球に生命が初めて宿ったのが又『太初』でありまして、『何千年否何万年以前より決定してゐた』というのは、神の代行者として人間が生まれた時が、このメシヤ様が本日こうやってかかれておる『否何万年以前より決定してゐた神のプログラム』という事を指してきますので、そうしたものを現代ほど科学が進んで来たからこそ、この論文を理解する事が出来るというふうに受け止めて頂いて、この神のプログラムという所を理解して頂ければ大変有り難いと思います。

 

神の代行者

楳木代表

そして

『又別の言葉を借りて言えば大規模な世界的破壊と創造が行はれるのである。嗚呼斯の如くな重大時期に際会しつつある今、神の大愛は如何なる形に表はれるかを知らねばならない、即ち其具体化としては一切が滅ぶものと生き残るものとの何れかに決定さるるのである、然し乍ら右は止むを得ないとしても神の恩恵は、一人でも多く滅ぶるものを救はせ給はんとして、神の代行者を選び救世の大業を行はせ給うのである』

という事ですので、『一人でも多く滅ぶるものを救はせ給はんとして、神の代行者を選び』というのが、メシヤ様であるという事です。メシヤ様が主神様から大任を頂いた訳ですので・・・。そして、其のメシヤ様に繋がった我々が、神の代行者に一人ひとりが成って行かないといけないという事であります。その様な気概を以って、この救世の大業を担わして頂きたいというふうに思います。

 

使命達成の機関

楳木代表

『又、その使命達成の機関として運用されるのが本教であるから、本教の使命たるや実に大なりというべきである』

この使命達成の機関として運用されるのが世界救世(メシヤ)教ですので、この世界救世(メシヤ)教以外は担えないので、ですから世界救世(きゅうせい)教と言われているものを全て世界救世(メシヤ)教に戻して、或いは天聖真美会とか神慈秀明会とか諸々唱えて進んでいるものを全て世界救世(メシヤ)教の傘下に入れて行くという取り組みをして行かない限り、使命達成の機関には成り得ませんので、そうした取り組みをこれからも“支えて行こう”というお気持ちでですね、メシヤ教の御神業に臨んで頂ければ大変有り難いと思います。

 

括目すべきもの

楳木代表

『此意味に於て愈よ切迫せる最後の時期に当っての活動こそ括目すべきものがあらう、其結果吾等の唱導する地上天国こそ最後の目標でなければならないのである。』

こういう事を取り組んで行くと、地上天国というのが実現して行くという事に向かって、私達は精進邁進させて頂きたいというふうに思います。

 

漸次発表する段取り

楳木代表

『私は、これまで顧問の名の下に、いはば蔭にあって経綸を行っているが、漸く基礎的工作も出来上ったので、茲に表面的活動に移る事となった訳である、端的に言へば、いよいよ本舞台に登場する事となったのである、従而各般に渉って漸次組織形態は固より、活動の形式も新しく生れるのは勿論である。

そうして、祝詞にもある如く観世立目菩薩、光明如来、メシヤ(救世主)、勒神等も、御名は異なれど同一の御神霊である以上根本は変わるのではない。いはば時期に応じて御神霊の活動範囲が拡充するのであるから、御神体も御守りも或時期まではそのままで差支えない、未だ種々発表したい事もあるが、時期の推移に従って漸次発表する段取となるので、今は此辺に止めておくのである。』

という事ですが、『時期の推移に従って漸次発表する段取となる』と、ここで仰っていたにも拘らずですね、三ヵ月後に御法難にお遭い成られたので、漸次発表する段取りが六十年間先送りされてしまったという事であります。

私達は、メシヤ様がこの『漸次発表する段取り』というのを受け継いで、これから取り組ませて頂くというのが、今メシヤ教が取り組んでいる内容であるというふうに受け止めて頂ければ大変有り難いと思います。その最初の発表が『文明の創造』という書籍の発刊であるという事であります。これから漸次基本的な事をここで纏めて、その後は『医学革命』と『宗教改革』という、この二つのものを取り進める為に、外部の医者とか薬剤師とかと協力しながら『医学革命』の書籍を、メシヤ様の御論文を裏付ける研究データを併せながら進めて行きたいと思います。

 

世のさまを見る

楳木代表

今、日本人は大錯覚の中に陥れられております。それはどういう事かというとですね、テレビの中に俳優とかタレントたちが出て、懸命に色んなコマーシャルをやっているのですけれども、例えば目に良いというものを食べると確かに非常に良くなってきます。然しメシヤ様の御指摘になっているのは、それは非常に効果があるのだけれども、それを飲み続けると次は小腸が働かなくなる。小腸が働かなくなくなると、科学的には人間の一番原形がミミズですので、ミミズが小腸になっている訳なので、そのミミズがずーっと各部が成長して来て脳が出来たり、手足が出来たり、色んな神経が伸びて出来ている訳なので、小腸が具合悪くなるともう人間自体が具合悪くなるというのは、科学的に分かっている事です。サプリメントを飲むと一時的体調が良くなる場合もありますが、「体調が良くなったら必ず止めて下さい」ということを表示してないといけない訳なのです。ところが、止めて貰うと今度経済活動がストップして困るので飲み続けないといけない。ここからが我々が大錯覚に陥れられる文言であります。続けないといけないという、続けてしまうと小腸のアンバランスが起きて行く訳です。

それから、今ダイエットの食事の為に、野菜を先に食べなさいというふうに宣伝している。日本全国皆野菜を先に食べている。然し我々が若い時のテーブルマナーで習った内容は、野菜は最後に食べるものであった訳ですね。前菜が出て、スープが出て、そしてメインディッシュが出て、ご飯とかパンを食べて、最後にサラダを食べてというのがテーブルマナーだった訳です。これが自然な食べ方だった。フランス人でさえ、そういう食生活をしている。スランス人とか欧米の人達というのは小腸が非常に短い、短くともそんな食べ方をしているのに・・・。日本人の小腸は何故西洋の人の倍以上あるかというと、菜食主義であった訳ですね。だから小腸が長い訳。野菜というのは消化に非常に時間が掛かるので、小腸でゆっくりゆっくり消化して行く訳なので、このゆっくりゆっくり消化する野菜を先に食べて、肉とか魚を後で食べてどうなるかというと、こっちが先に消化してしまうのでカスになってしまう訳、このカスになった物が後送りで動いて行くと、小腸とか大腸が壊されて行く可能性があります。だからそれを補う為に腸内フローラという事を盛んに今言って、人の便迄ですね、この中に入れて行こうというような事をやっている。この様な世の中というのは、滅茶苦茶な論法で動いております。それはそういう事は一時的に痩せるので良く見えるのですけれども、そういう事をやって置いて身体を壊しておいて、そうして次に身体に良い物を売り付けようという、こういう経済活動の論法でやっているので、結局は日本人というのはドンドン身体が悪くなって二人に一人が「癌」になるような状況を今迎えている訳です。

こういう事ではいけない、という事でメシヤ様が『医学革命』を打ち出している訳にも拘らずですね、その後継の教団人もその事が分からないで、世の中の動きに乗っかってしまっているという事があります。これを見直さなければ、地上天国の要素の一つである「病貧争絶無」という事には繫がって行きません。病貧争絶無に繋がるような生活をもう一回取り戻すという取り組みをしなければいけないという事は、『漸次発表する段取』の一つでありますので、そうした『漸次発表する段取』を一つずつ、私達で発表して行きたいというふうに思っております。

そういう事もあるので、浄化の終わった濵口さんを今度編集出版部長に任命しましたので、これから出していく書籍の作業場に三重支部を使わせて頂こうというふうに今思っております。神様のされる事は非常にきめ細かく段取りを取って下さっているなぁ、とつくづく思います。

 

メシヤ様御言葉の頂き方

楳木代表

『最後に言はなければならない事はこれ迄は観世音菩薩の御働きであったかり、言はば東洋的であった、然るに時期切迫の為どうしても一大飛躍によって全人類を救はなければならない、とすれば世界的に拡充する必要かおる、世界救世教の名に因る所以である。』

メシヤ様はこれ程明確に『世界救世教の名に因る所以である。』という所まで仰っているにも拘わらず、平気で世界救世(きゅうせい)教という名に変えてしまっている訳ですから、何たる後継者達かという事を、つくづく之を拝読をすると感じさせて頂きます。それは二代様が大本教に相談したからでありますし、理事会がそれに乗っかって世界救世(きゅうせい)教にしてしまったという事です。この様な事を進めているからこそですね世界救世(きゅうせい)教が分裂した時に、直ぐ「神慈秀明会」が出来たりですね、大きな犠牲になっているこちらの方の「みろく神教」が出来たりしている訳であります。

ここのメシヤ様が『名に因る所以である。』と仰っている事を軽んじている為に起きている事であろうかと思います。

 

怯まず世界救世(メシヤ)教復興事業を広く進める

楳木代表

『今一つは観世音菩薩は、善悪無差別的の救済であったが、愈よ地上天国が目前に迫り来た、今日茲に善悪を立別け、善を育て悪を滅しなければならない事になった。所謂悪のトドメである、従而救ひの力も決定的でなくてはならない。その力こそメシヤの揮はせらるる大神力である。』

このメシヤ様の、揮はせらるる大神力を隠して六十年間来たという事であります。而も悪のトドメを嫌がっている人達が世界救世(メシヤ)教を世界救世(きゅうせい)教にしてしまったという事です。

ですから『メシヤと呼べぬ者は出て行け』とメシヤ様が其処まで強く仰ったにも拘わらず一番先に出て行ったのは二代様らしいので、それからメシヤ様と二代様は別居状態になってしまった訳ですね。お亡くなりになったら、言い方は非常に汚い言い方をすると“のこのこ帰って来て教主の座に立った”という事です。この様な恐ろしい事がメシヤ様の身辺でも起きている訳ですので、我々も相当腹を括って、この世界救世(メシヤ)教復興事業というのを進めて行かないといけないというふうに、思わせて頂いている所であります。

そして『メシヤの揮はせらるる大神力』を世の中に知らしめてですね、メシヤ様の恩恵に浴する事の出来る人を一人でも多く作らせて頂きたいというふうに思います。お蔭でですねこの「入門と奥座敷」も非常にAmazonで売れておりまして、「Amazonで購入したので淨霊力拝受お願い書を何処に出したら良いのでしょうか」という問い合わせが結構今来ております。近くに支部がない所は「本部へ送って下さい」とメール返信をしてですね、近くの支部の所は、その支部に「持って行って下さい」というふうに今お願いして、夫々ですね「淨霊力」を授かる人が・・・大変有難い所であります。

こうして、メシヤ様の『揮はせらるる大神力』を世に出して行ってこそ、最後の一行の『嗚呼、慶賀すべき時とはなったのである。』という事が言えるのではないかな、と・・・。この慶賀すべき時とは、メシヤ様の事を前面に出して行ける時が慶賀すべき時でありますので、これがない限り『時』を迎える事が出来ませんので、お互いにどうか、この「入門と奥座敷」を活用して頂いて、メシヤ様の事をですね、広く弘めて頂ければ大変有り難いと思います。

本日はそういう事を最初に確認させて頂いて、何時もの様に質疑応答に入りたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

質疑応答

支部長代理

自分なりに判断して、解決をして居る所ですが、そこの所をですね、先生方からたくさんの引き出しから出して、ちょっと指導して頂きたいですわ。「引きこもり」の場合ですね、大体主としてどういうふうな事が原因する場合が多いのでしょうか。

楳木代表

一番多いのは燃毒を出していないという事です。昔の子供は汚かったでしょう?

今の子供は美しすぎる。あれは毒素を出さないから美しいのです。だから毒素を出さないという事は、毒素が溜っているので神経に絶えず毒素が圧力を掛けている。溶ければ外へ出てくるのですけれど、溶けないように溶けないように、子供の頃からですねワクチンを入れたり薬を入れたりして行くので、がんじがらめに固めてしまっているのです。もう神経がアップアップになっています。だからアトピーとかそういうので出てしまえば良いのですけど、出ると今度は耐えられないので、塗薬を使い、飲み薬を入れてしまうと、また固めてしまうという事が起きるので、大概のですね「引きこもり」の人達が御守護頂くのはアトピーとか喘息で出てしまうと、良くなるという、今までの体験記もやはりそういう事があります。

それが一つと、子供の頃からお腹にいる時から、実は薬品の影響を受けている。今一番分り易いのは羊水がシャンプーくさいということがあります。まだシャンプーの匂いであればそれ程ですね、芳香剤に類する匂いの成分を定着させる薬だけなので仕方のない所があるのですけれども、若い時に生理痛のベンザを飲み過ぎたりしたのがですね、頭に溜るだけではなくて子宮に溜っているので、その中で育って行くと、その鎮痛剤の影響を受けている訳です。そうすると胎児は鎮痛剤の影響を受けつつお腹の中で成長しているので、鎮痛剤系の薬がないとイライラするというのがある訳です。

恐ろしい事は・・・実は、胎児の時から母親の影響で起きている訳です。だから母親の子供を産むまでの生活を振り返って見て、子供を産む迄の過程とその子供が或程度の時におかしくなったこの過程を母親から聞いてですね、その中で原因が之だというものが見つかったら、その原因に基づいて、この「引きこもり」になっている子供に対処していかなければいけないので・・・。

支部長代理

成程ね。

楳木代表

昔は、鎮痛剤を求めていた子供達はシンナーで補っていた訳なのです。だから、シンナーを止めさせる時、指導員達は殆んど酒を飲ませたのですね。酒を飲むとシンナーをもう吸わなくなるので、ただ然し飲み過ぎるとアルコール中毒になるので、酒の飲ませ方を指導しながら、たしなむ飲み方を教えて行って、シンナーの人達は助けてやった。そういう取り組みを、ずーっとして来たのです。今はそれが薬物になっている。

※引き続いて薬物常用者に対する御教示となりました。以降は参加者のみの学びとしますので、割愛致します。

 

<来月の御教え>

『天地創造記』(昭和二十五年十一月二十日)

本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』34ページに記載されています。

『天地創造記』は平成28年4月に拝読し学び合う御論文です。

 

[メシヤ講座no.182 出雲支部 2016(平成28)年3月19日]

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