メシヤ講座no.121浜松(平成23年2月)

<今月の御教え>

『文明の創造』総篇 序文(文創 昭和二十七年)

 

【メシヤ講座 浜松支部】

宇宙全体が主神様の大きさ

楳木代表

今回の文章はわかりやすかったですか、難しかったですか?

その前に○○君、先月の計算はできていますか?

参加者

はい。

楳木代表

では答を言ってみてください。

参加者

1419垓(がい)1200京になりました。

楳木代表

そうするとその京には0(ゼロ)はいくつ付きましたか?

参加者

16です。

楳木代表

よし、よろしい!

今の数字、垓(がい)とか京とか覚えていますか?億の次が兆で、そのうえに京、というように桁があるでしょう。これは宇宙の半径を彼に計算してもらったのです。宇宙の半径は大体学者たちは150億光年と言っています。宇宙が出来てから大体150億年経ったといわれていますから、宇宙の半径は150億光年と言うわけですね。光の速度は一秒間に30万k到達するのですが、これは大体地球の7周半ということになっています。一秒間に光がどれだけ進むのかという計算は地球の半径×2×3.14×7.5ということになります。これが一秒間だから、これに60×60×24の計算をすると一日で進む光の距離が出ます。一年間を出すにはこれに365をかけると一年間の光の進む距離が計算できるという事になります。それに×150億という計算をすると今の答えが出てきたのだね。よく計算できたと思いますね。

これが今の宇宙のおおよその広さの半径です。

 

人間を造るためにこの宇宙のすべての歴史があった

楳木代表

では何故宇宙の広さを知ろうとしたのかと言うと宇宙全体が主神様の御肉体、大きさだと大体理解していただければと思います。この宇宙の大きさを知ると同時に、この150億年の間に何が起きてきたのかと考えてみますと・・・。宇宙が出来てきて、この宇宙の中には銀河系が1000から2000あると言うのを聞いたことがあるでしょ。最近、そういう内容をテレビでよくやっているから。

参加者

いいえ、聞いたことがありません。

楳木代表

聞いた事はないですか。そうすると今度、我々が住んでいるこの銀河系は、みんな、目に見ることが出来ますね。天の川だから。銀河系を内側から見ると、天の川に見えるのだから。その中に太陽系があって、太陽系の中に地球ができています。そして地球が出来たのが、今から大体45億年前と言われていて、地球に生命が宿ったのが大体38億年前と言われています。38億年前に生命が宿ってから現在までその生命が進化してきて最後に人間が出来てきたのです。人間が最後に出てきたのだけれども、この最後に出てきたということは言い方がおかしくて、人間を造るためにこの宇宙のすべての歴史があったのだ、という風に解釈していかないと・・・。

そうすると、人間というのはかけがいのない存在だということが自然に考えられ、そのことを考えただけでも我々の中には感謝の念がふつふつと毎日湧いてくるのです。朝目覚めると同時に、「この宇宙はすべて人間ができるためにあったのだ」と思うと、喜びがバーッと浮かぶ、そのような日々を営んでもらいたいわけです。

というのはおなかの中に胎児が宿って、10ヶ月間過ごした過程がこの38億年の過程なのです。最初は自分の卵一つだけだったでしょ。ここ(卵子)に精子が宿ると、まず細胞分裂で2つに割れて、4つになって細胞分裂をずっと繰り返しながら。つわりはひどかったですか?

参加者

とてもひどかったです。入院しました。

楳木代表

と言うことは、この子は弱かったという事です。

参加者

生まれてからも、体が弱かったです。

楳木代表

ではこの人も薬が随分入っているということですね。ということは、週一回はここに参拝をして、薬の影響を全部取っていかないと・・・。

それで今は元気ですか?つわりがひどい時は大体3ヶ月くらいだったでしょう。

参加者

生理が止まって、妊娠がわかったときから、産まれるまでトイレばかり入っていました。

楳木代表

それは大変でしたね。普通ならば、つわりは3ヶ月くらいで来るのですが・・・。通常3ヶ月くらいまでは、進化の過程では魚になるのです。だから魚は、どう違うのかというと手足が出ていないのと血液を作る場所が脾臓なのです。それが陸上動物に変わると私たちと同じように脊髄で血液を作り始めるのです。そのように変化をする際、母体を静かにしておいてもらいたいためにつわりを起こすのです。そういうように劇的に変化するから・・・。

3ヶ月目から手足が出てきて、5ヶ月目になるとほぼ人間の形になるのです。ですから5ヶ月過ぎて流産した場合、『祀らないといけない』というのは、人間の形になっているからです。それまではまだ動物の形なので、祀らなくても良いのです。5ヶ月になって人間の形になるけれど、それから5ヶ月間、胎児は何をしているのでしょう。人間の形にほぼなって、それから十月十日までの5ヶ月間、胎児は何をしているのか、というと、それからは神経が発達しているのです。それまでは肉体が発達してきて、5ヶ月を過ぎると神経が充実してくるのです。

だから未熟児で産まれて、保育器に入れるとよく目が悪くなると言っていたでしょ。これはどういうことかと言うと、神経の中の最後に視神経が伸びてくるのです。だからそのときに外気に触れると視神経が伸びにくくなるのです。お母さんの羊水の中で視神経が伸びる。濡れているから、視神経は非常によく伸びていくわけです。これが外に出てくると、涙が出てきて瞳は濡れているけれど、保育器に入ってしまうと乾燥したりして、目が乾いてしまうのです。目を開けて。そのために神経が伸びなかったりするので、目を悪くするといわれるのです。だから目が悪くなるのではなくて、目の神経が伸びない可能性があるということです。だから10ヶ月間、大事におなかの中で育てたほうが、あらゆる神経が伸びるという事です。

これが大体38億年の長い歴史を凝縮して十月十日でおなかの中で起きていることです。大学病院の医学部とかで標本とかいうのを見るとわかるでしょ。何週目はこういう形、何週目はこんな形というように標本があります。これが進化の過程です。だからちょうど3ヶ月目になると魚の形から、顔が爬虫類のように変わってくるでしょ。そういうところがちょうど、おなかの子供は劇的な変化をする時なので親に静かにしていてもらいたいということで、つわりが起きるのです。この子の場合、体が弱かったので10ヶ月間ずっと静かにしていてもらいたかったのです。だからそれだけ主張も強いということです。そうすると兄弟でもおなかにいる時の食べ物も違ったでしょう。下の子の時はどうだったの?つわりは。

参加者

軽かったです。

楳木代表

産まれてくる子供、子供それぞれによっておなかの中に入った瞬間から食べられるものと食べられないものがはっきり変わってくるから。その子の持っている、いわゆる欲する嗜好も加わってくるのです。女の人はそういうことを、全部身を持って体験できるけれど、男にはさっぱりわかりません。その進化の過程を。だから信仰も男が育たないのはそういうところがあります。女の人は自分のおなかの中で生命の成長が、身をもって分かるからね、女の人は信仰心が自然と具わってきます。男は作るだけだから・・・。自分のおなかの中でそういう体験を全然することが出来ないから・・・。

それにしても○○君、計算ご苦労さん。だいぶお母さんに手伝ってもらったかい?

参加者

ほとんど手伝いませんでした。

 

楳木代表

手伝ってもらわないで、よく答えがでたね。垓(ガイ)とか。自分で調べたのかな?

参加者

計算を始めるまでがとても長かったのですが、始めたら自分で計算をしていました。億×億のところは「0を一度はずして計算し、また戻してみたら」とは言ってみましたが、それも自分で計算していました。兆以上の単位も分からないだろうと思って聞かれても良い様に準備をしていたのですが、何も聞かれることもなく、京とか垓とかは答えました。

楳木代表

数学の可能性がだいぶ広がってきたかな・・・(笑)。

さあ、そういう姿を見てお母さんはどう思いましたか?今月のメシヤ講座を読んで、息子が先月出された宿題をやっているのを見て。

参加者

計算をしなくてはと思っていてもなかなか始めなかったのですが、始めてからは私に聞いてくることもなく、自分で答えを出すことができたので、安心しました。

楳木代表

それはよかったね。

参加者

それから、いつもはメシヤ講座でお話をうかがって、それが繋がることはなかったのですが、今月は宿題をいただいていたので、おかげさまで先月の話を振り返りながら計算をすることが出来ました。

楳木代表

ということは、子どもが少々反抗期に入っても成長の過程だと思えるようにだいぶなってきたということだね。世間体は良いけれど、反抗期だからね(笑)。

でも無事成長しているという事だからね。それで読んでみてどうだった?

参加者

主神様の御存在が言葉で表せないほど、想像できないほど大きな御存在だということが更にわかり、御力をいただきました。

楳木代表

それでは読みながら御力をいただいたと思ったわけだね。

参加者

はい。ますます安心して生活ができると思いました。

楳木代表

はい。ではおばあちゃんはどうだった?

参加者

主神様がどれだけ大きな御存在かということを認識させていただけば、そのことによっていただける御力が大きく変わってくるという事を学ばせていただきました。二重螺旋のことによって、『宗教と科学の一致』ということも、改めて御教えにちょっと近づけさせていただく事ができました。ありがとうございました。

楳木代表

そのおばあちゃんは?

ひ孫が順調に成長しているのがよくわかるでしょう。

参加者

はい。日に日に成長しているのが分かります。

 

天地創造のしくみの誤伝を正す

楳木代表

それでは、皆さんのメシヤ講座の7ページか8ページにある大石凝眞素美全集からの引用文ですが、だいたいわかりましたか?

参加者

わかりませんでした。

楳木代表

これを声に出して何回か読んでみましたか?○○さん。

参加者

黙読ばかりだったので、全然分かりませんでした。

楳木代表

黙読だとよくわからないね。

参加者

一つ一つの意味は調べてわかっても、全体の意味としてはよくわかりませんでした。

楳木代表

その文章の読み方、切り方を教えますので、ちょっと読んでみます。

〈文章を読んでくださる〉

こういう風に読むと大体意味がわかるでしょ・・・。

さっきの38億年の進化の過程というものを話しましたけれど、おなかの中で赤ちゃんが細胞分裂していくときに、本当は目に見えない卵ですが、見える形で説明するとこの最初に精子が宿った時に分かれて、またこう分かれるときに、実は言霊の・・・ここに性靈と使っているけれど、言霊の働きによってこの細胞分裂を誘導していくということがこの言霊学の根底にあります。だから赤ちゃんが、胎児がおなかの中で成長していく時に、夫婦仲が悪かったり、いつもいさかいごとをしたりしていると、良い細胞分裂をしないのです。とりわけ脳の細胞分裂に影響を与えるのです。だからいつも良い言葉を口にしておかないといけないということをわかった人が最近胎教と言い出したのです。音楽を聴くとかいうのは、音楽はもう出来たものだからCDとかに入れておけば乱されることではないので、胎教に一番良いとされているけれど、本当は家庭の中の言葉の出し方が非常に良いということが胎児の細胞分裂に良いという事が・・・、胎児の細胞分裂を一番良い方向に誘導していくのです。

それはなぜかと言うと、皆さん方に一番わかりやすいもので曼荼羅というものがあります。曼荼羅というのは誰でも見た事があると思いますが、この曼荼羅のもとはいわゆるホツマツタヱの中のヲシデというものの「ふとまに図」というものがあります。同じように円を描いて一番中に、「あ・う・わ」というのがあって、その周辺に言霊が8つに分かれていくというのを繰返していきます。この言霊の働きによって我々の肉体がずっと進化してきたという表です。もっとも、これは原子核を取り巻く電子軌道と電子を表しているとも言われています。それを我々に視覚的にわかりやすく書かれたものが、あの曼荼羅です。中央に大日如来様がいらっしゃるでしょ。そしてその周りにいろいろな仏様が並んでいる。それは一つは言霊の働きを表したものなのです。そうすると言霊の働きが絶えず我々を導いてくれるから、悪い言葉でいくと悪いほうへ導かれ、良い言葉を重ねていくと、良い言葉のほうへ導かれるのです。

だから皇室の生活が一番厳しいと言われますが、みんなはお金にも全然困らないし良いなと思うだろうけど、一番厳しいところはその言葉遣いなのです。その最たるものが天皇陛下で、天皇陛下は話して良いことと話してはいけない事が厳しく制約を受けているのです。だから最近スポーツの話題になると「佑ちゃん~!!」とみんな言っていますが、公の場で「佑ちゃん」と言ってはいけないのです。個人を褒めたり、特定の例えば日本ハムに入団したことに対して「佑ちゃんが日ハムに入団してよかったですね」とか言ったりすることは出来ないのです。「野球は素晴らしいスポーツだ」と言うことは出来ても、「佑ちゃん、日ハムでよかったですね」と言うことは絶対に出来ないのです。なぜかと言うと影響力がありすぎるからです。天皇陛下が褒めたものだ、とか天皇陛下がお好みのものですよ、というと非常に売れるようになるでしょ。「天皇陛下がお好みのものならば私も買おう」ということになってしまうでしょ。だからそこに影響を与えてしまうような言葉を出してはいけないということは、天皇陛下にはきっちり制約があるのです。その次を担う皇太子にもやはりものすごく制約があるから、皇太子の話にはまどろっこしいところが多いのです。秋篠宮の方が自由活発に話をしていますので、庶民は皇太子の話の意味がわからないから秋篠宮の方に惹かれる部分があるけれど、それは実は全然違う世界なのだという事です。言葉に影響のある人が本来こういう言葉を使わなくてはいけないという道をしっかり踏んでいるから庶民からするとまどろっこしいと思うこともあるのです。

しかし、天皇陛下や皇太子は、一生懸命自分達の務めを果しているからあのような言葉遣いになるということをわかった上で、今度は自分の家庭においてみると、夫として、妻として、母親として、父親として、嫁として、とそれぞれの立場があってその立場に応じて出すべき言葉とか慎むべき言葉とかいうものがおのずと具わってくるのだということがわかっておかないといけないということが一つあります。

そこで、もう一度そういうことがわかった上で、この今の文章の前に〈言霊学者の大石凝眞素美翁は「天地茁貫之極典」において、天地創造の神秘を誤り伝えられた者が居り、それを正す時に

必要なこととして次のように記述しています。〉と言うことですね。

だから、この文章は天地創造の神秘を誤って伝えた者があるので、「それを正すときにこの考え方がなくてはいけません」ということで、この文章が書かれているのです。

だから繰り返しになりますが、この文章の前段としては天地創造のしくみが誤って伝えられているからそれを正していくために、この文章を書いているのだという事をまずわかった上で読んでいかないと、この文章の解釈が間違っていくという事です。

では誤って伝えたのは一体何かと言うと、これは日本を元々統治していた伊都能売神皇という御方がいました。そこへ素盞鳴尊が朝鮮半島から押し寄せてきて、武力によって皇位を譲れと迫ってきたので、伊都能売神皇は絶対平和主義を貫き皇位を天照天皇へ譲って海外へ出国した訳ですね。そしてインドへ下っていって、補陀落山(ほだらかざん)と言うところで結跏趺坐してそこでずっと尋ねてくる人に教えを説いていたのです。その中のお一人がお釈迦様で、そしてお釈迦様がその話を聞いて大変ありがたいので出家して仏教を作っていったというわけです。

で、日本はどうなっていったのかというと、天照天皇は一旦統治したのだけれど、素盞鳴尊によって崩御させられたので、その奥様である天照皇后が琵琶湖より東側を統治し西側を素盞鳴尊が統治したのだけれども、さらに押し寄せてきたために、天照皇后は戸隠のほうへ隠れられたとか、いろいろな意味で天の岩戸に閉じこもられたのです。ここから『夜の時代』がスタートした訳です。

そして、一旦素盞鳴尊が全土を抑えたのだけども、素盞鳴尊は非常にある性癖を持っていて統治が乱れたのです。そこをずっと宮崎の高千穂で狙っていた神武天皇が一挙に日本を統治しようと宮崎から出てきて日本を統治したのです。だから神武天皇の本体は宮崎で、宮崎に来たのは中国から渡ってきたのだ、ということです。

それがずっと日本の中でくすぶってきているのです。これが時々勃発する・・・、例えば南北朝の戦いとかいうのはこれが背景にあるのです。朝鮮半島からやってきた素盞鳴尊の系統と中国から入ってきた神武天皇の系統が、これが北と南の南北朝の戦いに出てきているのです。だから表の歴史はそういう歴史だけれど、背景にはそういうものがあるということです。

そういう真実を伝えられていないので、これからメシヤ様を通して伝えられてきているものを、伝えていく一番の根っこにこういうことがあるのですよ、という意味でこういうものを読んでいただきたいと思います。

 

そこで読んでいくと「故(か)れこの霊聲(こえ)を總(すべ)て一言(ひとこと)にす(素に氣と書く)と言うなり故(ゆえ)にす(素に氣と書く)聲(ごえ)の言靈(ことだま)を誠に明細に説き定る時は、世界一切の極元(ごもと)の眞體(しんてい)をも其(その)成り立ちの秩序をも」、そしてこの〈億兆万々・・・〉というのは非常に長く大きいものの「大造化の眞象をも逐一明かに、資(と)り得らるるなり。」

とありますから、「ス」と言う言葉がわかれば全部の神秘、この自然の成り立ち、それから150億年間の歴史の移り変わり、そういうもの全部がわかりますよ、ということがここに書かれているのです。

ですから皆さんが『主之大御神守り給へ幸倍給へ』と唱える対象の、御神体のお文字というのは、そういうものを意味しているのだ、という事をメシヤ様が御立教される前に、この大石凝眞素美と言う方が予言しているのです。この予言の書と言う風に受け止めていただきたいと思います。

次に蓋(けだ)しという言葉の意味は調べましたか?

参加者

思うに、多分という意味でした。

楳木代表

だいたいまあ間違いないだろうというときに蓋(けだ)しという言葉を使いますが、「蓋(けだ)し『ス』の言たるや(す)にして(す)なるが故に既に七十五聲の性靈を全備して」というのは七十五聲と言うのは「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと…」と全部言ってみて。

 

参加者

あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと、なにぬねの、はひふへほ、やゆよ、らりるれろ、わゐうゑをん。

楳木代表

「ん」まで言ったら、次は何かな?みんな知っていますよ。きゃきゅきょ、しゃしゅしょ、ちゃちゅちょ…。

次は濁音、がぎぐげご…。そし、てぱぴぷぺぽ。

このうち、あかさたなはまやらわがざだばぱの総称で七十五聲というのです。この七十五聲をこの(す)という御文字は全備しているということだから、全部具えているということです。この(す)という○にヽと書いた場合は、すべて今の言葉を全備している、全部具えているのと同時に、今度「純乎(じゅんこ)として」とありますから純粋に、このように全部具えているけれど、また純粋面でいけば、透き通るようにピュアな存在になっていくのだと。「純乎」というのはそういう意味ですね。

そして「其(その)眞位(みくらい)を保ちつつ有るなり」とこの「眞位」というのは皆さんに教えた中では、ホツマツタヱを例にして捉えていくと、「あ」というのは○にヽですね。

すべての始まりは円○ですから。細胞も○、地球も○、月も○、太陽も○。すべて○から始まります。

「い」というのは∩にヽです。この「い」というのは洞窟とか洞穴とかいう意味です。で、洞窟や洞穴があるとなにが起きるのかと言うと、今、冬ですが、冬の場合は洞窟の中は温かく、外は寒い。そうすると温かいのと寒いので風が起きる。そうすると今度夏はどうなるかと言うと逆で外は暑いけれど洞窟の中は涼しいから、ここでもまた風が起きます。この風が起きるというしくみを一言に表すと洞窟のこの形で表します。だからこの「い」と言う字には風と言う意味になります。風を表現しています。

次は「う」ですが、「う」は三角形△にヽです。これは何の形かというと、炎です。火を絵に描いたときに中に炎があって両側にも炎が上がるようになって大体火は三角形に上がっていきます。

だからそれを表現すると三角形△にヽを書くと「う」になります。それから「え」は弓にヽ。これは何かと言うと平地で水、川をつくった時に、川というのは蛇行してきます。一番わかりやすいのは北海道の釧路湿原に行って、釧路湿原の川を見ると、平地に流れているから、蛇行しています。それを空から湿原を見ると流れがよくわかります。それを表しているのは「え」です。ですから「え」というのは水が流れると、そういう意味を表しています。

だから女性の場合は名前に「え」の付いている人がいるのです。「え」の付いている人はそのように水の働きが備わってくるので、そういう役割を担えるのです。そういうようなことになっています。「え」というのは水の働きが非常にでてくるから、火を燃やす働きも出来るし、男を立てていく事もできるのです。

だからよく女の人に「え」を付けるのです。今度「お」というのは囲んで□にヽをうつと「お」になります。だから漢字を見ると囲んで玉を書いて国になります。だから一つを囲むと、それが土地になるから「お」という言葉がついた時にはそういうものを表します。そうすると一国の主とかというような男を目指す時には「お」が付いていると割りとなりやすいのです。だから男に「お」をつけると大体そういう人間になっていくのです。

これが「眞位」です。だから皆さん方の名前の中に、この〈あいうえお〉という性格と〈あかさなはまやらわ〉というものが有りますね。「か」がつくと「か行」ですから、「か」は几帳面ですから、几帳面の中の炎のように几帳面だというのは「く」になります。で水のように几帳面になると「け」ということになります。

こういう風にして名前の、その言葉がついているとこういう性格が備わってくるというのは、この表によって大体定まってくるのです。これがそれぞれの言葉の「眞位」です。

しかもこの七十五聲という事を考えてみると、人間だけがこの七十五聲の発声を許されていく訳ですね。

途中で生れて来た動物は…。馬はどう鳴く?

参加者

ヒヒーン

楳木代表

馬はハ行。ハ行しか許されてないわけです。では牛は?

参加者

モー

楳木代表

牛はマ行。猿は?

参加者

キー

楳木代表

そうするとカ行。猫は?

参加者

ニャー

楳木代表

ナ行。犬は?

参加者

ワンワン

楳木代表

ワ行。このように動物達はその行の子音しか許されていないのです。そこへいくと人間は七十五聲すべてを、日本人の場合は七十五聲発声することができるのです。そうすると西洋の人たちの場合はこの七十五聲すべてを発声することは出来ない。そういう意味合いから、例えばヨーロッパへ行って《虫の声》の歌を歌ってごらん。

参加者

♪あれ松虫が鳴いている、ちんちろちんちろちんちろりん

 

楳木代表

この「ちんちろちんちろちんちろりん」と聞こえてくるのは日本人だけなのです。西洋の人たちには「ちんちろちんちろちんちろりん」とは聞こえてこないのです。うるさく聞こえてくるので

す。だから「虫はうるさい」という概念を西洋の人たちは持っているのです。日本人はこの歌は《虫の声》ですが、虫の鳴き声のことを、「虫の音」と呼ぶのです。非常に格調高く虫の鳴き声が聞こえてくる。これは日本人の耳にしか聞こえてこない聞こえ方なのです。

そういうことを考えていくと、皆さん方が日本に生れてきたというのは実は最高に素晴らしいところに生れて来たのです。しかし、このことをあまり強調しすぎるとまた第二次世界大戦の前の日本の姿になってしまって、国粋主義が出てきてしまうので、あまり前面に出しすぎるとまた問題を起こしてしまいます。

しかし、文化的に捉えていくと、実は日本人の素晴らしい感性というのは、虫の鳴き声がメロディーのように聞こえてくるとか、美しく聞こえてくる。そういうものを持っている。これは人間の中でも頂点に当たる感性を持っているから、そのように聞こえてくるのです。その感性を日本に生まれてきたからこそ備えることが出来る訳だから、皆さん、今日の話を聞いて更に日本人として生まれてきてよかったと思ってくれないといけないのでね・・・。

これが「眞位」という意味です。

この眞位というものがこのように相反したり、反対になったり純一に密合して保ってそして大きなものを生んでくるのです。それがこの下の難しい言葉を並べている「其(その)眞位と謂ふは皆兩々相向ひて遠近皆悉く反對が純一に密合の色を保ちて實相しつつ、至大極乎として恒々兮(たり)活機臨々として點々(てんてん)たり」と。だからそのような要素をみんなもっているということを表しています。そして、なおかつ「所謂至大氤氳(いんうん)の氣が聲(こえ)となり起むと欲して湛々の中に神機を含藏するの時」にこの(ス)と言う言葉が出てくると言うわけです。

これからの人たちはまずこの(ス)と言う意味をわからなくてはいけない、と。この明治、大正時代に、大石凝眞素美と言う人を通してみんなに発信しているのです。だから物がわかった人たちはこの書をずっと研究してきているのです。

しかし、何の意味かサッパリわからずに今日まできていたのですが、幸いなことにメシヤ教を通してこの「ス」と言う御文字が御神体として表に出てきたから、これが大転換期のスタートが行われているということです。

その中に皆さん方はいるということです。

それをわかっていただきたいので、この文章を、難しいけれども引用して認識してもらいたいと思って・・・。

この文章はとても格調持って読むと段々だんだんわかってくるようになります。目で読むといつまで経ってもわかりませんから、今みたいに声にだして読んでいくと、言霊の意味について話しているのだから、言霊に出さない限りわかりません。漢字で読んでいても、漢字は全部当て字ですから。元々は古代文字の世界ですから、言葉にだしていかないとこの辺はわかりません。

この本が欲しいようでしたら、三重支部に問い合わせしてみてください。勉強しようと思ったら、さっと動いてください。わたしが十何年かかって取り寄せる事ができたのが、話を聞いて読んで検索をかけると一週間もしないで手にすることが出来るというという時代に、ハイスピード時代に変わってきているという事です。今の素晴らしい時代です。それで手に入れても勉強するかしないかという問題もあるが、だけど良い時代になったなとしみじみ思います。私がこのことをみんなに言いたかったのですが、解説書で引用してもだれだれの解説という事を書かなくてはいけませんが、本人の書いたものであれば、それらの説明も要らないので、やっと手に入れることが出来たので、時期が本当に今許されているな、とひしひしと感じながら、喜びを持ってこの文章を今回載せたわけです。

そして、みんな今日、一段と意味がわかってきたから、また今日の夕拝からのご参拝が、また一段と高まった想念で夕拝が出来ると期待しています。そういう説明に今日は時間を費やしました。

 

【参加者の報告】

先日、ワクチン接種についての講演会を聴く機会があったので、行ってみました。そこで母里啓子さんのお話を伺いました。私たちがいかに片寄った情報だけで様々なワクチン(特にインフルエンザ)を打たなければいけないと思い込まされているかということが改めてわかりました。そこでお話を聴いたり、

紹介された母里啓子さんの《インフルエンザワクチンはいらない》出版社:双葉社(2010/12/22)の本を購入して読んだりしてみると、昨年の新型インフルエンザの輸入ワクチンは危機管理対策資金だったということ、60歳以上の方は新型インフルエンザにかかった後で亡くなった方よりワクチン接種後に亡くなった方のほうが多かったということ、はしかの騒動の時には大量に作った麻疹ワクチンの使用期限が切れる日に合わせて公費で打てる日を決めた自治体が多くあったということ、O―157の騒動の後学校給食の場では意味のない検便が月2回も行われていること、大量にワクチンを打つための法律を作ろうとする動きがあることなど知らなかったことをたくさん知る事ができました。

私たちがいつもメシヤ様の御教えから学ばせていただいていること、楳木楳木代表からご指導をいただいていることが書かれていました。メシヤ教のおかげで私たちはそのような恐怖や不安の中で生活をしていませんが、恐怖や不安を抱えている人がたくさんいると思います。そういう人たちにメシヤ様の御教えを知っていただきたい、それが許されなくても正しい情報を得て判断できるようになって貰いたいと思いました。

 

[メシヤ講座no.121 浜松支部 2011(平成23年)2月]