伊都能売観音様入仏記念大祭(平成28年10月)

代表挨拶 楳木和麿 

メシヤ様御書

本日は地元の札幌支部受け入れ奉仕により、こうして盛大に祭典を執り行わせて頂きますことを心から感謝申し上げます。そして、東北から九州まで遠路遥々(はるばる)祭典に参拝くださいました皆様、大変有り難く思っております。

ご挨拶させて頂きます内容につきましては・・・、三重支部長代理の昨年のこの祭典の頃と現在との、随分と改善された写真が最新の『天恩地惠』に掲載されています。改善されたというより、もうすっかり浄化を乗り越えられたのですね。昨夜の夕食会でもその話で持ちきりでしたが、浄化を乗り越えるとどのように素晴らしいことがあるかという、この事について少し話をさせて頂きたいと思います。

 

神界の願い

メシヤ様御描画の観音様に当初は『伊都能売大御神』様という御神名で参拝をさせて頂いておりました。しかし、ある時主神様の御神名が口を衝いて出て、主神様に直接お祈りするという形になりました。主神様に直接お祈りするのですけれども、この観音画像に向って主神様の御神名を御唱えするということは“果たしてどういう御意図があるのだろうか”ということをその時は随分考えたのです。

三重支部長代理が先般「仏教基礎講座」に参加した時の内容に、仏像というのは、色々な考え方や説があるけども「本来光背に向ってお祈りするのだ」とあったそうです。当観音堂の観音様には二重の円光が描かれております。この光背に向ってお祈りするのが本来の参拝のあり方なのだということです。そして、宗派によって様々な像が前に御鎮座されているのだ、と講座で聞いた話を報告してくださいましたので、非常に理解が深まったところであります。(三重支部遷座祭挨拶参照)

しかも、観音様の額には『●』が入っておりますので、光背にチョンが入りますと『⦿』という御文字が浮かび上がって来ます。全ての宗教が最高最貴の御存在に御祈りしている筈なのですけども、『夜の時代』からは、主神様の御存在が少し薄められた感じで御啓示が下ります。それがキリスト教では「天の父」という形になりますし、イスラム教では「アラーの神」という形になっていきます。しかし『昼の時代』になるということは、本来の主神様というところに信仰の対象が高まって来る、ということになると思います。

それについては、メシヤ様が井上茂登吉先生のお宅で、昭和28年の7月から秋にかけて執り行われた御神事があります。その御神事についてはどのように述べられておられるかと言いますと、間違いのないように原稿を読ませて頂きます。

『これは将来教団の発展と人類救済に大きな訳がある。』

と言われております。この一文ではなかなかわかりにくいのですが、メシヤ様は『将来』という風に仰っておられます。『将来教団の発展と人類救済に大きな訳がある』という御神事が執り行われて、しかも「ミクラタナの神様」の御垂示によって、メシヤ様と井上茂登吉先生ご夫婦と長谷川ナミさん、その方々によって執り行われた御神事によって

『将来、⦿という御文字を御神体としてこの世の中に出す。そういうことが執り行われたのだ。』

という御垂示を賜りました。そういうことを聞かせていただくと本当に自分も責任の重さということを感じる訳です。

そして、その年の9月23日には、メシヤ様は御講話の中で次のように御述べになっておられます。

『それから私のお腹にある光の玉はだいぶ大きくなってます。ドンドン大きくなりつつありますが、これが世界的に大きくなったときがミロクの世です。そこまで大きくならないうちに、いけない者は片づいて行くわけです。まだ今のところの大きさは、この会場(日光殿)くらいの大きさですが、これがドンドン大きくなって行きます。(秋季大祭御講話S28年9月23日)』

実は、この御講話を私は具体的に捉えることができませんでした。今回の御垂示によって昭和28年9月23日の時点で光の玉は日光殿くらいの大きさになっていて、それが現在の平成28年には『地球大になって、光の玉は地球全体に遍在している。』という御垂示によって・・・、地球の広さにまで広がっているということについての認識を中々持てなかったのですけども、この御講話によって“なるほどそういうことか”と、やっと腹に落ちました。しかも、今月拝読させて頂いた『仏滅と五六七の世』については、メシヤ様御在世中からすでに物質的には『五六七の世』になっている訳です。精神面としての取り組みがメシヤ様御昇天後、中々出来なかったのですが、しかし一挙に想念面では高まって行くということですので・・・。

今の時点で考えて行きますと、私達はなんとか来年の3月3日の『メシヤ降誕本祝典記念大祭』を目指して取り組ませて頂いておりますが、生前退位の御意向が今上天皇から出されたことによって政府は法制化に取り掛かった訳ですが、どうも平成30年に生前退位が行われそうなのです。そうすると、平成30年3月3日があるのかどうかわからなくなってきました。昭和30年3月3日にメシヤ様はメシヤ降誕本祝典を執り行おうとなされたのですが、実現しませんでした。そして目前に迫っている、平成30年3月3日でそれに代わる本祝典が執り行われるかもしれないと進んでいたのですが、生前退位がその前に行われますと平成30年が無くなってしまいますので、今非常に瀬戸際の時期を迎えていると捉えざるを得ない状況になってきております。私達が今取り組んでいることは、私自身の取り組みがさらに進んでいかないことには皆様方をお導きすることはできませんので、“一層心して取組んで行かなければ”と思っております。

札幌支部の方々には・・・、私が来るのは7月以来ということで、2ヶ月開けてしまいましたので、大変申し訳ないお世話であります。それだけに信者さん方が創意工夫しながら支部長代理を中心にどのように覚りを啓かせて頂くかということに、懸命に取組んでいただいている報告をいただいております。ぜひ皆さん全員が報告をしてください。皆さんが御教えを拝読され日々取り組んでいる中で、「自分はこのように学んだ。」とか「気付きました。」とか「まだ全然気付かない。」とか率直な話を出し合って頂きたいのです。他の支部では支部長、支部長代理、出張所責任者、集会所責任者から1ヶ月間の学びとかそういうものを報告して頂いております。今後、より一層簡潔にありのままの報告をして頂きたいのです。これは共振をするためにお取り次ぎさせて頂きますので、ただ単に御教えを纏めたとか「ここは大事だと思います。」というのではなくて、自分はこの御教えを通して、あるいは日々の御神業を通して「こうしたことを覚りました。」というようなことを簡潔に報告して頂けると有難いと思います。そして、その覚りを受けて参拝者の方々が“私もこうだったなあ”と思って頂けるような、そのような報告にして頂けると大変有難いと思います。それが実は神界が一番願っていることであります。

 

想いが結集する月次祭を

今月は御教え『主神様とメシヤ様』の33ページに『第一に宿った魂こそ本守護霊と言ひ、神性そのものであり、之こそ良心でもある。』とメシヤ様は御説き下さっております。『夜の時代』に私達はこの神性を無くしてしまった訳です。今、私達が取り組ませて頂いているのは、この本来の神性を蘇らせるという取り組みなのです。現状がそんなに立派なものでなくても、まだまだ自分の姿は十分でないと思えることがお互いにあっても、率直にその部分を出し合いながら高まって行くような、そういう想いが結集するような月次祭を、これから一層心を込めて執り行わせて頂きたいと思います。

 

あらゆる人を善導

また35ページ8行目に『本来魂なるものは一種の発光体であって、』と書かれておりますので、そういう取り組みをズーッとさせて頂ければ、私達の魂は本来の発光体としての光を得ていきますので、副守護霊としての動物霊が萎縮していきます。そうすると、自分達の言動が全ての問題を解決して、あらゆる人を善導して行けるような一人一人になっていくことが出来ると思います。

現状は、地上天国祭から始めた事ですので中々そこまで行くことは出来ておりませんが、これからはお互いにそういうところを目指していきたいと思います。

そういう私も中々全ての事を受け入れる事が出来ないところがありますので、時々神界に対して不満を言ったりする事があるのですが、その都度様々な御垂示を頂いております。

それから、ある月次祭では、私は『3回は皆を笑わせなければいけない。』という課題を頂いておりますので、笑わせようとしたが全然笑って頂けなかった時に、そこの責任者がチョッと口添えをして下さって、笑いがとれた時がありました。それを神界の方からは『あの責任者の、あの一言は良かった。』という事が伝えられて来るのです。月次祭でお取り次ぎしている皆様方が報告している、その一部始終をチェックされている。そういう事を知るとやりにくくてしようがないのです。

 

入信教修の原点

月次祭で全てをさらけ出しているという訳ではないのですが、見られているという事で、最近居心地の悪い月次祭になるなどしております。“誠心誠意させて頂かなければいけないなあ”と思いながら、『主神様とメシヤ様』の拝読をズーッとさせて頂くと、メシヤ様が世界救世(メシヤ)教の前身である日本観音教団を立教された頃には、最初に観音講座を行っておられます。これが、我々がさせて頂く入信教修の原点である訳です。教団の変遷から、この入信教修は非常に深みのないものになってしまいました。

それで、この『主神様とメシヤ様』を拝読していきますと、まずは宇宙というものの構成だとか、人間の存在というものを再度問われているような内容であります。入信教修の根本には、まずそれぞれの持っている宇宙観を相手に伝えて行く必要性があろうかと思います。それから次に人間観。人間観は幸い今月も学ばせて頂いておりますし、先月も学びました。そうしたことをお話させて頂いた後、『メシヤ様はなぜメシヤ様になられたか。』ということを・・・。過去の世界救世(きゅうせい)教をはじめとした教団の中では『メシヤ様』と御尊称申し上げる事が出来ない最大の理由は、なぜメシヤ様に御出世あそばされたかということがわからないところがございます。「ミクラタナの神様」が光の玉に御宿りになられてメシヤ様に御出世あそばされたという事を明確に認識出来るようにお取り次ぎをさせて頂きながら、日常生活の中では『霊主体従の法則』『霊体一致の法則』によって“我々の血液が浄まる事によって霊が浄まって、霊性が磨かれていって本来の神性を取り戻す事が出来る”という、そういう事を教修の中で話して頂きたいと思います。

東京で支部が12月20日に発会する予定ですが、その人達はMOAの中で研修を重ねて来ていますので、メシヤ様の御教えについては十分理解をしております。それで鎌倉支部長代理には「確認をして入会の御世話をして下さい。」と頼んだのですが、その事についても神界からは私と鎌倉支部長代理のやりとりを把握していて『その程度の入信の確認では良くない。』と御垂示がありました。

古事記に、伊邪那美尊様が先に天の御柱を回って、後から伊邪那岐尊様が回ったために諸々の創造が巧く行かなかった、とあります。そこで伊邪那岐尊様が先に左回りに回って、次に伊邪那美尊様が右回りに回ったところうまく創造が出来た、という事が書かれています。それが我々の遺伝子の二重螺旋構造の示唆になっております。こうした古事記と宇宙の構成等が同時に我々にズーッと迫ってまいりますので、それぞれの責任者の方々が自らの信仰を以て観音講座をわかるように説明して頂ければ良いかと思います。

しかしながら、観音講座には随分皇室に配慮して、昭和初期の事情から不敬罪にあたることが無いように表現が控えられているところがありますので、そうしたところも十分受け止めてお話し合いが出来るような内容にして頂ければ良いかと思います。

 

『神格をいただく道』

随分前に皆様方にお願いさせて頂いた『神格をいただく道』の課題・・・、『神懸り宗教(光号外・昭和24年)』から抜粋した文章を「入門と奥座敷」に掲載しております。その中には(受け止め方によって異なりますが、おおよそ)13の課題が書かれています。その課題を「ぜひ一年に一項目ずつ取り組んで頂きたい。」とお話しさせて頂いた事があるのですが、一口に「神性を蘇らせる。」と言っても“神性を蘇らせた人の姿はどういう姿か”と言うと、あの項目になってくる訳で、具体的にはそのように捉えて頂いて自分の生活を見直して頂きたいと思います。『霊主体従の法則』『霊体一致の法則』に則って、血液を浄めて霊が浄まって行くようにするためには食生活に気をつけなければいけません。

そういうことで、昨夜行ったオーガニックの居酒屋での夕食会では、純米酒以外は頼まないように御布令を出しました。そのようなことを日常生活の中で心掛けながら血液を清らかにして行く努力をお互いに行って頂きたいと思います。そういう事に取り組む中でも「買い物に行っても安全なものが中々手に入らないじゃないか。」という事が言えるかと思いますが、智慧を出し合って情報を得て、取り組んで頂いて、その結果を月次祭で報告して「私もこうだったのであなたもどうでしょう。」という、先ほどお話したように、お互いの『利他愛』の心言行が月次祭で結集するような、そういうところを目指して行きたいと思います。

話が色々な形になりましたけども『伊都能売』という言葉自体が経緯結んで行くことですので、そのようなことを“私達が目指していける信仰生活をさせて頂こう”という祭典となりましたら有難いと思います。

これから昼食会を行ないますけれども、その中でお互いに報告をして頂ければ有難いと思います。話が長くなりましたが、皆様方の誠を込めたご参拝に心から感謝を申し上げて、私の挨拶を終わらせて頂きたいと思います。有難うございました。

 

[本部祭典 伊都能売観音様入仏記念大祭 2016(平成28)年10月26日]

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