メシヤ講座・特選集no.170(平成27年3月分)

<御教え>
『文明の創造』宗教篇
彌勒三会

(文創  昭和二十七年)

本文は『文明の創造』333ページに記載されています。

(『文明の創造』購入方法は「出版案内」を参照ください。また、研鑚資料『文明の創造(三)』では67ページです。)なお、『彌勒三会』は平成27年4月に拝読し学び合う御論文です。今回は「『メシヤ降誕本祝典』記念大祭」特集ですが、3月に学び合った『観世音菩薩』については、HPアップしている各支部の内容を参照していただければ幸いです。

「『メシヤ降誕本祝典』
記念大祭」特集


≪体験報告≫

箱根本部建設用地入手と連動していただいた御守護

鎌倉支部 菅谷敬

A wart completely disappeared.

熊本・光の森出張所 K.T

息子と父にいただいた御守護

熊本・光の森出張所 北岡明子

御神夢により気づかされた慢心

広島支部 茶谷敏子

≪挨拶≫
『文明の創造』拝読により『メシヤ降誕本祝典』の意義認識が深まり神威の圧力を真正面から受ける祭典の挙行が許される

メシヤ教代表 楳木和麿
「『メシヤ降誕本祝典』記念大祭」誠におめでとうございます。

メシヤ教の行事が続いているにもかかわらず万障繰り合わせの上、こうして大勢お集まりいただきまして共々にご参拝いただきましたことを、心から感謝申し上げたいと思います。

実は、本日のご参拝は非常に緊張するものがございました。“どのようなお祈りをメシヤ様に捧げさせていただければ、今日の「記念大祭」に相応しいご参拝ができるか”ということを、ズーッと考えながら御前(みまえ)に進ませていただきました。

ちょうど一日は、本部一日祭並びに月次祭でございました。その参拝を終えて・・・ホームページのリニューアルとかメシヤ講座・特選集のアップとかで月末は2日間ほど徹夜状態で過ごしまして、それでも終わりませんでしたので、月次祭を終えてから作業を進めまして夕方本部を出て箱根へ向かって走り始めました。

兵庫県の姫路あたりと三重県の亀山あたりで仮眠を取りながら移動してきましたけれども、道中、メシヤ教を立ち上げた頃の移動を思い出しました。何ぶん活動費がないものですから“一般道を仮眠を取りながら移動して、浜松、関東へとやっと辿り着いて、また、同じような行程を経て移動したなあ”と思いながら仮眠をとっておりました。

そうしたことを思い出した時に、昨年から東北や新潟にかけて移動させていただくので、このような行程に対応できるような車に替えた訳ですが、12月26日に出張の帰途・・・車の点検を終えて本部へ帰ろうとして直ぐのところで交通事故に遭いました。

渋滞しておりましたのでゆっくり走っていたのですが、一台おいて後ろの人が携帯電話が鳴ってそちらへ目が行ったために、アクセルを踏んだまま前の車にぶつけて、その車が私の後ろにぶつかりました。私はなんともなかったのですが間に挟まれた車の前後がグシャグシャになりまして、運転手はムチウチ状態になりました。私は後ろのバンパーにかなりキズが入りましたが何も感じないくらいでした。“車を替えておいて良かったなあ”とその時つくづく思いました。

それから2月の移動では、新潟の月次祭を終えて浜松に移動する時に、上越ジャンクションから長野へ向けて走り始めたところで雨から雪に変わり、シャーベット状のものが路上に積もり始めた感触がしたので私はスピードを落としました。ですが、前の車はそのままのスピードで走っているので“危ないな”と思った瞬間に前の車が回転し始めまして、中央分離帯と側面のガードレールにぶつかって2回転して分離帯にぶつかって止まりました。グチャグチャになりましてバンパーや車の部品が散乱している中を避けて走り、ぶつかることはありませんでした。 命が大丈夫かどうか見ましたところ、こちらを見ているのが確認できました。そして後ろのトラックが止まってくれまして連絡をしてくれておりましたので、あんまり路上に車を止めていると二次災害に繋(つな)がると思い、私はすりぬけて走り去ったのですが、この時も御用奉仕の為に“車を替えていて良かったなあ”とつくづく思いました。

そうしたこともあって、12年前に瀕死の事故を起こした時のことを思い出しました。

メシヤ講座・特選集2001にも書いておりますけれども、くも膜下出血状態で意識不明のまま救急車で運ばれまして、その病院では執刀医と連絡が取れなかったので一時間かけて次の病院に向かっている間に「くも膜下出血が治っている」という御守護をいただいた訳なのですが・・・。その際には、後の神界通信で『サタンが“このまま生かしておくと、将来ややこしいことになる”ということで、その事故で殺そうとしたのだ』と知らされました。しかも、その時に救ってくださったのが『天照天皇であった』と教えていただきました。

正に、皆様方の篤き信仰に支えられて「『メシヤ降誕本祝典』記念大祭」を執り行うことができましたのも・・・、その時に“天照天皇に救われたからである”とつくづく思いますし、こういった祭典を“行わせないために命を狙われたのだ”ということを思い出しまして・・・これからも一層気を付けながら移動して“大切な御神業を進めさせていただかなければいけない”とつくづく思いながらこの箱根の地に辿り付きました。

本日こうして『メシヤ降誕本祝典』を祝う記念大祭をメシヤ様の御光に包まれて執り行わせていただきましたことを心から感謝申し上げたい、という思いが胸の中に沸々と湧いて参ります。

御神業を担う責任者の姿勢が肝要

そして、本日発表いただいた方々の内容を聞いておりますと、これから『本筋の御神業』を進めていくという上において、大切なことを報告していただいた、と強く思わせていただきました。

最初に報告してくださった鎌倉支部の菅谷さんは・・・。

菅谷さんと御神業を一緒に進めさせていただく中で絶えず打ち合わせをしていることは・・・○○というところと共に『宗教改革』『医学革命』を世に問うていく内容を進めておりましたけれども、ある事情から拗(こじ)れてしまいましてメシヤ教が攻撃されるようになりました。その際、弁護士と相談して威力妨害で裁判を起こす寸前まで行っておりましたところ、その管理者がお亡くなりになりまして、この時に菅谷さんとまだメシヤ教の人数が少ない中で将来の御神業の為に打ち合わせをしたことがあります。

それは何かと言いますと御神業を担う責任者の姿勢であります。

これは最後に報告していただいた茶谷敏子さんの話と関連してくるのですが、茶谷さんが大変厳しいメシヤ様の御叱りをいただいて「掃除をしなければいけない」ということで妹さんと三日間寝ずに掃除をした訳です。この時に本人にいただいたメシヤ様の御指示である訳ですので、本人達が取り組んだということはそれで良いのですが、得てして信者さんに呼びかけて「こんな夢を見たので皆で奉仕しなければいけない」というような態度に出た場合は本日の茶谷さんの報告はなかったと思います。全てメシヤ様から自分に承った御神業ということで身を以て取り組んだからこそ、今年になってもう10名の浄霊力拝受者と入会者も許されるなど、どんどんご案内ができております。

支部や出張所、集会所で何らかの問題が発生した場合、それを自らの魂の問題であると受け止め、自らがメシヤ様の御心に叶うように取り組んでいけば、その後は発展を許されていきます。

私の拙い布教経歴でも、そのように取り組んでお預かりした布教拠点が倍化、三倍化を許されていきました。これを信者さん、あるいは問題を起こした人の所為(せい)にしてしまいますと、もうその時点で支部の発展は止まってしまいます。

そのようにメシヤ様の『本筋の御神業』というのは厳しい面もございます。

取り分け、観音様の御働きだけではなくて国常立尊様の御働きも加わってきますので、『メシヤ様』と唱えた時には絶大なる御光を賜ると共に『立て分け』の厳しさが表面に出てきます。自分自身の魂自体が浄玻璃(じょうはり)の鏡に照らし出されるような状態になってきます。上に立つ者程、そういった想念を以て御神業に臨まなければいけないということが一つあります。

実はこのことが『メシヤ降誕本祝典』を行うことが60年前に出来なかった最大の理由であります。メシヤ様が都度都度御注意を先達の方々にされておられたのですが、先達の方々が『メシヤ様』という御神格に上がられた時の信仰姿勢や御神業姿勢というものを“我がもの”にすることが出来なかったために、厳しい国常立尊様のお働きが出始めると都合の悪い方々によって本祝典を先送りという形になってしまったと推測されます。

そうした意味からも、本日こうして本祝典の記念大祭をさせていただくということは大変有難いと共に、厳しい面も出てくるということであります。

しかし、先達の方々が悪いことばかりではないのは当然でありまして、メシヤ様の御神業を進めていく数々の教団を作ってくださった訳であります。その方々が布教において大事にされた「るナ三訓」と「布教三訓」というのがございます。これは布教していく上においては大変重要なものでありまして、そのことを実践することができれば、それぞれの拠点がより発展することが許されていきますし、先達に対して“本祝典を開くことが出来なかったということだけで批判して行きますと、我々も大きな御神業を担うことが出来ない”ということに陥ってしまいます。

そこで、もう一度菅谷さんの話に戻りますが、○○との問題を教訓と捉えれば、支部の責任者がどこまでもメシヤ様と相手の方々が直に繋(つな)がって、その繋(つな)がりが更に太くなるようなお世話に徹するということが大事だということと、周りの方々が責任者に対して感謝し始めると自分の中に『慢心』が生まれてきますので、そういうことを早く戒めて行かないといけないということを打ち合わせて、それを今日までズーッと守ってくださっている、その延長線上に鎌倉支部の御神前の改装と、それから箱根本部の建設用地入手、次に計画しております駐車場の整備や館の建設ということに繋(つな)がってきているというふうに受け止めさせていただいております。

そういう点で非常に貴重な報告をしていただきました。

『世界』を冠して御神業推進して65年を迎え・・・

さて今日は英語のスピーチを聞かせていただきました。

私の一番の関心事はK.Tさん自身が浄霊をする時に“どのように祈ったのか”ということであります。それで日本語で祈ったのか、英語で祈ったのかということが一番の関心事です。メシヤ様が英語で祈ったことに対してどのように御力をくださるのかということが大変な関心事でありますので、イボが短期間で治ったということは一つの大きな結果ですが、北岡さんが報告してくださったように、コンゴ共和国というのは英語とフランス語でありますのでフランス語で祈って浄霊をされている方々がおります。

それから、インドの方は勿論英語もできますけれども、ヒンディー語でお祈りしていると思います。インドの言語というのは私は良く分りませんが、南無阿弥陀仏の南無というのは帰依するということでありますので、阿弥陀様に帰依しますということが南無阿弥陀仏ということになっていきます。“それに近い言葉で祈りを捧げてくださっておられるのかなあ”と思っております。中々遣り取りが出来ないものですから、どのようにお祈りされておられるのかに関心を寄せているところであります。

メシヤ教に世界を冠して昭和25年に開教されたことによって、どのような言語でもメシヤ様にお祈りを捧げることにより『浄霊力』が授かって行く時代を迎えてもう65年になります。今後それを一人でも多くの世界の方々にお伝えしていくというのが私達のお役であろうかと思いますので、こうして「『メシヤ降誕本祝典』記念大祭」を執り行わせていただいた皆様方一人一人と手を携えて御神業を進めさせていただきたいと思います。どうか宜しくお願いいたします。

専門家と協力して御教えの裏付け的論文を

そして、2月のメシヤ講座・特選集の中では有機化学の専門家と共に話を進めている中で出たフッ素が我々の人体に大きく影響をしているという報告をいたしました。それに加え、この5年の間に特に東大を中心にして研究をしているのが腸内細菌であります。

フッ素というのは虫歯予防に効果があるとして使われていますが、それが胃に入ってきた時に胃酸と反応して血液の中に流れ込んで行ってフッ化カルシウムが出来て、そのためにカルシウムが血液の中で濃度が薄くなってくるので骨の中から引っ張り出して、結果的に骨がスカスカになってしまいます。

それから腸内細菌の場合は、添加物の多い食品を食べ、かなり殺菌された状態の物を食べている為に、腸内の細菌が減ってきていることが分かってきました。腸内の細菌が減ってきているために癌が発生しやすくなって来ております。鬱(うつ)病や精神疾患まで腸内細菌の減少や不調和が原因の一つであることが、この5年で判ってきたという報告をしておりました(服部正平東大教授や赤座英之東大客員教授)。

日本の最高学府と言われているところで現代の薬の使用と食生活が“腸内の細菌を減らしている”ということと、様々な精神障害、二人に一人が癌を患っているというような現状を導き出しているということです。

先程のフッ素の関係では子供が出来た時に“おじいちゃん、おばあちゃんが離乳食よりもお米などを噛んで口移しで食べさせて上げた方が良い”ということを私は勧めておりますが、今の歯科医の中には「虫歯の菌が移ってしまうのでやめた方が良い」と言う人もおります。

こうした歯科医というのは涎の意味が分かっていないためにそういうことを言う訳です。仮に虫歯の菌が入っていっても涎が出ている限りは虫歯にはなりにくい訳ですが、そういう人体の作用を知らないために、また清潔症が過ぎているために親やおじいちゃん、おばあちゃんが噛んだ物を汚いというようなことで子供に食べさせないということを起こしております。そのために現在のお子さん達は腸内細菌が非常に少ないそうです。

お腹の中にいる胎児の間は無菌状態であります。それが出産とともに体外に出てきた瞬間に細菌と出会っていく訳ですが、細菌と出会っても母乳を飲んでいる間はその細菌の影響をほぼ受けない状態になっております。腸の中で消化するものは母乳の間は菌がそんなに必要ないのですが、固形物を食べ始めた時に菌が必要になってきます。そうした時にありとあらゆる菌があった方が良いのです。

大体腸内細菌は百兆個(百種類)以上あるそうなのですが、その百種類に近づいて行く位の菌を持っておかないといけないのです。最近の治療では人の細菌をもらって腸に移します。女性にとって嬉しいことに菌が増えてくると肌が綺麗になるそうです。菌が少なくなると肌が痛んでくるらしいです。少なめの人は菌を入れてもらうという治療があるそうですが、そんな治療をわざわざ受ける必要はありませんので、どうか子供さんやお孫さんを育てる時には口移しで何でも食べさせてやっていただきたいと思います。そして、いろんな人から食べさせてもらって菌を増やすということは、これからの健康児を作るためには不可欠なことですので、世の中全体が今無菌状態に動いておりますけれども、それを変えていっていただきたいと思います。こうした情報もこれから順次蓄積しながら皆様方にお渡しできるような形をとってまいります。

『本筋の御神業』を考える時・・・今私達が学んでいます『文明の創造』で『宗教改革』の一番大事な所を学んでおります。

先程の天照天皇は伊都能売神皇様の弟君であるということが次の勉強では出てきます。そうしたことを一つ一つ確認させていただきながら『宗教改革』の基になる学びを自分の中に蓄えて行って、そうして『文明の創造』前半で学んだ科学篇で得た『薬毒論』と『浄化作用の原理』というものに先程の有機化学等で勉強してきた学者達と力を合わせて御教えの原理を裏付けるような学説を繋ぎ合わせて、発信していけるような形をとっていきたいと思います。

そのことによって、こうして信仰ある人達だけではなくて、唯物思想の持ち主にもメシヤ様の御教えが浸透していけるような、そうした態勢をとっていきたいと思いますので、その取り組みが一層順調に進むようにお祈りを捧げていただければ大変有難いと思います。

課題達成と共にお祝い形式も充実する

本日皆様方にお伝えしたいことは数々あったのですけれども、3組4人の方々に貴重な報告をしていただきましたので、その報告を自らの中に取り入れていただいて、そして、メシヤ様が『愈々の時、初めて諸々、浄まった者其々に因縁通りに諸々の御用を申しつける』と仰っておりますので、その因縁通りの御用を賜って御神業を担って行かれるようにしていただきたいと思います。

中には『神格をいただける者もいる』ということですので・・・、その神格をいただける者になるために今日原田さんに拝読していただいた本の最後に『神格をいただく道』という項があります。その中に課題とさせていただく内容が列記されていますので、それらを自分の課題にしつつ取り組ませていただきたいと願っています。

今日は厳しい面の話が多かったのですが「祈りの栞に寄せて」の最後のところに『天国的生活』ということが書かれております。心はいつも天国にさせていただきながら自分の周りに写る・・・今日はここに綺麗な花も活けられておりますけれども“この花は忙しい自分達を神様が慰めてくださるためにここにこうして存在している”というように感謝をさせていただいて、一つひとつを神様の恩恵と受け止めながら感謝の生活ができるような日常を送っていただきたいと思います。

皆様方のお顔を拝見しておりますともっともっと話をしたいと思うのですけれども、今日もここは二時までの時間の制約がありますので、この後お食事を共々にいただきながら各支部、各出張所、各集会所の取り組みなどの情報や意見を交わしながら過ごしていただければ大変有難いと思います。

本日は「『メシヤ降誕本祝典』記念大祭」として故井上茂登吉先生形式の御歌奉唱を行いたいと昨年から準備をしてきましたが、今年は間に合いませんでした。ハレルヤコーラスもなんとかと思ったのですが、指揮をされていた方がお亡くなりになりましたのでこれも実現できませんでした。

まだまだ私達の取り組みはこれから山程ありますので、そうしたことが一つひとつ完成が許されていく毎にそうしたお祝いの形式も整っていくのではないかな、と思います。そうしたこともこれから楽しみにしながら、お互いに御神業に臨ませていただきたいと思いますので、どうか宜しくお願いいたします。

これで私の挨拶とさせていただきます。

本日はありがとうございました。 (要旨)