『メシヤ降臨祭』挨拶(要旨)
メシヤ降臨の意義は『感謝』の一語に尽きる
メシヤ教代表 楳木和麿
メシヤ降臨祭まことにおめでとうございます。この意義深い御祭りを全国の方々と共に執り行うことができ、心から嬉しく思い、感謝に耐えません。
今日というこの日は、神の坐にある御方が人間という肉体をもって降臨された記念日であります。神様は型を以って示すと言われるように、‘一陽来復’と古から説かれている冬至の翌日が選ばれています。『陰から陽に転じた日』を象徴的に選ばれ、『夜昼転換』の御神業を進められることを知らしめる御意図が窺い知れます。
また、現在の暦が使われる前は、今日という日が新年の始まりであったことは想像に難くありません。夜の時代を象徴するのは誤魔化しですが、暦も然りです。しかも難しく説くと有り難がる、という大変面白い時代です。メシヤ降臨は、その誤魔化しの中にどっぷりと漬かってまでも尚、誤魔化しの世、夜の時代に終止符を打つために、執り行われたのであります。そのことを私達はよく理解しておきたいですね。
そしてメシヤ降臨について、神の坐にある御方が何故人間という肉体を持って生まれてこなければならなかったのか、という疑問があります。その答えは、誤魔化しによって起こる人間の不幸を実体験し、救済の準備に当たる必要があった、ということです。このことは深遠な御経綸なのですが、人間の肉体を持つ側にすれば、今日のこの日は言い換えれば、一人の男性の苦労のスタ-トの日であったことにもなります。
病気に例えるならば、『婦人病以外は総て患った』というほどです。その他ご家族の不幸、事業上の不運等々枚挙に遑ないほど苦労の連続でした。そのご苦労に比べれば、自分達の苦労は極小さなものと思えてしまいます。しかしながら、申すまでもなく、そのご苦労があったればこそ『救いの力』と『救いの方法』を私達は授かっているのであります。
本日の祭典の意義については『感謝』の一語に尽きますね。
1年の取り組みを顧みると様々なことが解る
さて、この祭典を迎えるに当たって‘今年一年の整理’をして新しい年を迎える準備をしてください、とお伝えしてありました。いかがですか。
メシヤ教全体としては
・「浄霊力伝授」活動
・「メシヤ講座」開設
・個々人の問題解決
ということを主にして力を注いで参りました。その取り組みの中から学びとなって浮かび上がってくることは、次のようなことです。
個々によって抱える問題は異なりますが、問題の発生源、宗教的には霊の曇りの発生源、それらを見つめて参りますと、社会問題も個人の問題も同根の部分が多くあります。また一方で、政治や社会問題レベルでの解決では根底にある人間自身の魂の問題は解決しないということも強く感じました。
私自身の場合は感激の極み
解り易くするために、私の1年を顧みつつお話し致しましょう。私が瀕死の状態にならねばならなかったことについては、様々な疑問があったと思います。私自身も疑問があったのですから当然です。
そこで神様から知らされていることを少し伝えておきたいと思います。その内容は、私自身思いもよらないことでした。
邪神界で最も力のあるサタンが私の命を狙った、というのです。そして瀕死のところを救ってくださったのは天照皇大御神様であるということです。この神様は通常理解されている天照大神様とは異なり、御夫君に当たる神様です。昭和6年6月15日、千葉県鋸山々頂にてメシヤ様ご自身がお迎えになられた神様で、来年折を見て詳しくお話しようと考えていますが、夜昼転換と最も関わりある神様です。
そして、9月30日サタンは主神様によって流された、ということです。このことを知らされたのは12月7日ですが、知らされた瞬間、10月頃からの私の心の変化に対する疑問が氷解致しました。私は10月から、取り巻く状況は別として、大変な爽快感に包まれていました。‘どうしてこんなに気持ちが良いのだろう’と、かって味わったことのない気分に浸っていたところ、そのことを知らされ‘成る程’と思った次第です。
私が進めてきた御神業は、行く手を阻まれ続け‘どうして正しい願いが巧く行かないのか’と自問自答の連続でした。そのことに終止符が打たれたような感慨を持ちました。
メシヤの教えを宣布することを恐れ、御神業の邪魔をすべく攻撃を加える存在があり、その攻撃から救済する存在がある、ということを身を以って知らされたのであります。私は、御神業の意義深さを再認識すると共に、やり抜く決意をより堅固に致しました。
厳しくも有り難い一年でしたが、新たな扉が開かれたようで、満たされた思いが致しております。そうしたことがあり、今日の御祭りは感激の極みです。
ご縁をいただいた方々は奇蹟の連続
またご縁をいただいた方々におかれましても、人知が及びもしないような奇蹟をいただかれております。
その実例は、来年ご本人から逐次ご報告していただこうと考えています。その一つひとつは、ご本人のお喜びは勿論のこと、私達にとって『メシヤの揮われる御力の偉大さ』と『メシヤの教えの確かさ』の証であります。
私の指示通りに取り組んでくださった方々は、メシヤの教えの実践者であり、その素直さ、誠の強さが大きな御守護に繋がったのであります。そしてその一齣一齣は、魂の夜昼転換の過程であります。
そして更に、今年は『救霊仕上げの年』であると共に『準備の年』でもありました。私達の身辺に起きた事柄は来年の『神の年』を迎えるためのものでした。
『神の年』を迎えるに当たって
『神の年』を迎えるということは、いよいよ切り替わるということです。サタンが流された以上、替わります。しかしながら、その影響は残っています。残像のように残っています。その染み付いた影を取り除かねばなりません。
私達の生活に落として考えていきますと、理想的なシステムとして考えられています民主主義をはじめ経済至上主義、マスメディアというものが、願いとは裏腹に現代人を視野狭窄状態に追い込んでいます。これは以前にも指摘しましたので思い出していただきたいのですが、システム優先の民主主義は義務より権利を主張する結果を生んでいますし、経済至上主義の本音は欲望追及です。また高速化した情報社会の中で価値の多様化や多元化という言葉は出ていますが、目新しいものを追っかけているに過ぎない場合が多いいようです。
特にこの頃の報道には絶えず注意しておかなければ、愚民化させられてしまいます。テロ撲滅への取り組みにしてもアメリカは軍事力を以って進めようとしています。日本はそれに追随するだけなのか。国際レスキュ-システムの災害救助ロボット開発など手掛けることは山ほどあります。中国脅威論など振りかざす必要はなく、更に進んだ研究開発に力を入れるべきです。そうすれば不況なども飛んでいきます。
また、ノ-ベル賞を受賞された御二方の研究は浅学の私でも興味津々です。宇宙の仕組みと人体の相関について果てしなく思考が広がります。宇宙線と太陽風の係わり合い、それが人体に及ぼす影響が絶えず気になっているのですが、強烈な刺激を与えてくれます。また、タンパク質の種類が人体では遺伝子の3倍程あるというようなことは、こうしたことがないと想い出しません。10万種位のタンパク質はどうしてできたのか、とそちらが気になります。
各研究の素晴らしさは言うまでもないのですが、創造主のお計らい、仕組の一端を解明しているという場面が多い訳です。科学全般の進歩によって、創造主の御意図に少しずつ触れていくことができているように思えるのです。その見地が必要です。
そして、今年更に深刻化した‘食’の問題は、実は経済至上主義のもたらす弊害なのです。最近‘スロ-フ-ド’という言葉が脚光を浴びてきていますが、『世界的規模の食の均質化、食文化の喪失への危機感』が根底にあります。
また遺伝子技術は私達の日常に深く入り込んできています。産業社会は技術を通して自然を支配しようと努めてきて、その最先端がクロ-ン作りと言えるでしょうが、人間が自然を支配しようとする試みは過去次々と失敗し、大きな危険も生み出してきました。それらの経験から人間の真の価値観を模索する積み重ねが必要なはずです。
マスメディアは、イメ-ジに左右される人間を造りつつあり、非常に気掛かりです。本質的なことが後回しになっています。「構造改革」の鍵は政・財・官の癒着で、とりわけ‘政界のピンハネと官僚の天下り先の確保’を無くすことであるはずなのに、ズレが目立ちます。採り上げ始めたらきりがないので、ここで止めておきますが、日常生活においては互いに注意が必要です。
それは『神の世』の始まりということは、全てが質されていきますから、‘何が正しくて、何が間違いなのか’わからない場面が繰り返されます。叡智のある者がそれを見抜いていけます。
メシヤのお働きと私達の取り組み
私達は誤魔化されないように、また汚染されないように注意して日を送り、メシヤの御経綸の進展をお祈り申し上げたいものです。
「信仰読本」の五、教祖の項を読んでいただき、ご理解いただいた通りです。メシヤという存在は、救済を求める者に対しては何処までも救いの手を差し伸べる観音様のお働きを持っています。そして一方では、悪のトドメを行なわれる国常立尊様のお働きをされます。
国常立尊様の御祭典を昨年来執り行わせていただいていますのは、御経綸の進展を願うからです。そして、流された頭目の影響を排除するために地の底までもトドメ執行のために御経綸遊ばれています。
その裁きは、最高神の権能によって執り行われることなので、人間の立ち入る余地はないのですが、悪の頭目の影響を引きずらないということが重要です。冒頭お話致しました誤魔化しの中にどっぷりと漬かっているという現代生活ですので、やはり汚染されてもいる訳です。
そこで、今必要なことは『魂の目覚め』です。目覚めを誘ってくれるものは『浄霊』です。結局メシヤ降臨によって授けられた御力と手立てによって導かれるのです。メシヤの御経綸に沿う想念が最も大切です。
ありがとうございました。