メシヤ講座・特選集no.4 (平成13年3月分)

<質疑応答形式です>

花粉症について

受講者

あまり名誉なことではないのですが、この春、私の夫が花粉症デビューを果たしました。とても辛そうです。どこを浄霊すれば良いのでしょうか?

楳木代表

首筋ですね。後ろから首の付け根のところを片手で掴みまして、親指と中指が当たるところがあります。そのあたりを軽くもみますと、痛がるところが在ります。人によって多少異なりますが、必ず凝りが在ります。そこを丁寧に浄霊してあげてください。根気よくね。それから首が凝っているということは、肩も凝っていますからそこもするほうが良いですね。更に、肩が凝るということは腎臓の働きが良くありませんから、そちらもしてあげてください。

ところで、花粉症は国民病と言われる位ですから大勢の方々が悩まされていますね。全国で一千三百万人(スギ花粉症)位いらっしゃるそうですね。その為研究も進んでおり、抗体「IgE」が花粉症の鍵を握っているということは解っているそうですね。しかしそれは花粉症発症のメカニズムが解ってきたに過ぎません。真の原因を考えておかなければなりません。三月十日付の読売新聞では、発症メカニズムの説明に続いて「さらにやっかいなのは、花粉症が生活環境の変化や体調にも大きく影響されるところだ。就職や結婚、転居などで生活リズムが変わったり、風邪やインフルエンザにかかったりすると発症しやすくなる。免疫のバランスが崩れるからだ。」と記述していました。私は、この生活こそ見直さねばならないと思います。

見直すべきは、何時も申し上げているように「食生活」ですね。経済至上主義に翻弄されるのは止めないと、とんでもないことになりますよ。農業政策にも問題があるのですがね。有害な農薬や化学肥料を使用した農産物を食べないことです。また有害な食品添加物を使用した食品を食べないことです。今、経済問題が語られるときに、「構造改革」と良く言われますが、「生活改革」が必要です。また、農産物の輸入制限なんてものも取り沙汰されていますが、「有害なものは、国内産であろうが国外産であろうが市場に出させない」位の姿勢が無いといけません。インフラなんて言っても根本的な人間の生活そのものの在り様を見直した上のことでなければ何にもなりません。話が過激になってきましたが、どうしても改革が必要です。マクドナルドの社長が「日本人の味覚を変える」と豪語しましたが、本当にそうなってしまいました。情けないことです。まず旬のものを知らない。次に「春は芽吹くものを食べなさい」「夏は葉のもの」「秋は実のもの」「冬は根のもの」ということを知らない。知らないと言うよりも教えられていませんね。それで、本題に戻りますが、浄霊すると共に食生活を見直すことも必要ですよ。

もう一点は、文明病という視点です。都市化が進みコンクリートやアスファルトで覆われて土が水を吸収しなくなっています。そうした事から東京ではこの百年間で湿度が十五%(年間平均)も低くなっているそうです。ご承知のように、湿度は鼻の粘膜の状態に影響を与えます。また大気汚染物質も影響していますね。東京都の石原知事はそうした事もあってディーゼル車の規制に乗り出そうとしてます。賛否両論ありましょうが、人命の方がずっと大切ですからね。ですから政策は一貫して「人命第一」でやってもらいたいですね。今は「経済第一」ですからね。もっとも、経済にしても日本人の為というより米国人の為という観が強いですがね。〝日本はアメリカの財布だ〝と言われて久しいですからね。アメリカに一番金を貸している日本の国民は、アメリカの倍以上のガソリン代を払わされているし、高速道路も有料です。こんな可笑しな状態を何時まで続けるつもりでしょうかねぇ。また話が・・・・・それで林業政策(戦後の)の為に、今後五十年はスギ花粉は増え続けるらしいのでますます大変ですね。

こうした事を考えていくと、更にストレスを抱え込みますから免疫のバランスが崩れていきます。するとまた花粉症がひどくなります(笑い)。笑い事でなくて、本当に大変です。最後はストレスを抱えるような生活というものもありますから、生活の改善と共に後ろ頭も浄霊してあげてください。

 

真理はシンプル

受講者

何時もお聞きしていて思うんですが、メシヤ教の教えというのは多面に渉っていて解りやすいですね。しかも、なんでも瞬時に答えが出てきます。浄霊も解りやすい。簡単過ぎませんか?

楳木代表

真理というのは簡単なのです。シンプルなのです。「精神世界と科学の結び付け問題をやりたい」とおっしゃっている村上和雄博士は〝サムシンググレート〝で有名ですが、著書の中でDNA(遺伝子)の構造図について次のように述べられています。「細い細い二重らせんの階段のところに『A・T・C・G』と呼んでいる四つの科学の文字で、遺伝子暗号がずらーっと書かれてあります。これは非常にシンプルで、すべての生物の設計図をわずか四つの文字で書き記すことができる。驚くべきシンプルさではないでしょうか。兄弟でも顔かたちが違うというのは、遺伝子がちょっと違うということです。したがって六十億人の人間がいるとしたら、六十億通りの表現を遺伝子はできるということですが、それなのに実際はあまりにシンプルであります。  だから真理というのは、こんなふうにシンプルなものかもしれない。ごてごて説明しなくてはいけないということは、どこか間違っているところがあるのかもしれないと思っております。」

宗教的には、力がないといろいろ説明をしなくてはなりませんし、複雑に説明すると有難く聞こえてきます。〝奇蹟の認定〝なんてもったいぶった言い方もしてしまう。お経だって解らないから有難く聞こえてくるのです。インド語ですからね、意味なんて解って聞いている人は稀少でしょう。神道の祝詞もわざと解らなく奏上しているとしか思えませんね。『天津祝詞は大和民族の宗家に当たる神様が創った』とメシヤ様の教えにあります。それ故言霊の意義をもっと踏まえてほしいものです。肝心な事が抜けて、外郭ばかりが語られている観を深めますね。

 

無知

受講者

誤魔化しが多いということでしょうか?

楳木代表

そうですね。メシヤ様の教えでは『ものを知らない』と指摘していますね。例えば米軍の〝実弾射撃訓練〝というものがあります。これらは、確かに即座に止めてほしい事柄です。しかし、現実の問題としますと、日本の平和ということに関わってきます。私も日々「恒久平和の理想世界実現」を祈っていますが、現時点の平和とは何を意味するかですね。あるいは何によって成り立つかですね。現時点では、平和とは安全保障条約によって成り立っているのですね。その条約に則って訓練もあるということです。その事がもっと語られていかねばなりません。それ程理想世界とは程遠い現状なのだということを認識して、外交努力をしていかねばならないのです。機密費の減額を叫ぶ人はものを知らない人です。ただし、有効使用しているかは厳しくチェックしていかねばなりませんが・・・。

チェックと言えば、戦後の政策は全て見直さねばならないでしょう。Oー157問題の時にも指摘しました。学校給食を普及させる為に補助金を出すなど助成をしてきましたが、普及した後も見直しをせずにきてしまった。その為に企業努力を怠った。その事に対する天からの警告です。雪印しかり、臨界事故しかりです。そして何時も犠牲になるのは一般庶民です。上に立つ者はその事を肝に銘じて任に当たらねばなりません。それと同時に庶民も賢くならねばなりません。誤魔化しを見抜いていかねばいけません。国民健康保険など、あれは税金ですよ。それを値上げするというのは、増税なんです。ガソリンだってガソリン税を取られて、その上に消費税です。二重取りです。若い人はもっとこうした事に関心を持ってもいいと思いますが・・・。相変わらず政治に無関心です。早く〝取りやすいところから取って、文句を言うところへばら撒く〝ということを無くさねば良い国にはなりませんよ。

作家の梁石日(ヤンソギル)氏は、日本の権力力学とは「やわらかな独裁」だと言っていますが、面白い表現です。戦後五十年は権力のおこぼれにあずかる範囲を拡大してきたに過ぎない、とも言っています。当たってますね。そしてツケは国民に払わせる。マヤカシの政治じゃないか、とまで言ってますが、考える必要があります。マスコミにもしっかりしてもらわねばなりません。ハワイ沖の事故についての報道はなっていません。アメリカ社会が抱える問題点が数々ありました。森総理のことよりそちらの方がもっと報じられるべきです。極めつけは、〝船の引き上げ〝が何ヶ月もかかるという調査発表に何の疑問も投げかけない能天気さですね。国民感情を言うなら、その事の方が重要でしょう。まあ、最近の世界情勢を見ると、アメリカ的なことの終焉を意味しているように思います。メシヤ様の教えでは、『アメリカを救う』ことの重要性が説かれていますが、今がその時でしょう。

 

人間とは

受講者

色々考えていきますと、人間とは何だろうと思います。良く〝何処から来て何処へ行こうとしているのか〝何て言われますが・・。

楳木代表

メシヤ様の教えを紹介しておきます。

『本来、人間というものは、神様の御目的たる理想世界を造る役目で生まれたものである以上、その御目的に叶うようにすれば、何時も無病息災愉快に働ける。これが不滅の真理である。そうして神は一人一人それぞれの使命を与え、特徴を持たせ、生き変わり死に変わり、理想目的に向かって前進せしめつつあるのである。』という教えです。簡潔です。この教えに照らしていきますと、〝自分探し〝の手法が解るのではないでしょうか。どなたであろうとも、使命を頂いています。そして、その使命を遂行する為に特徴を持たされています。しかも、生き変わり死に変わり進歩している訳です。心を静めて、自分を見つめてまいりまして、この教えを繰り返してみてください。

そこでその時、もう一点心に置いておかないといけないことは、〝人間は食べるために働くのではなく、働くために食べるのである〝ということです。その前提がないと、使命が見えてきません。それから近年脳の研究が進んできまして、思考のメカニズムのようなことが解りつつあります。確かに人間は脳で考えていますが、正確には脳を使って考えています。魂が脳を使っていると言っても良いでしょう。この視点がないと、生き変わり死に変わりと言う事が実感できません。生き変わり死に変わりしながら、自分は特性を磨いてきたのですから・・・。そうしたことが総合的に見えてきた時に『因縁使命』の自覚に繋がるのですね。

現代は、残念ながら経済至上主義の影響を受けて人は育ちますから、中々見えにくいですね。まずは、日々影響を受けているという自覚を忘れない事が大切ですね。当然マスコミの影響も受けていますし、マヤカシの政治(笑い)、履き違えた民主主義の影響も受けています。変化する環境の影響も受けています。そんな中で賢者になるということは大変な事ですね。大変だからこそ、どうかメシヤ様の教えを生活に取り入れて、生活の中で活かしていってください。