メシヤ講座・特選集no.150(平成25年7月分)

 <御教え>
『文明の創造』科学篇
脳貧血其(その)他

(文創  昭和二十七年)

 本文は『文明の創造』186ページに記載されています。(『文明の創造』購入方法は「出版案内」を参照ください。また、研鑚資料『文明の創造 二・下』では33ページです。)

なお、『脳貧血其(その)他』は8月に拝読し学び合う御論文です。解説は、各支部月次祭及び各会場で7月に学んだ『上半身の病気と中風』に基づくものです。

 

≪解説≫
『文明の創造』拝読により『諸善佛神咸く其志を遂ぐるなり』が可能となる

メシヤ教代表 楳木和麿

「地上天国祭」での発表者の継続的取り組み

神山の麓(ふもと)箱根強羅で、メシヤ教としては初めて「地上天国祭」を執り行うことが許されまして、慶賀に包まれました。そして、異口同音に「絶大なる御光と御力を賜った」とする事後報告を数多く寄せられました。

これまで、浜松支部の皆さんには受け入れの御用を長年担っていただき、ご苦労をお掛けして参りました。改めて、浜松支部のこれまでの受け入れ奉仕に感謝申し上げます。また、参拝者の急増に伴い、ご参拝の皆さんへも何かとご不便をお掛けもしました。そうした経緯があったからこそ、この度の祭典は感慨一入のものがありました。六十畳の御神前にビッシリと埋まる参拝者の姿は壮観でもありました。

体験報告をされた方々をはじめ参拝者にとってメシヤ様との出会いは、どなたにとっても崇高な想いを持ってのことです。御在世中の先達は、霊学や言霊学を求め続けて、その到達点としてメシヤ様に出会い、大きな救いに与(あずか)りました。そして、多くの人々をお救いになりました。

参拝者の面々からは、その志を受けての如く御神業参画の想いがヒシヒシと伝わって参りました。

当然のことながら、体験報告していただいた方々は、何時もお願いしておりますように、報告で終わることなく引き続き取り組みを重ねていただいています。

「更年期障害が改善して御神業に邁進」のタイトルで報告いただいた北岡明子さんは、自らの体験記を英訳して掲載したことを皮切りにして、皆さんからお預かりした原稿を担当者共々順次英訳に努めています。

そして、7月渡英した際、イラン人で英国育ちの方に「浄霊力伝授」のお世話のお取り次ぎをされました。しかも、その方は意義の認識を踏まえて、自主的に英訳の御用への参画を申し出てくださいました。秘書の仕事を長年されていることもあり、解かり易い文章作りは特技でもありますので、こうした人材が加わっていただくことはとても力強いことです。

次に「緑色の鼻汁が出て乱視が治る」を報告した石川初代さんの原稿を再読したことから、出雲支部から次のような内容がメシヤ様を現代に求める座談会」へ書き込まれました。

・・・出雲支部からの書き込み内容・・・

「活字の浄霊」

出雲支部です。

今月は、蝉時雨。而も先生のお話し中は止む、という情景の「メシヤ講座」でした。

さて、「メシヤ講座・特選集(№149号)」を拝読して驚いた事があります。

川崎出張所の「石川初代」さんが発表された「緑色の鼻汁が出て乱視が治る」から(抜粋)

「平成25年4月9日、メシヤ講座の拝読をしている時に、突然鼻汁が出た、と思ってティッシュで押さえると、何と緑色なので驚きました。“どうして緑色なのか”・・・初めての経験でしたので不安でした」。

上記下線部の言葉を見て、地上天国祭会場で聞き損じていた事に気付き、改めて深い感動となりました。

以上の事に併せ、代表も「メシヤ講座(一)淨霊」本文中(色弱も治る)P15(参照)で、自らの体験を述べておられます。

この当時拝読されていた「御教え」は、旧仮名遣いで、原本のままであったとの事でした。

「活字の淨霊」による奇蹟、顕れ方は「御教え」により相違はあるのか・・・懐疑が起きたので質問しました。

先生から「メシヤ様が御記述された通りが、まず最重要事で、次は、メシヤ様の御心を求める話が重要」とお答えいただきました。

これで、石川さんが戴かれた御守護の理由が判明しました。

何しろ、他の教団のお蔭話にはこうした内容が見当たりませんので、理由を知りたかったのです。

・・・・・・

こうした内容を目にすると、学びの普遍化がなされた、という喜びが込み上げて参ります。『活字の浄霊』に私自身もその恩恵に浴しました。拝読による御守護を目にして強く思わされることは、メシヤ様の御心を求めるということです。

メシヤ様は、御歌を通して意味を求める学びをするように御垂示されています。御讃歌も形式的に奉唱するのではなく、御心を求めることの重要性を繰り返されています。メシヤ教が祭典時に御讃歌奉唱を取り止めている理由はここにあります。参拝者全員で奉唱すると音程により不一致が生ずることも違和感がありますし、何より形骸化してしまい学ぶ姿勢がなくなることを危惧しているのです。

勿論発表者の石川さん自身も、顕著な奇蹟を賜ったが故に、一層謙虚に学ぶ姿勢と直向きさを以って御神業に臨んでいただいています。

「母の乳癌に御守護」と題して報告された松田聡さんは、発表内容通り7月も「入会お願い」書や「浄霊力拝受お願い」書を送付してまいりました。

最後に報告された「メシヤ様に直に繋がらせていただける教団に辿り着いた!」の伊藤則子さんは、過去所属していた教団の脅迫信仰を拭えずに苦しんでいましたが、更なる脅迫的言動に悩まされ続けました。

しかし、同じ土地で、同じ時期にメシヤ教に繋がった仲間の協力を得て、力強く乗り越えることができました。そして、お世話している方々と共に、メシヤ様が進められようとされる『御神業の本筋』に取り組むことができるようになりつつあります。

「地上天国祭」を期して始まる御神業

また、「地上天国祭」での代表挨拶では

「司会者から今日の祭典の意義を話させていただきましたように、立春祭から神様の振るわれる御神威が弥増(いやま)してまいりますが、それが本日から現界に移写されます。この現界に移写されるということは、浄化作用と浄霊力が一層強まって行くために起きてくることがあります。それは幸せになって行くために起きてくることなのですが、そのことに適切に対応して行くことが教団側の務めである訳です。

教団の務めはその教団を大きくすることではなくて、『夜昼転換』が進み火素が増量していく時に人類の上に起きてくることを、正しくお導きしていくということが教団の役割であります。」

と申しましたが、それを受けて「地上天国祭」の祭典終了後の昼食時では素晴らしい光景が広がりました。各地で進められている御神業の情報交換がなされる他、新たな土地で展開する御神業に対する打ち合わせが諸々進みました。参拝者の鋭い眼差し、論議の熱気は頼もしく、「善言讃詞」に詠み込まれた『諸善佛神咸く其志を遂ぐるなり』の御言葉そのままが脳裏に響くようでした。

そうして始まった新たな御神業では、7月16日に「群馬・千和貴出張所」が発会の運びとなりました。群馬では、これまでメシヤ様御描画の「座業観音」様の御前で「メシヤ講座」を数年重ねて参りましたが、御神体、御尊影を新たに御奉斎させていただき、出張所として御神業を進めさせていただくことになりました。

御神業推進ということでは、三重支部から興味深い書き込みが「メシヤ様を現代に求める座談会」にありました。各支部、各出張所で積み重ねをさせていただく行事の意義付の一つとして参考にしていただきたいと思います。

・・・三重支部からの書き込み内容・・・

三重支部です。

「一日祭」

『毎月一日に「一日祭」を執り行わせていただき、前月度の奉告を申し上げて感謝のお祈りを捧げ、当月度の御守護願いをさせていただいております。この祭典は、毎月の元旦ともいうべき日に執り行うもので、当然ながら動かすことのできない日の祭典です。謂わば神様に合わせるべき祭典です。=メシヤ講座・特選集五十一(平成十七年四月分)』

と「一日祭」についてメシヤ講座で学びました。

明日は「一日祭」ですので、その意義について少し考えてみますと「一日祭」の、ツイタチ は太陰暦の表現が現代にも残っているのだそうで、ツキタチ(月立ち)の義で「立つ」は風 雨 霧 雲 虹 神などがあらわれる時に使われるようです。ツイタチとは月が出現することを意味しますが、即ち神が出現することをも意味すると私は思います。

また、「朔(さく、英語:new moon)」とは

「地球から見て月と太陽が同じ方向となり、月から反射した太陽光が地球にほとんど届かないことと、強い太陽光の影響とで地上からは月が見えない。黄道と白道が極めて近いか重なる地点(月の交点)で朔となった場合に食である日食が起こる。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%94Wikipediaより 最終更新 2013年7月30日 (火) 05:14 」

とありますので、「一日祭」は日月地の順序を正して神様にお出まし賜る動かすことができない祭典なのです。

そういう思いで「一日祭」に臨みたいものです。

・・・・・・

「群馬・千和貴出張所」発会の翌日は、福島県で初めての「メシヤ講座」を執り行うことが許されました。鎌倉支部に繋がる人々と川崎出張所に繋がる人々が合流して、毎月積み重ねることになったのです。このことにより、「メシヤ講座の会場は北海道から沖縄まで網羅する」と口にしたとしても、過言ではなくなりました。

また、アマゾン(Amazon.co.jp)を通して『文明の創造』を求める人が続出しており、「メシヤ教の内部資料も一般向けに発刊してほしい」という声が寄せられるようになりました。

そこで、この機会に一般書籍化するように装丁や編集を改めて、発刊の準備に取り掛かることにしました。既に、三重支部では前段の作業に着手していただいていますが、8月には各支部の協力を得て更に具体化したいと企図しています。この他、各地で進められる開拓布教をはじめとする報告も届いており、御神業推進は力強さを増しています。

共時性で学びが進む

さて、7月の「メシヤ講座」では『文明の創造』の拝読項目と同時進行の如く学びの事例が相次ぎました。

浄霊による恩恵を目の当たりにした際に私達に必要な取り組みは、その恩恵の源であるメシヤ様が説かれた御教えに照らして生活の在り方を見直すということです。その意味において、メシヤ様の垂れるところまで人生観を高めることでもあります。

今回は、岡山支部で学び合った内容に焦点を当てて学ぶ時間を多く取りました。会話の遣り取りを追って確認していただけることを期待します。また、大阪支部で期せずして報告された三例(医療に関わった度合いによって結果の異なる事例)を貴重な体験として参考にしていただき、深く学びとして心に刻んでおいていただきたい、と願っております。そして、浜松支部、三重支部に於いてメシヤ教発足初期の事例も掲載されています。

ここでは岡山支部の事例を最後に掲載します。

・・・岡山支部で掲載された学びの内容・・・

《脳内出血で浄霊を受けている人のその後》

代表:今日はですね、上半身の・・・取分けですね、脳を中心にした病気と中風ということでありますので、岡山支部の場合はですね、大変参考になる事例の方が一人いらっしゃるので・・・〇〇さんが初めて支部と私の所へもメールをくれたですよね。その時、取り分け、ここの責任者に「治りますか」って質問した時に、支部責任者は、何か尋ねたでしょ。

参加者:「手術してますか」、「冷やしましたか」と、「冷やしていたら無理ですね」と。

代表:それがここに書いてあるように、御教え通りだということですね。だからどうしても脳が・・・、脳内出血とか起こした時には、そこをすぐ冷やしてしまうんだけど、これが将来の麻痺とか、そういうことを長くしてしまう最大の原因だということがあるのでね。

それから次はですね、脳内出血を起こしているということは、自分自身の原因はどこかというのは、大体・・・。左側が痺れていたので、右側の脳ということですね。右側の脳が、何故そういう症状を起こしてしまうかというと、右側の延髄部分が腫れてて、今はもう腫れが無くなっているかということです。

参加者:今も腫れてます。

代表:腫れているし、自分の顔を正面から見ると、こちら(右)がまだ膨らんでいるでしょ。それが取れないといけない。そうしないとそれが二重に・・・ここに出ているように、最初は脳内出血、それから次は、『頸部淋巴腺に固結がある場合、之が浄化によって溶解するや、頭脳の方とは反対に其側の下方へ流下し、・・・』と御記述されているように、逆中風が起きるとおっしゃっている。

これが今、自分自身の中に現れていることだということです。これを取らないといけない、次は。それを取る努力を次はしておかないといけない。これは浄霊だけでは取れない、自分の努力でしか・・・。

最初、私がここの月次祭でお会いした時よりも、おそらく体重が増えているでしょ。

参加者:はい。

代表:ね、これでは良くなっていかない。ここで浄霊をいただきはじめ良くなってから、体重を増やすとよくない。倒れてから、御守護いただきはじめた時の体重が、〇〇さんにとっては、ほぼベストの体重な訳で、その体重を増やすと、良くなっていくスピードが遅れてしまうので、自分で節制していかなくてはいけない。

それとここの腫れを取っていかなくてはいけない、自己浄霊で。延髄付近の腫れと固結と、その首の腫れを取っていく努力を、自分で自己浄霊するのと、体操と歩くことを中心にして、自分で努力していかないと。これからは・・・メシヤ様の御守護は、もう一旦賜っている訳なので・・・、随分良くなっているので、ここからは自分で御守護をいただけるような態勢をね、努力していかないと。

今日は、もうこの御教えが、〇〇さんの為に書かれているようなもの、メシヤ様が、60年前に。60年後に〇〇という者が、岡山支部を訪ねてくるので、その為に書いてるようなものですね、これは。だから、ここの所は、繰り返し繰り返し拝読して、自分が今後努力すべきことは一体何かということを、明確にしておいていただきたいと思いますね。

しかも、ここに多くの方が今日はお越しになっていらっしゃいますけど、皆さんは、こういう生きた教材を目の当たりに見させていただいて勉強させていただける、何と有り難い時に、この岡山支部に集う事ができたかという、そういう感謝を膨らませて、この御教えを繰り返し繰り返し拝読して下さい。

〇〇さんには大変失礼なんだけれどね、こんな生きた教材がここにいらして、そして、最初見えた時からはグングン手足が動くようになって、足に装具をつけなくても歩けるような所まで、まだ激しい運動は出来ないけれども自分の用事だけは済ませるようになっていく、そういう姿を皆さん方が、目の当たりにするということは大変ありがたいことなので、メシヤ様に感謝しながら、この岡山支部に感謝しながらですね、そして彼の御守護を祈ってあげていただきたいと思います。

また、ご本人が一番之から努力していかないと・・・この体重を減らすという事は中々難しいことですのでね、難しい。課題としては難しいけれども、自分がこれからまた社会復帰して、仕事を手にしていく為には、必要不可欠なことなので努力してね、取り組んでいっていただきたいと思います。

で、それをやらない限り、もうメシヤ様から「お前を守護してやるぞ」ということは言えない訳です、自分の努力がなければね。その努力をするために、この御教えをしっかり読んでください。

・・・・・・

この話は、更に裏付け的理論へと続きます。内容は岡山支部で再確認していただけますようにお願いします。

そして、この学びは先程触れたように各支部、各出張所、各会場でも取り上げ参加者に沿った話を展開しました。浜松支部、三重支部、大阪支部でもご確認していただければ幸甚です。

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