メシヤ講座・特選集no.3 (平成13年2月分)

<質疑応答形式です>

受講者

私はメシヤ教にご縁を頂いてから健康に対する不安がなくなりました。またお蔭様で昨年の暮れ無事長男を授かりましたが、妊娠中は出血などの難局を浄霊で何度も救われました。ありがとうございました。出産は助産院でお世話になったのですが、そこに産婦人科の看護婦さんなどが「うちの病院では産みたくない」と言って来るらしいのです。おかしなことですね。

楳木代表

その看護婦さんは大正解ですね。まず、潮の満ち干きで生まれ、死ぬというのが難しい世の中になった、と言われています。医者の勤務時間内に生ませることが医学の進歩などと錯覚している人もいますからね。現代は大錯覚時代と言っても良い位です。

生命と月は深い関わりがあります。地球上に生命が宿ったのは潮の満ち干きに由ると言われています。約三十八億年前の頃ですが、月はもっと地球に近く、干満も激しかったでしょうね。そのお蔭で生命が宿りました。そして月は年に数センチずつ離れていっています。そのことによって進化したのでしょう。だから、身体の各名称には「腕」「肺」「腸」等々肉月が付いているのですね。漢字は上手にできていますね。また女性の生理も月の周期と同じですね。それらのことをもっと大切にしていかねばなりません。

次に、妊娠中に薬に依存しすぎる傾向があります。ちょっとしたことで、すぐに点滴となります。無痛分娩というとんでもないことまで行ったりします。本人の自由と言ったって、子供が可哀相です。一説によると、そうした医療行為で使用する薬品が少年少女時代にシンナーへ走る原因となるケースもあるそうですから、注意したいですね。

更に、生まれてきた赤ちゃんにすぐ母乳を与えないところも在ります。様々な理由を並べていますが、どうも経済至上主義に流されているきらいがあります。赤ちゃんには、初乳が大切なのです。生まれたての赤ちゃんには、稀に小腸などに小さな穴が開いている場合があります。ごくごく小さいものですから奇形とも言えないのですが、厳密に言えば奇形ですね。しかしこの程度の穴は初乳で塞がるのです。そうすれば、アレルギーなんてものも随分防げるのです。また、母乳を飲んでいる間は風邪を引かないことも知られていますね。免疫力があるからですね。そんな尊いものを与えないのですからどうかしています。やはり大錯覚です。

そして、母乳はフルコースだと言われています。前菜から始まって、メインディッシュ、デザートと続き最後はコーヒーでしめます。苦くなって飲むことを止めます。だから腹八分でちょうど良い訳です。しかし、人工乳ですと味が一定ですから喉元まで飲んでしまいます。肥満になってしまいます。(笑い)・・・笑い事では済まされませんね。また、離れていても赤ちゃんがお腹をすかせるとお母さんのおっぱいがはってくるでしょ。生命の不思議ですね。しかも赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれるお蔭で、子宮が元の大きさに戻るのですよ。これは更年期障害の予防に繋がります。

受講者

私の子供は五になりますが、夜怖い夢を見て泣くことがありましたが、ある時「楳木先生の本を読んで」と言うので読んでやりましたら、よく眠るようになりました。それ以後必ず「読んで」と言います。最近では、行を飛ばして読んだりしますと「パパ違う」と指摘するぐらい覚えてきています。先生の本にはそんな効果もあるのですか?

楳木代表

神様のことを書いてあるのですから、それぐらいのことはあるでしょう。ただここで考えておかねばならないことが二つほどあります。

まず子供の夜泣きですね。怖い夢というのは、前世の想い出がありますし、日常生活上の辛い体験等もあります。幼稚園や保育園でのストレスなども夜泣きの原因になります。ストレスなどはお母さんが胸に抱きしめてやれば消えます。しかし、忙しさにかまけて抱きしめてやらなかったりしますと、ストレスを溜め込みます。また母乳を与えてないと、そうしたことが成り立たないこともあります。またテレビの見過ぎは、首肩の凝りを招き夜泣きの原因になります。

次に何故〝本を読んで〝と言ったか、ですね。これもまた二つありまして、一つは純粋に本を読んでもらいますと確かに良く眠れるということです。あなたの言う通りです。もうどれくらいになりますか?

受講者

数ヶ月です。

楳木代表

その間あなたは読まされた訳ですが、日が経ってみてどうですか?

受講者

私も本の内容を覚えましたし、考え方が随分変わりました。

楳木代表

身辺で起きる様々な出来事に対する考え方が変わったのでしょう。先程の〝大錯覚〝の世界から抜け出られたのではないですか。それが二つ目です。ある働きによって、あなたを幸せにするために子供をつかったのですね。ある働きとは、大体ご先祖ですよ。あなたのことを一番心配している方が導いてくださったのですね。概ね子供のことは親に原因があります。あなただって、本を真剣に読まなかったでしょ。せっかく良い本を手にしたのにね(笑い)・・・それにしてもご先祖というものは有り難いものですね。そして答えというのは必ずしも一つでは在りませんね。神様や仏様のすることには無駄が在りませんからね。ですから幾つも意味が含まれています。

受講者

先月、考え方を変えていかねばいけない、というお話を伺いましたが、具体的にはどのようなことでしょうか?

楳木代表

経綸についてもう少しお伝えしておかねばなりません。平成十二年のことはお伝えした通りですが、平成十三年、十四年は霊界が整えられると神様から知らされています。霊界と言っても、我々のご先祖の事だと思って頂ければ良いです。お盆も十三から始まるでしょ。そして十五年から愈々地上ということになります。そこで、先程の話と関連してきますが、私達の身辺に起きる色々な事象は先祖と関係しているという見方も加味しておいて頂きたいと思います。余り捕らわれ過ぎても、「うまくいかないのは全て先祖のせいだ」という責任転嫁になってもいけませんから・・・。しかし、先祖と言っても、自分も先祖の生まれ変わりですから全て自分の責任なのです。どうも理屈っぽいですね。まあ身辺の事象にはそのことを加味して判断してください。

例えば、現在私達は平和を享受していますが、五十年前は違っていました。更にそれより百年前はもっと違ってました。私の祖父など「あそこで何年前にこういう人が切り殺された」と言うような話をしていました。だから自分だって前世で人を切っているかもしれないし、切られているかもしれない訳です。また私の家は庄屋でしたが、一升枡が二種類ありました。大きい方で小作から集め、小さい方で醵出していたのでしょうね。大変な罪です。どこで人を騙していたか解りませんよ。はたまた人を路頭に迷わせていたかも知れません。それから住んでいる土地ですね。「ここは私の土地だ」と威張ったって、高々百年くらいのものです。極端な話、四十五億年前は誰のものでも在りません。ですから、例え自分の力で家を建てるとしても、その土地を使わせて頂くという気持ちが大切です。地鎮祭などはそうした心の上に成り立たねばなりません。そして土地には長年月の間に数々の人が関わっていますので、様々な思い、執着心なども存在します。曰くのある土地では、塚を建てたり、石碑を建てたりして、先人に敬意を払わねばなりません。勿論、私達のご先祖の慰霊祭は人任せにせず真心をもって執り行ってください。その為にも、この機会に位牌等を整えていく事も大切です。

それから、今生きている人にとって大切な事は、他界する時に「死の自覚」を持つという事です。ちょっと変な話になります。輪廻転生を信じない人には言っても無駄ですが、それでも聞くだけは聞いて頂きたい。死の自覚を持たないと、霊は夢遊病者のようになります。肉体は滅びますが、霊は生きていると錯覚します。ですから葬式などは重要なのです。死の自覚を促しますからね。ただ悲劇なのは、病気による苦痛を和らげるために薬によって朦朧とさせてしまうことです。苦しむ家族を看続けることは大変辛い事です。何とか楽にしてやりたいと思う事は当然です。しかし、朦朧状態で死を迎えますと、死の自覚云々の前に、霊は朦朧状態のままでいなくてはなりません。そうなっては、神様と言えども救えないそうです。

受講者

恐ろしいですね。現代医療の問題点の一つですね。

楳木代表

現代医療は延命治療です。根本治癒ではありません。その為、ガンの原因だって大体解っているにもかかわらず、様々な圧力の為に明らかにしていませんね。環境ホルモンのことを考えればすぐわかるでしょ。食物濃縮によって人体に様々な影響を与えているのですよ。直接人体に入る薬品や食品添加物が影響するくらいの事は、誰でも解りますよ。それを解らないようにしているところがミソですね。消費者が無知なだけですかね。お釈迦様は「人の不幸は無知である事」とおっしゃっているそうですが、現代の事を指摘しているようですね。

私は〝人間の尊厳性〝についてもっと論じていかねばならないと思います。特に宗教家はもっと発言していかねばなりません。ご自分の団体の事ばかり考えている時では在りませんよ。メシヤ様の教えに「宗教改革」というお言葉がありますが、今その取り組みが必要な時ですね。移植医療についても論じ続けなければなりません。勿論、移植医療について選択することは個々人の自由です。しかし議論は続けねばなりません。それは、移植先進国と言われるアメリカで、移植医療に関する様々な問題点が浮き彫りにされてきているからです。一例を挙げますと、「移植された心臓は、興奮してもドキドキしない」と訴え、ニ度目の移植を思案している人がテレビに出演していました。その方の心情はいかばかりだろうと推察いたします。確か映画の「6ーday」にもそうしたシーンがありましたね。また、移植患者とドナーの遺族の関係も複雑です。遺族は患者に会ってみたくなります。患者は別の思いを持ちます。双方共にカウンセリングが必要と言われています。

また、移植を受けた人は一生免疫抑制剤を投与しなくてはなりません。ご存知のように、免疫の根本は〝自己〝と〝非自己〝です。免疫抑制剤の投与は、「霊体一致」の原則に当てはめて考えると自己形成の逆行という事に繋がる恐れがあります。これは、医療行為の進展と併せて十二分に考えていかねばならない重大事です。ここで重ねて申し上げておきますが、医療手段の選択はまったく個々人の自由ですので、誤解の無いようにお願いします。要は幸せな人生を歩んで頂きたい為に、色々な観点から参考にして頂きたいお話をしているのです。

新年の読売新聞紙上で、ジェフリー・トーマス氏(英オックスフォード大ケロッグカレッジ学長)は「学校では多くのことを教え過ぎがちだが、その中で、学校でも、大学でも教えていないのは、親になる方法だ」と指摘していましたが、その通りでしょう。これは家庭教育について討論している内容の一部です。お互いに、肝心な事が教えられずに育っていますから、これからこうした機会をフルに生かしてメシヤ様の教えを基に学び合っていきましょう。