マレーシアでのご奉仕と視察

大阪支部 M.M(元天聖真美会所属)

 

さて、私は二ヶ月前の10月15日、マレーシア在住の○○家御神体御奉斎およびメシヤ教マレーシア「Messiah Association」(日本語と外国語は母音子音の発音上どうしても言霊が少し違いますが、日本語に直せばメシヤ会となります。現在は、現在の世界共通語の原語にしていますが、御神名はMeshiya-samaです)設立のために、大阪支部責任者木原さんに同行し、マレーシアに出発しました。

この度のマレーシアにおける状況と私自身が受け止めたことをご報告させていただきます。

御奉斎のための準備を念入りに整え、10月18日、マレーシアの地に初めて主神様メシヤ様をお迎えすることができましたこと、改めて心からお祝い申し上げます。そして楳木先生のもと、木原さんはじめ、現地の○○さんに多大なるご配慮をいただき感謝申し上げます。

木原さんがご挨拶はじめ、先進国がかかえる問題を、医学・食生活・生活習慣・栄養・精神面といった見地から説明されましたことを翻訳し、英語で伝えさせていただきました。日本語を解されない奥様が熱心に耳を傾けられていました。マレーシアの公用語はマレー語ですが、学校ではマレーシア語と英語が必須科目であり、たいていは英語が通じます。

国土面積は、日本とほぼ同じぐらいですが人口は日本の28%、民族構成は国民の半分を占めているマレー系、約2~3割の中華系、約1割の先住民、約1割のインド系と他の少数民族からなる他民族国家です。華僑の割合が高く、中国文化の影響が色濃く、至るところに中華料理店がありました。

170年間植民地支配されてきたに拘らず、工業を中心に発展を遂げた国であり、独立心が非常に強いということもお聞きしました。また現在では、日本人が定年退職後の余生の地としても話題になっています。首都クアラルンプールの中心地にある全長452m、88F建てのペトロナスツインタワーは経済成長の象徴ともいえるほど、高くそびえ立っていて迫力がありました。

私が想像していたより街は綺麗で、住宅地の区画整理も美しくなされ、先進国入りが間近のようにも感じられました。ただ、大気汚染もひどく、病気を含め、今後の課題となることでしょう。

貧富の差は確かにありますが、街には不労者やホームレスの姿はなく、至るところでチェックをするガードマンや公園の清掃といった形で就労の支援を国がしているようで、治安は良いように見受けられました。

また、日本では高齢化に伴い、次々と老人ホームや介護施設が出来る中、マレーシアには無いということ。基本的に家族で暮らすために、高齢者の有り様が日本と違って、国に依存したり他人に委ねたりする生き方ではないということが興味深かったです。

物価は安く、ガソリンは日本の半値でしたが、イスラム教国であるため、アルコール飲料は非常に高く、暑いからと言って、ビールを「グイッ」と、簡単ににはいかないなあと思いました。

御奉斎日の夜には、大人20人、子供を含め30人ほどの方々が集まられてのオープンパーティ。御神前をはじめ各部屋すべてを文字通りオープンにされるというところは、まだまだ日本では見られない光景でした。

集われた方々の中には、2組のご夫婦が日本に来られていたり、神代文字を解される方がおられたのには驚きでした。どの地にいても、学ぼうとする人には、いろいろなチャンスを与えられ、見識も深められることを確信いたしました。

こうして短時間でマレーシアの方々と親睦がはかれたことをとても嬉しく思います。

宗教においては、イスラム教が国教でありマレー系を中心に信仰されていて、中国系は仏教、インド系はヒンドゥ教徒が多いようで、信仰は自由とされています。

 

メシヤ様の御教えと御力を拡げていく決意

私たちは毎朝五時に、遠くからスピーカーで流れてくる祈りの声で目覚める日々でした。時間を正確に守り、神様に心を合わせられる真向きな姿勢を思うと、祈りの大きな声は決して騒音ではなく、いつの日か『文明の創造』英語版を入手されることを願わずにはおられませんでした。

また、イギリス植民地時代の影響もあり、キリスト教徒もいます。近来、キリスト教の出版物において、神を「アラー」と表記することの問題から、政府がその出版物を禁じ、その結果、キリスト教の司祭は政府を相手取って裁判を起こすというまでに発展したことを、○○さんから聞きました。後には高等裁判所が政府の見解を退けたそうですが、宗教間の対立もあるようです。

この事象をとってみても、神様への名称に対して、また説明する際にも、慎重にならざるを得ない問題だと強く感じました。

一方、食生活に関して言えば、添加物・農薬まみれの食品が溢れるマレーシアの市場にあって、偶然にも、○○さんの事務所の近くに自然食品店を見つけ、大黒様、ご先祖様にお供えができました。オーガニックコーヒーショップで一息入れたときには、木原さん共々思わず笑みがこぼれました。マレーシアの方々が、子供たちと共に食の有り方、安全性を認識し、意識を高めていかれることを切に願います。

木原さんが邸宅のその広い敷地の一隅に「自然自家菜園」を奨励されておられました。日頃のストレスから解消され、自宅のプールでのんびりと泳いだり、自家菜園で安全な野菜を作り、美味しい料理で家庭が食卓を囲む光景、想像しただけでも何と素敵でしょう。本当の豊かさが、この○○家からスタートする喜びと共に、充実感を味わった日々でした。

深夜、三人で話し合いの中、○○さんが「マレーシアにメシヤ様の御教えと御力を、絶対に広めていきましょうね」と仰られ、共に意を決しました。

今回は短期間であったために、他民族の方々や宗教・文化・習慣の違いを十分に窺い知ることは出来ませんでしたが、まず一歩、マレーシアに一石が投じられ、東南アジア各国に拡がっていくことを心より信じ、今後の目標としたいと思います。

ありがとうございました。

 

[御蔭話(御神業の変遷)御降臨祭 2014(平成26)年12 月23日]

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