<今月の御教え>
『宗教について』
本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』47ページに記載されています。
【メシヤ講座 出雲支部】
はじめに
楳木代表
昨年まで『文明の創造』を拝読させて頂いて、学びを深めて参りました。今年になって、この『入門と奥座敷』を基に『世界救世教教義』や『開教の辞』、そして先月は『天地創造記』を拝読させて頂きまして、今年より『愈々御神業の本筋に入る。』と言われたメシヤ様の御言葉を、実践して行く体制を整えて行こうという事で進めておりますけれども、それに併せて宗教というものに対する概念がですね、戦後教育を受けた者を中心に、宗教というものを只宗教団体とか、或いは政治に利用された時には危険だという様な、そうした観念のみが強調されている為に、メシヤ様の御神業を担う私達こそが、この宗教に対する正しい認識を持っておかないといけないという事で、今月は特に『宗教について』を確認させて頂きたいと思いまして、今日拝読させて頂きました。
縄文人の「宗教」観念
楳木代表
そこで宗教というのを想い出す時に、古代の生活は宗教そのものであったというふうに書いておりますけれども、今は青森県の三内丸山遺跡が一番分かりやすいので、それを茲では事例として、取り上げました。三内丸山遺跡に行った・・・N田さん行ってますか?
受講者
行っておりません。
楳木代表
行った人はないですか・・・この遺跡で一番驚くのは4mの盛土を垂直に切って其処に透明の板を貼って見えるようにしております。そうすると一番上が今から3500年前の土ですね、下の方は何千年前・・・の食べていた物をずーっと捨てた場所(塚)ですので、縄文時代の人達が食べたものが1500年間溜まっているという事です。其処を見ると鹿肉のハンバーグのモノとか入っている訳です。それから「鯛」の骨が一番ビックリしたんです。これ位(50㎝)の鯛、頭がついて骨があって、尾が付いているのがそのまま其処に埋まっているので・・・。という事は活き造りを造っただろうと(切ってないので)、そういうものがあるので縄文時代の方々というのは、かなり良い物を食べていたなぁ、と。これ位の鯛ですと大体3㎏ですので、3㎏の鯛を刺身で食べていたんだろうなぁ、という事が想像できます。そういう豊かな食材を手に入れる為には・・・、当時主食は栗でしたので、栗の栽培が成されていたという事と、栗の木が直径1m位になったものを切ってですね、現在で言う「火の見櫓」の様なものを造っております。一番下は焼いて腐らないようにして、石を敷き詰めたうえに上に6本建てて、その上に二階層をつけて、上に上がれる様な構造物が大体あっただろうというものが残っているのと、それから大きな集会をする建物があっただろうという、建った場所が同じように木の根っ子を焼いているので、その焼いた木の跡が埋まって残っていたので、それを掘り上げてみると、そういう構造物が建っていただろうというふうに、その大きい構造物は何に使ったかというと・・・。
例えば鹿肉を食べる為に狩猟をしないといけない訳ですね。現代人は鹿を食べるという事が鹿には余り伝わっていないので、鹿は人間を見ても、只怖いという事だけで逃げます。食べられるからという事で逃げるという事ではなくて、只鉄砲を持っているとか、そういう様な事で逃げて行く訳なんですけども、その逃げるか、逃げないかが一番分かりやすいのは、今ペットの中で、捨てられたペットとかが増え過ぎているので、猫とか犬の殺傷処分をしますよね。保健所を中心にして、その時にですね、出来るだけ・・・、殺すのは可哀想なので、飼ってくれる人がいないかという事を、募集します。そして「家は子供もいないし、もう手が空いているので飼いましょう。」といって言ってもですね、「殺傷処分」と決定された犬とかというのは、人間を恐ろしがるので、中々飼い主希望者が来ても逃げまわって行きます。それから何時も人間の姿を見ると、震えるような仕草をするそうなのです。それは「自分がもう殺される側にまわっている。」という事が犬なども分かるので、そのため人間を恐れていくという所があります。それと同じように人間から食べられるというのは、鹿などが分かると非常に人間の姿に敏感に反応して逃げ回って行くという事が、縄文時代も多分あったと思います。
そこで狩猟自体が難しい上に、出かける人は太陽が上にあるうちに行って来ないと、日が一旦落ちると真っ暗に縄文時代はなっているので、命にかかわってきます。それで、夜明けと共に行動を開始して、日暮れと共に家で寝る準備に入るくらいにしておかないと、縄文時代の人達が安全に暮らす事が出来なかったので、夏とか冬とかに分けて、太陽の位置が何処まで傾いたら必ず帰って来るようにとかという、細々(こまごま)した集落の人を守るための規則がありまして、それと同時にですね猛獣毒蛇も生息していたので“あの山には毒蛇が住んでいるので絶対立ち入ってはいけない”という様な場所、そういう場所によって、決まりがありました。この中(受講者)では、一番山の中に入ったのはT石さんですかね?
支部長代理
そうかも分かりませんね。
楳木代表
どれくらいの蛇を見ました?
支部長代理
蛇は、余り大きさはないですね。
楳木代表
私の祖父が草刈に山に入っていた頃(約50年前)は、10m位の蛇がトグロを巻いて、こっちを見てたりしていたのをしょっちゅう出会っています。だからその辺りには近づかないように(草刈をしたいのだけども)という事で、村人が申し合わせしながら蛇を見た場所の情報を毎年共有して、あの辺には行かない様にしようということを決めております。私が見た最大の蛇は、4m弱位の蛇だったのですけれども、それは長野県から静岡県に越えるですね、丁度飯田という所を越える時に、台風で土砂崩れがあって国道が通行止めになったので、随分待たされたのですけれど開通出来ないという事で、それで県道を通って越えた事があるのです。ダムの傍に掘っ建て小屋より良いトイレがあったので、そのトイレに寄って出たら、茶色で黒い斑点がある蛇が出口で待ち構えていました。鎌首を持ち上げていると大体毒を持っているというので、“これはちょっと通ると飛びかかるな”と思って、トイレが女子用二つ、男子用が一つあって掃除用具も置いているようなので、見てみたら丁度竹箒があったので、竹箒の開いた所を鎌首に投げつけて、それで車まで走って行った事があるのです。やはり現代でもそういうのが山の中には未だ居るし、海では未だ2割しか分かっていないと言いますので、どんな生き物が住んでいるかは、人間は掌握出来てない所がやっぱりあります。縄文時代はもっとそういうのが居たと思うので、“あの山は立ち入ってはいけない”とかいうのを細々と、集落の人を守る為に規則を作っておりました。
然し、若い者は“長老があんな事言うけど、俺たちは走るのが速いから大丈夫だ”とか、或は“1回そういう毒蛇が本当に居るんだったら見てみたい”とか、それから競いたい。「俺はどれ位のものを見た。」という大きさを競いたいとか、色んな思いがあるので、やっぱり決められている山でも入って行く訳ですね。そうすると、案の定噛まれてですね、そして瀕死の状態で仲間が担ぎ込んで来るのですけども・・・、その時に集落のトップは直ぐ解毒しないで、その大きな建物の中に村人全部を集めて、「今、この者は我々が決めた禁足の山に入った為に、毒蛇に噛まれて死にそうになっている。これは我々が決めた事を守らないから、こういう事が起きるので、もう一度確認するが、皆は、必ず我々が決めた事を守るか。」という事を確認して、全員「守ります。」という、そういう確認を取れた時に、すぐ解毒に入るのです。解毒は浄霊とですね、3500年位前浄霊が出来たのと、それから薬草を必ず持っていて中和させて解毒したという、そういうふうにして対処して・・・、その若者は、ギリギリの所で助かるか、或は時間が間に合わなくて毒が回って死んでしまうか、どっちかなのですけれども、そういうふうにして縄文時代は、その集落の人間を必ず守って行くという事が根底にあって、そして、食文化を繁栄させるという事が願いとしてありました。その、村人を守るという事が現在では政治というものと、皆に図っていくという事が政治と、今では裁判所みたいな形になってきます。それから解毒した行為が医療という形になったり、薬草を見分けるとかというのは科学という事で発展して来ております。
ですから今、舛添都知事が今朝もかなりテレビで取り上げられているように、集中攻撃を受けております。然し、根底にその集落の人を守る・・・都知事であれば都民を守って行く、そして都民が繁栄をする様にという事を何時も根っ子に置いて行動して居ればですね、この様な事が起きないと思うのですけれども、残念ながら公私が混同しているという事でかなり叩かれております。然し、日本人がどうしても陥ってしまうのはですね、東京都知事というのは1300万人の都民のトップの人なので、小さい国のトップよりも実は予算を多く使っております。ですから小さい国の大統領よりも、実は権限が大きい訳です。そういう人が海外に出て行った時には、それなりのホテルに泊まっておかないと外交が出来ない訳ですね。だから5千万円使ったというのは、これは極々当り前の予算の使い方なのです。然し、「そんな贅沢な所に泊まって・・・。」という話に日本人はなって、マスコミが煽る訳なのですけれども、小さい国の大統領よりも上の立場なので、その大統領が泊まっているホテルよりも、上のホテルに泊まらなければ相手にされないという文化が西洋の中にはある訳ですね。因みに女性が高価な指輪とかピアスとかネックレスとかしますね、あれは高級なホテルに泊まった時に、お金とかが盗まれた時にそれを置いて来る為にしている訳です。だから宿泊費以上の貴金属を身に付けておかないと、昔はホテルには泊まれなかった。そういう約束事が西洋にはあるので、そういう約束が分かった上で、ものに対処して行かないと、きちんとした外交というのは出来ない訳なのです。
日本のマスコミは一色単にやって、そしてテレビの記者たちが知事という立場に対して、失礼な質問ばかり浴びせております。あんな事がやられていては、本来良くないのですけれども、舛添都知事もちょっと対応が後手後手に回っているので、徹底的に叩かれていますけれど・・・、当時一緒にやっていた荒井(広幸)議員が、テレビで指摘された事について、「私達は自費で党のお金を年間何千万円と返して行ったんだ。」と「私と舛添さんは一緒に返して行った。返して行ったんだ、その人間に対して、それを流用したという事は何事だ。」と、テレビの記者会見しながら叱ったので、翌日の朝のそれを取り上げたテレビのキャスターは、お詫びをしておりました。政治家が毅然として物事に取り組んでいけば良いのですけども、どうしても家族の宿泊費を公費で払ったりしたとかいうのがあるので、然しこれは全て自民党が、作り上げた規正法ですので、殆どの自民党員はそれをやっている可能性がある訳です。然し、それはきちんと公表してないので、叩く材料がないのです。今回、皆のウップンが、舛添都知事に行ったという事です。舛添都知事という人は、今東大は世界のランクでは落ちてしまっていますけども、その兆しがみえたので東大改革に立ち上がった人です。トップは確か西部邁という人が立ち上がって、そして東大は今のままではレベルが落ちてしまうので、改革をして行こうという事で取り組んだけども、結局他の生ぬるい教授陣がボイコットして、あの人たちは辞めざるを得なくなった為にですね。東大は、案の定ずーっとレベルが今、下がり続けている所であります。そういうふうに改革に立ち上がるような人間なので、おそらくやる事はしっかりやっているのですけれども、側近の固め方が弱かった為に、あういうふうに叩かれているのではないかなと思うのです。あういうテレビ番組などを見た時には、皆でそういう叩くような話になった時には、「物事を分けて考える心がけを私達はして行きましょう。」という様な事を言ってあげて頂きたいと思います。
そういう事の根底に、この『宗教について』という内容をおいて頂いて、政治の根っ子は縄文時代の、その集落の人達を守って行く、危険から守る、という事が政治の根っ子にはあるんだという様な事を、皆さん方に知らせて行くような、そういう事を取り組みながら、感化を与えて頂ければ有難いと思います。そして機会があれば、三内丸山遺跡は雪が降り始めると閉館されるので、夏の間ですね、春から秋までは見れますので、機会があったら見に行って頂ければ有難いと思います。
世のさまを見る「超高額な新薬」
楳木代表
それから54ページの3行目に『宗教を想い出す作業をする上で、現代程条件の揃った時代は無いということです。様々な謎が解き明かされつつある時代に際会している喜びがフツフツと湧き上がってまいります。』という様な事は、例えば今話題になっている「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)という薬の事、テレビとか取り上げているのを聞いた事あります?オプジーボ・・・新しい抗がん剤、それが使用すると月に300万円かかるので、年間3600万円かかるんだけれども、健康保険の適用になったので、月8万円で良い、と。健康保険にその薬を使うと月々292万円国保から出さないといけないので、これ等を余り使い過ぎると国保が破綻してしまうので、これを使うのは年齢制限を出そうという事で、今ワイワイ話し合いをしております。75歳以上の人は保険の適用から外すとか、「お金を持っている人はどうぞ使って下さい。」と。お金のない人は残念ながら保険の適用にはなりません、という・・・これ不公平じゃないかという事で、今ヤイヤイ言っております。オプジーボというのは・・・、今迄の抗がん剤は叩くだけだったのですけれども、癌の性質を見て、癌細胞は免疫細胞を鈍らせる物質を出しているという事を発見したので、オプジーボというのは、その物質を出した時に免疫の直前でブロックするような、そういう薬。だから癌細胞が出した物質がですね、免疫力を弱まらせることができにくいようにする薬なので、殆んど副作用がないと言われています。「非常に画期的な薬だ。」と・・・。そして、臨床試験でも普通の抗がん剤を使うよりもそれを使った方が、延命力が4割から2割延びるという事が分かったので、これは今迄に無い、良い薬だという事で評価を受けていますけども、「肺がん」とかには使えないという、そういう制約が幾つかあるようですけれども・・・。
然し、それを見て行くとですね「癌」というのは、どうして増殖して行くかというと、二つの理由があって、突然変異をする訳なので、自分の細胞が或る日突然癌細胞になる時の、突然変異をしていった所が細胞分裂した時に、男の人は25歳から細胞分裂したら片方が死ぬという仕組みが、遺伝子の中で発動されて行くので、必ず細胞分裂すると片方は死にます。ところが、癌細胞になると、片方は死ななくなるので、2倍、2倍で増えて行って自分の器官を圧迫するので、自分の器官が働かなくなるという事と、器官の中に入って成長して行くので、それ自体が壊れて行くという事が起きて来る為に「癌」で死に至らされる事が増えてくる訳なのです。その仕組みが一つと、もう一つは、その物質を出して免疫力が攻撃しないようにしていくという仕組みがあるので、癌が増えるという事が分って来たので、オプジーボという薬は、今脚光を浴びているという所です。
一方では、味噌汁を一日3回飲む人は、乳がんになりにくいという事も分かって来ております。女性の方が、乳がんになる人が・・・、飲む人と飲まない人、10年間ずーっと追っかけて調べて行くと、味噌汁を毎日3杯以上飲んでいる人と全く飲まない人は、1.6倍ですから、それだけ飲まない人は乳がんになっているという様な事が分って来ているそうです。日本人が味噌汁を毎日食べるという事は、味噌の中に含まれている大豆のイソフラボンという成分が、がん細胞になる突然変異を起こさないように抑制してれるというのが分かったそうです。
(厚生労働省研究班が1990年から10年間岩手、秋田、長野、沖縄の4県で40~59歳の女性を追跡調査した結果による。)
私たちの食生活が添加物を含まない昔ながらの食生活をして行けば、癌になる事を出来るだけ避けて行くことができるという様な事も分かり始めたので、今こそですね、メシヤ様の御教えを世に出して行くに好機は無いという事であります。『浄霊』と『御教え』というものを今後一層整理しながら、出して行きたいなぁ、というふうに今思っています。そういう事で、良い時代を迎えているという事です。
人間本来の「生活三訓」
楳木代表
それから、その前のページに『「笑う」「感謝する」「正しい生き甲斐をもつ」ということが免疫力の向上に繋がる、』という事では、脳卒中の罹患率・・・、笑う人と笑わない人を比較して行くと、笑わない人は、笑う人の1.6倍「脳卒中」になりやすいという事が、データとしては分かっているそうです。だから毎日笑って暮らせるように・・・何時もかっかかっかしないように、(笑い)だから夫婦であれば、お互いに相手を笑わせるように、心底笑わせるような会話を1日1回は考えて相手を笑わせようという事を、やって頂きたいと思います。それで、そういう相手がいない場合は(爆笑)落語など聞いて、馬鹿笑いをするような事をして行けたら、良いのではないかと思います。今テレビ番組でやっている、あれは下品な笑いばかりですので、やっぱり落語あたりを聞いた方が、良いんじゃないかなと思いますね。そういう様な事が少しずつ分かって来ている時代を迎えているという事は、非常に素晴らしい事だと思います。
メシヤ会館
楳木代表
それから、一方では今度ル・コルビュジエの建築物が、世界文化遺産としてかなり登録される事になったのですけれども、メシヤ会館もコルビジュエ仕様という事で、メシヤ様がル・コルビジュエを評価して、そしてデザインをして造ったものなのですけれども、よからぬ人達によって壊されてしまって、今の救世会館になってしまいました。非常に残念な事ですので、何とか箱根に復元する形で、建設して行きたいなぁ、というふうに今思っている所です。
メシヤ教の一員としての役割を!
楳木代表
それから核兵器が出来た事によって、メシヤ様は『戦争を淘汰する時代になった。』と、60年前に仰ったのですけれども、中々ですね、淘汰される様な状況には至っていない現状です。これはやはり、そういう御教えを頂いた『世界救世(メシヤ)教』が、もう一度自分達の役割をしっかり担って御神業を進めないと、現実のものにはならないのではないかな、と思います。
幸いな事に、27日にはオバマ大統領が広島を訪れるので、その広島で短い発言の中でも“核兵器廃絶に向けて、どういう努力をして行きたい”という様な事を発してくれると良いな、と思います。何とか戦争のない世の中へと導けるように、早く『世界救世(メシヤ)教』を復興してですね、進めさせて頂きたいというふうに思います。
最初にそうした事を、確認をさせて頂いて、いつもの様に質疑応答に入りたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
質疑応答の部
(省略)
司会者
以上をもちまして月次祭を終わらせて頂きます。
参加者一同
ありがとうございました。
<来月の御教え>
『メシヤ様の御垂示』
本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』82ページに記載されています。
『メシヤ様の御垂示』は平成28年6月に拝読し学び合う御論文です。
[メシヤ講座no.184 出雲支部 2016(平成28)年5月20日]