<今月の御教え>
『世界救世(メシヤ)教 教義』(昭和二十五年三月十一日)
本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』60ページに記載されています。
【メシヤ講座 出雲支部より抜粋】
『世界救世(メシヤ)教教義』と生活上の御教えを繋げて理解する
『御経綸』
楳木代表
そこでですね、先ず1行目から説明しておきますと
『抑々、世界の創造主たる主之大御神(エホバ)は、此地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行はせ給いつつある事を吾等は信ずるのである』
というのが、世界救世教の信者さんなので、現在の経綸は「どうの」「こうの」と言っている東方之光教団は、実は『世界救世(メシヤ)教』教祖の教団ではないという事です。この事を明確に分かっておかないと『経綸』の意味がサッパリ分からなくなって行きますので・・・。
じゃ、その『経綸』は一体何かという事を考えて行きますと、今幸いな事に先週からですねビッグニュースが世界を駆け巡っていますよね。皆さん方もテレビや新聞で随分聞いたと思いますけれども、13億年前にブラックホール二つが合体した時に重力波が起きて、それが去年の9月に地球へ到達して、その瞬間我々の身長が伸びたのです。私も自覚なかったけれど・・・(笑い)。伸びたのです。重力波によって。どれだけ伸びたかというと何万分の一粍伸びたのですけれども、重力波の影響を受けて、それをアメリカの研究チームが観測出来たという報道が流れまして、世界中騒いでおります。日本はですね、先日ロケットを打ち上げました。それは重力波を観測する為の観測装置を、打ち上げた訳ですね。X線などを透して、その重力波とかブラックホールを探ることが出来る、そういう装置を打ち上げて行った訳です。
これは何かというとですね、重力波というのは13億年前に発生したものが、光の速度で地球にやっと到達した訳ですので、13億光年彼方から来た波である訳ですね。これはどういう事かというと、宇宙というのはそれだけ広大なのだという事です。ですから宇宙というのは主神様の御肉体でありますので、主神様の御肉体を科学的に説明すると、約138億年前にビッグバンが起きてですね、光の速度で宇宙が広がり続けているというふうに言われております。これが主神様の御肉体であるという事ですので、この138億年前から光の速度で広がっている御存在が主神様の御肉体であるというふうに説明した瞬間に、もう1秒経つと光の速度でもう広がっている訳ですので、実は主神様の事を説明した事にはならない訳ですね。御肉体としては光の速度で広がっているので、説明した時に、もう主神様の御存在は大きくなっています。それぐらい大きい御存在が、この『主之大御神』様であるのだというふうな認識を、先ず世界救世(メシヤ)教の信者さん方は持っておいて頂いて、宇宙を見詰めてそして科学者が色々報告した内容を基にですね、主神様の『御経綸』を理解して行くという事です。
東方之光が経綸として唱しているものは、之は人間の都合の経綸ですので、主神様の『御経綸』ではないという事です。その事が明確に分かっておかなければですね、メシヤ様の天国建設の御神業というのは理解できない所があります。まずは主神様のそういう大きい御存在であるという事を、科学的に今少しずつ分かって来たという事であります。
『太初』
楳木代表
そして、138億年前に起こしたものは、ビッグバンで宇宙を先ず創った訳です。そしたら『此地上に天国を樹立すべく、太初より経綸を行はせ給いつつある』という、この『太初』は一体何かというと、今度は地上の太初ですので、約45億年前にですね太陽の欠片から集合した火の塊が地球として生まれましたので、そして、生まれた時に直ぐまた他の天体がぶつかって行って、この地球の地軸はですね太陽に向かって直径に回っていたのですけれども、この天体が当たった時から23.4度傾きまして、コマのように回り始めました。そして当たった欠片で、月が出来ました。この月が地球の周りを回りながら、地球が太陽の周りを回るようになった訳ですね。
地球が火の塊だった所へ宇宙からですね、オールトの雲という所で氷が出来るので、その氷が彗星として飛んで来てですね、このドロドロ燃えている所へドンドンぶつかって行って、そして地表が冷えるのと水蒸気を発生させて雲の様なものが出来てきて、そして雨が降って海が出来てきて、陸地と海とが段々出来始めて、この出来るのが7億年掛かっております。この7億年が実はですね神話の中に出てくる、キリスト教でいくと一週間という事に、この七が一週間になってくる。日本語に当て嵌めていくと、七が「成る」という言葉を生んでいますので、この7億年が一番地球上にですね生命を宿す事の出来る準備期間であるので、この7億というのを認識する為に、七が夫々の教祖にですね御啓示として「七」という数字を与えて来た訳です。これが主神様の最初の地球上で執り行った事です。
『人間を神の代行者とされ給う』
楳木代表
そして、7億年経ったので、今から38億年前にですね海の満ち引きはですね・・・、例えて言えば、恐らく日本海の海は奥出雲を越えて、毎日満ち引きがあったと思います。それ位の満ち引きがずーっとその頃は・・・、何故かというと月が非常に地球に近かったので、引力が物凄く強かったのです。それで海の満ち引きがずーっと奥出雲の方まで毎日ドシャーンと行っては下がって来て、またドシャーンと行って、こんな事をやっておられたようです。その時に海の中のあわにですね塩基が宿った時が生命の出発点です。そして、これが今から38億年前です。この38億年前に初めて生命が生れてから月がですね、1年に4㎝ずつ離れて行っております。この4㎝離れる毎に生命が複雑化してきて、3行目に『之に対して人間を神の代行者とされ給うと共に』というふうにですね、最後に人間というものを神様の代行者とすべく創ったという事です。
この38億年の流れはですね、男性軍は植え付けはしているのですけども、産んだ女性は・・・、この最初にですね卵子に精子が受精した瞬間にですね、二つに割れて、四つに割れて八つに割れて十六に割れて、三十二に割れて六十四に割れるという事を繰り返しながら、3カ月までは海の中の生き物として、ずーっと細胞分裂をしていきます。そして3カ月目に成った時にですね、水中動物から陸上動物に一挙に変化します。この時に母体に毒素が多かったり、或いは胎児が弱い場合は、激しい悪阻を起こします。そうして胎児を守るべくですね、母体を寝せておくという事をおこします。胎児も元気で母体も比較的毒素がない場合は、悪阻が軽いという事です。劇的な変化を守って行きます。
私の娘もこの春から大学に入るので、大学時代に彼氏とかが出来て、その彼氏が就職して或る程度の生活が出来るようになったら“お宅の娘さんを私に下さい”とか言って挨拶に来ると思います。挨拶に来た時の、私の条件は「君は結婚したら子供は欲しいのか」と“ハイ、僕は、3人は欲しいです”とか言ったら、「妊娠した3ヵ月目にうちの娘を労わる気持ちがあるか」といった時にボーっとしていたら、「そんな事を考えていない男には娘をやる訳にはいかんので反対だ、帰れ」と、まぁ一旦は帰そうと思っています。(笑い)それは何故かというとこの劇的な変化の時に、男が妻を守るという姿勢のない人間に家の娘をやる訳にはいかない・・・。この人類の生命誌を分かっているような人間でないと、やったって大した家は作れる訳はないので、そういう男にはやらない。(笑い)というのを、まぁ結婚の条件にしようと、今『世界救世(メシヤ)教教義』を読みなから考えている。(笑い)
劇的な変化とは一体何かというと、海で生活をしている魚はですねエラ呼吸しておるのと、脾臓で血液を作っています。陸上動物になると肺呼吸に変わって、そして脊髄で血液を作るようになります。もう劇的な変化を遂げる訳ですね。その時に結婚して一緒に子供を作った二人がですね、胎児を守る姿勢がないような、そんな人間が、子育てしてもロクな子供を育てませんので、そういう事が分かっている夫婦になって貰いたいという事ですね。
そして、3カ月が過ぎて陸上動物に胎児は変わって、5カ月目に初めて人間の身体になります。ですからメシヤ様が仮に流産した場合5カ月以上で流産した時には『祀ってやれ』と御垂示下さっているのは、人間の身体になっているからなのですね。そして5カ月未満の場合は『祀らなくていい』と仰っているのは、人間の身体に未だなってないからです。動物だから『祀らなくてもいい』と仰っている訳ですね。しかし、これは自然流産の場合なので、人工流産の場合は何カ月目でも祀ってやらないといけない。これは殺人行為なので、その殺人に対してですね「お詫び」をして行かないといけないので、そういう意味で祀ってやらないといけないという、そういう違いがですね、この5カ月目というのにはあります。そして5カ月になって人間の身体になって、後は未だ産まなかったでしょ?○○さん・・・未だ5カ月腹に置いていたでしょう、その間胎児はどうなっていたかね?大きくなっているのは確かだけど・・・大きくなるのと同時にですね、神経を神の代行者に近づける為の神経の発達が其処から始まる訳です。
ですから、昔未熟児で生まれて保育器に入れた子供達、目が悪くなる子が非常に多かったですね。それは目の神経が最後に出来るからなのです。10カ月目に入ろうかという時に目の神経が一挙にずーっと育っていきますので、その時に保育器の中で青い光線とかが当たると育たなくてですね、目の悪い子が出来てしまったというのは、そういう所にある訳なのです。○○さんの所の牛はこの前いい値段で・・・(参加者:いい値段で売れました)牛の視力と人間の視力の違いは何?・・・視覚といっても良い、牛の視神経と人間の視神経の違い・・・(参加者:正面と横の違い)それは目の位置だから・・・。これはですね、牛は色盲だという事です。牛は白黒しか見えない、カラーに映らない、人間は色彩が全部わかる。この違いが実は人間と動物の違いであるし、神に近づくという事がそういう事なのだ、と。その差があります。
それから又「脳」の働きが動物と人間は違うので、言葉の発生方法がまた違って来ます。牛の場合は、牛はモーモーだから「マ行」しか許されてない。犬はワンワンだから「ワ行」しか許されてない。猫はニャーニャーだから「ナ行」しか許されてない、人間は全ての言葉を許されている訳ですから、神の代行者という事は、動物が神の代行者に成れないのは、この神経の問題である訳ですね。この違いを認識する為に、メシヤ様は言霊の事を少し我々に教えて下さっている訳なのです。之がこの『人間を神の代行者とされ給うと共に一切万有は人間の為に造られたものである』という事です。
ですから一切万有は人間の為に造られたものであるので、ここに最後の109頁「天国的生活」という教えが載せてありますけれども、ここの2行目に『「花鳥風月も、百鳥の声も、山水の美も、悉神が自分を慰めて下さるものであるように思われ、衣食住も深き恵みと感謝され、人間は固より鳥獣虫魚草木の末に到るまで親しみを感ずるようになる。』という事が繋がってくる訳です。このですね『神の代行者とされ給うと共に一切万有は人間の為に造られたものである』という事があるので、こういう心境を持つ事が「天国的生活」になるのだという事に繋がって参りますので、そういう認識を持っておいて頂きたいと思います。
<来月の御教え>
『開教の辞』 (昭和二十五年二月四日)
本文は『天国の福音書続篇(三)入門と奥座敷』55ページに記載されています。
『開教の辞』は平成28年3月に拝読し学び合う御論文です。
[メシヤ講座no.181 出雲支部 2016(平成28)年2月20日]