メシヤ講座no.172三重(平成27年5月)

<今月の御教え>

「『文明の創造』宗教篇 仏教における大乗小乗」(文創  昭和二十七年)
本文は『文明の創造』338ページに記載されています。

 

【メシヤ講座 三重支部】

仏教に宗派が生まれた理由

楳木代表

仏教についてメシヤ様はズーッと御解説してくださいまして、愈々最後に『仏教に於ける大乗小乗』ということで仏教に宗派が生まれた理由をメシヤ様が詳説してくださっているわけであります。

そこでもう一度仏教の成り立ちということを見ていきますと、3000年前に素戔嗚尊が朝鮮半島から押し寄せて来て、当時日本の頂点にいらした伊都能売神皇様の皇位を脅かして・・伊都能売神皇様は毅然としてお断りしておられたのですが、日本人の生命の危機に及んだために急遽御位を天照天皇にお譲りになってインドへ下って行かれました。

そして、インドでお釈迦様がまだ悉達太子と呼ばれていた頃に、補陀洛山(ほだらくさん)で悉達太子に日本の教えを伝えて行ったわけです。

日本の教えが仏教の中に形として残っているのが五輪塔です。五輪塔は「空風火水地」という形で成り立っておりますけども、これは日本語の母音「あいうえお」が源になっているわけです。また、日本の徳目(日本を徳で治めていた手法・・・例えば『道法禮節』を以て人間修養に取り組むなど)を悉達太子に教えられて、それを受け止めて仏教を2600年余前に作り上げて、それが日本へ逆輸入された形になって日本の定着しております。

それで逆輸入される時に中国を通ってきて儒教を拾ってきておりますので、3000年前の御位牌の形態から現在の御位牌の形態に変わったのです。

インドで修行をされた方たちはいろんな形態で人々を救おうと立ち上がられてそれが日本に入ってきた時に様々な宗派として生まれてきたわけです。

その日本に入ってくる時の様子を本日の『仏教に於ける大乗小乗』としてメシヤ様が御解説してくださっているわけですので、そういう時間の流れを把握して本日のところは拝読していただきたいと思います。

 

『大乗の善は小乗の悪』『小乗の善は大乗の悪』

楳木代表

それで冒頭

『元来仏教は、小乗が本来である事は、以前私はかいた事があるが、小乗である仏教の中にも、大乗と小乗のある事を知っておかねばならないのである。』

これは仏教自身(メシヤ様の御解説ではないもの)を読んでいきますと小乗仏教というのは「出家しないと救われない。悟りが開けない。」そういう世界のことを言います。

しかし、大乗仏教では出家しないでも在家で悟りを開いていける。或いは救いがいただけると解釈しておりますので、メシヤ様が御解説してくださっている内容と一般的な大乗小乗とは少し違います。

メシヤ様の捉え方は非常に幅が広くて、例えば太陽系を考えてみますと、太陽系は太陽から熱が放射されるのと同時に太陽風というエネルギーが放射されております。

それで太陽風は地球の空気を剥ぎ取ってしまいます。しかし有難いことに地球には磁場がありますのでその磁場に当たって太陽風は分かれて飛んでいきます。この磁場のない星というのは剥ぎ取られてしまって空気が無くなっているのです。

地球は磁場があるために大気が剥ぎ取られないので、私たちはこうして空気を吸うことができるわけです。そういうことを知ると磁場に感謝しなければいけませんね。

惑星にとって太陽風は怖い存在ですので、小乗的に考えると〝悪″になってくるわけです。

しかし、それ(太陽風)が太陽系の一番外まで行きますと・・・銀河系の中心から流れてきている宇宙線というのが来ておりますが、この宇宙線というのは私たちの体を通過した途端に分子に分解されてしまうほどの強力なエネルギーが来ております。これが来てしまいますと地球そのものの生命が全部消えてしまいます。これを太陽風が太陽系の一番外でくい止めているのです。これが〝大乗の善″になるのです。しかし小乗から見ると〝悪″なわけです。

こういう関係をメシヤ様は説いてくださっておりますので、『大乗の善は小乗の悪』なんだと、しかし『小乗の善は大乗の悪』なんだということです。そうかと言ってこの太陽風をくい止めるということを仮にした場合は、今度は宇宙線が入って来ますので、我々の存在はなくなってしまいます。

このようにこの世の中は、『大乗の善は小乗の悪』『小乗の善は大乗の悪』という関係で成り立っているということをメシヤ様は他の御教えで説いておられます。そういうことを一緒に考えながら本日のところを拝読していただくと良いと思います。

こういうことを知っただけでも自分たちの人生観というのは果てしなく大きい、太陽系全体を考えて行くという人生観になっていきます。

 

禅問答について

楳木代表

我々の人生観を大きく引き上げて幅を広げてくれるのが御教えであると受け止めていただいて、5行目にまず、

『先(ま)づ小乗から解説してみるが、之は自力であるから、どこ迄も難行苦行を修行の第一義としてゐる。といふのは此(この)考へ方は、其(その)根本が婆羅門宗から出てゐる為である。殊(こと)に彼(か)の禅宗に至っては、最も此(この)行(や)り方が濃厚に表はれてゐる。』

ということですので、禅宗というのは 禅問答を見ていくとわかりますが、「○○さん、この花瓶を持って何とする」とか言うと何か答えてくれますか。

 

受講者

「四角である。」

 

楳木代表

「四角と見たか、しかし上から見るとまるいのだ。」とかやりながら悟りのようなものが開けてくるということが禅問答の中にあります。わけのわからないことをやっているのですね。ですからメシヤ様は、禅問答はあまりお好きじゃないと思います。

もっと具体的に物事を捉えていって、人の〝悩みも現実的に具体的に救っていかなければいけない″というお考えですのでメシヤ様は婆羅門的な考えはあまりお好きではないように思います。

しかし、その世界で悟りを開こうとしている、書の世界では傑出した美術品・・・、MOA美術館には

「帰雲」(無準師範墨跡 ぶしゅんしばんぼくせき)という大きな横文字があります。

絵の世界では「寒江独釣図」 (かんこうどくちょうず)というのがあります。「水上に篷を設け、仕掛けた四つ手網を、一漁師がじっと見守っている」

あれは悟った姿を描いているのです。悟った姿が凝縮されているので見る人の日頃の生活において〝すばらしいなあ″という人と〝どうしてこんなのが良いのかな″という差が生まれてくるのです。

支部長代理、さっきの資料を皆さんに話してあげて下さい。

『有名な彼(か)の碧巌録の作者圜(えん)悟(ご)禅師の如きは支那(シナ)随一とされてゐる。』

とメシヤ様はスっと書いておられますが碧巌録の中身というのは中々難しいのでどのようなものか調べてくださいました。

 

支部長代理

今回「碧巌録」という書が出て来ましたのでどのような本なのか取り寄せて見ました。一項目だけ紹介させていただきます。

「文殊前三三(もんじゅのぜんさんさん)」という項目です。

読みます。

「垂示に云く、龍蛇(りゅうだ)を定(みきわ)め、玉石を分かち、緇素(くろしろ)を別ち、猶豫(ゆうよ)を決するに、若し是(こ)れ頂門上に眼あり、肘臂(ちゅうひ)下に符あるにあらずんば、往往に当頭に蹉過(すれちが)わん。只だ如今見聞不昧(いまけんもんふまい)、声色(しょうしき)純真ならば、且道(さて)、是れ(これ)皀(くろ)か是れ(これ)白か。 是れ曲か是れ直か。這裡(ここ)に到って作?生(いかに)か辯(べん)ぜん。」

碧巌録という本は12世紀に編まれた禅の代表的古典で主要な禅師それぞれの全人格が投入された言行の記録百則で、そこにその人ならではの悟境が託されており、それをどう受け止めるかは読む者の力量によります。現代語に解説されていないので難しいですね。

 

楳木代表

読んでもらうと何となくわかるでしょう。響いてくるのでね。禅問答の声に対して問うと・・・、そして答える、と。そういうことがこれを口に出して発声してもらうとわかると思います。

禅の世界を今覗いてみましたけども、碧巌録というのはそういうものだということです。これがお坊さんたちの問答集みたいなものですね。読んだ人の悟りで理解が出来る。考えた上で時々読む。悟りが開けるか開けないか・・・ということですね。

 

日蓮上人について

楳木代表

それでは次に

『日蓮宗は勿論(もちろん)小乗仏教であって、難行苦行による自力本位であるから、他宗の如く釈迦や阿彌陀(あみだ)には余り重きを措(お)かないやうで、只(ただ)一途に開祖日蓮上人を中心に拝み、苦行によって自力を強めようと修行するのは人のよく知る処である。』

これは最近の(昭和27年当時の)日蓮宗を説明してくださっているわけですけども、元々の日蓮宗は、

『といって上人は釈尊の経文(きょうもん)にも大いに重きを置いてゐる。法華(ほけ)経二十八品(ぼん)を同宗の基礎とした事によってみても分るが、言はば上人は精神は婆(ば)羅門(らもん)に従ひ、形体は釈尊に学んだといってもよからう。』

ともお説きいただいています。

いつもお話しますように、日蓮上人は、お経を全巻漢文で読んで、すべてを理解した上で日本の仏教を見た時に“お釈迦様の説いた仏教とは違う”ということに気付いて「現在の仏教は本当の仏教ではないので仏教改革をしなければいけない」と決意したのです。

そして、その中身は何かと言いますと・・・、伊都能売神皇様が仏教の祖であるということが根本で、最終的にお釈迦様が悟りを開いて書き直したのが法華(ほけ)経二十八品(ぼん)なんだと、気付いて、伊勢神宮にお参りに行って天津祝詞を奏上して天照大御神様に「これから仏教改革に立ち上がるので、どうぞお導き、御守護を賜りたい」と祈って、それから故郷の千葉で一大獅子吼をされたというのが日蓮宗の成り立ちです。

メシヤ様の御教えを拝読させていただく時には日蓮上人の歩んだ心を見ておいていただきたいと思います。

それから当時の仏教は為政者と癒着しておりますので、「本当の仏教は今の仏教ではない」と日蓮上人に言われると困るので政治を使って日蓮上人の弾圧に踏み切ったわけです。

弾圧されたために日蓮上人は仏教改革を唱えつつも自分が攻撃されたためにその攻撃に対する文言を述べたために日蓮宗になってしまったのです。本来の仏教をやりたかったのですが、攻撃を受けてその攻撃に反論する形で日蓮宗が出来上がってしまったのです。

弟子たちはそのことがわからないのであれほど弾圧したにもかかわらず〝日蓮上人は志を貫いた″ということで、その“志の高さ、信念の強さ、不動の精神力”を信仰していったために現在の日蓮宗が出来上がったという構図です。

この構図がわかっただけでも素晴らしいのです。我々はメシヤ様に導いて頂いているお蔭で、すごい頭脳の持ち主に今変貌を遂げているのです。

 

宗教家は60歳からが現役だ。

楳木代表

出張の合間に出身高校の還暦の同窓会がありました。42年ぶりに初めて出席しました。

久しぶりに話を聞きますと皆退職した人ばかりなのです。それで私に「何をやっているのか。」と聞かれましたので「メシヤ教をやっているのだ」と「俺達はリタイヤしたのにまだ現役なのか」と言いますので「宗教の世界は60歳からが勝負だ。60歳からでないと干支を一回りしていないのでこの世の中に起きてくることを全部見たことにならないし、人の生き様とか価値観を全部掌握出来ているわけではないので、60歳から宗教家というのはやっと力を発揮できるのだ。だから60歳からが現役なんだ。」とみんなに言ったのですが、反応はまちまちだったですね。一人だけ書籍を送って欲しいというので『文明の創造』と『主神様とメシヤ様』を送って出張に出ました。

 

脳梗塞の浄化を乗り越える

楳木代表

それと沖縄へ行っている時に軽い脳梗塞を起こしました。頭の痛さとアクビからすると小さな脳梗塞だと思いましたので、「月次祭の時だけはこの症状を和らげて下さい」とメシヤ様にお願いして無事終えることができました。

終わってから直ぐにホテルへ引き上げて浄霊をしました。右の奥歯が欠けていて矢鱈と引っ掛かるのです。舌の左側が少し緩んでいた事が後でわかりました。電話の声も呂律が回っていなかったようです。軽い脳梗塞だったのですね。浄霊しておりましたので今はほぼ良くなりました。祝詞奏上していましても歯に引っかかることがなくなりました。浄霊のお蔭でそうしたことが乗り越えることができるので大変ありがたいことです。

記念大祭以後の報告でした。

広島の月次祭を終えた夕方から毒素が背中に下りて来て、浄霊していたら腰まで下りて来て、それから夜中に腸に入って来て大量の下痢になって出ました。その時にほぼ毒素が排出されたのではないか、と思いました。

 

受講者

毒素の下りる経路がわかるのですね。

 

楳木代表

そうですね。ですから仮に家族が倒れても慌てないようにね。浄霊すれば大丈夫ですからね。出し続けるということを念頭において浄霊をしてやってください。

外へ毒素が出ているのは良くわかるから良いですが、中に向かうとよくわかりませんから、見えないので怖いですね。

 

受講者

忘れっぽくなった気がするのですが、痛みを伴わないと脳梗塞と思わなくて良いでしょうか。

 

楳木代表

そうですね。細胞は若くても死んでいっているのです。脳細胞は15歳までしか細胞分裂していきませんのでね。15歳の時にすべての脳が出来上がって、そのあとは消え続けているのです。

ですから反復をしていかないと忘れていくわけです。「吾十有五而志于学(我15にして学を志す)」と言うでしょう。あれは15歳に脳が完成するということを昔の人は神様から教えられていますので、15歳から勉強するのが一番良いということで「学を志す」と言ったのです。脳細胞は死に続けていますが、あるものを使い続けないといけませんので、いくら使った人でも10分の1しか使っていないのです。

ノーベル賞を受賞した人も脳の10分の1しか使わないで死んでいるわけです。凡人は20分の1しか使わないので本当に勿体無い死に方なのです。「お金を使い切るわよ。」という人はいますが「脳を使い切るわよ。」という人はいませんねえ。(笑い)

最初にそうしたことを確認させていただいていつものように質疑応答に移りたいと思います。

 

萩の地の重要性

受講者

「神素戔嗚尊と瓊瓊杵尊が10万の兵を率いて上陸したとき一緒に萩に上がったのだ」と本部御神体御奉斎記念大祭でお聞きしましたが、素戔嗚尊は出雲から朝鮮へ行ったのにまた戻ってきて出雲へ行ったのですか。

 

楳木代表

朝鮮から瓊瓊杵尊と若い素戔嗚尊とが萩から上陸して片方は高千穂へ入って片方は出雲へ鎮まったのです。そこから素戔嗚尊が伊都能売神皇様の位を奪おうとして先に動いたのです。

最終的に東征に出たのは瓊瓊杵尊の孫だからね。その間は高千穂でズーッと潜んでいたのです。

 

受講者

当時伊都能売神皇様がおられたのはどの当たりなのでしょうか。

 

楳木代表

大体は富士山の東側あたりだと推測されると言われています。

また箱根が3000年ぶりに活動していますね。箱根山は何十万年前に富士山と一緒に出来たのですが、箱根山は今の外輪山より上が吹っ飛んで爆発で・・そして外輪山が出来上がってその中心が神山です。こういう成り立ちを何十万年前からしているのです。

ですから富士山と神山は兄弟の山らしいです。距離も近いので箱根が活動し始めたということは富士山の噴火が近いのではないかとみな、警戒しているのです。

 

受講者

450年前はこの当たりは東海湖でそれが琵琶湖になったとの新説が発表されました。

 

古代の料理にバジル

楳木代表

今、奈良は騒がしいでしょう。

 

受講者

どうしてですか。

 

楳木代表

バジルの花粉が見つかったのです。

中国との交易で取り寄せて料理に使っていたのではないかということです。

「弥生時代の日本にバジルがあった? 邪馬台国の有力候補地で「花粉」見つかる(Jcastニュース2015/5/22 15:35)」

平城京は中国の影響が大きいのです。明日香は朝鮮の人たちが来てくれて作ったわけです。ですから朝鮮や中国とは昔から交易を行っていたわけです。

しかし、バジルには驚きましたね。平城京の時代にバジルを使ってどんな料理を作っていたのでしょうね。

話は変わりますが、色々自然素材のお菓子とかいつも出していただきますが、販売するにはね、キッチンを自宅と分けなくてはいけないとかの制約があるようです。折角ですので販売活動をしないと勿体無いのですね。○○の人がこの前認可を受けたそうです。それで今準備をしているところです。

信者さんで素材から自然のものでお菓子を作っている人が5人ほどいますがネット上で販売すれば引っ張りだこになると思いますよ。

それでは時間になりましたので終わらせていただきます。

 

一同

ありがとうございました。

<来月の御教え>

「『文明の創造』宗教篇 キリスト教」(文創  昭和二十七年)