メシヤ講座no.108日月地(平成22年1月その2)

楳木先生への質疑応答 補〜昭和二十年代の御教えより

 

質疑応答11内においての「救急車云々」の表記で、メシヤ様が医療拒否や医療放棄を推奨するかのように誤解されて受け取られる事は、当ブログの本意ではありません。医療拒否や医療放棄の問題は、メシヤ様御在世時より問題になっており、何度もご注意を頂いております。質疑連載(三回)の途中ではありますが、臨時で、昭和二十年代の御教えを転載いたします。

 

 

【信徒諸士に告ぐ!】

本教信徒の中に、浄霊の場合、医師にかかること、薬をのむこと、注射をすること等について、否定する如き言葉ありやにて、本教の主旨を履き違え、社会の誤解を受くることは、本教を傷つける結果となることは勿論で、この点充分注意され、決して医療を否定する如き事無きよう、ここに重ねて戒意を促す次第である。

以上に対し私の所見を述べてみたいと思う。先ず我がメシヤ教は宗教法人として認証され、国法によって保護を受け、信教の白由を認められている以上、法を重んじなければならないのは当然で、医師法に触れるが如きことは厳に慎まねばならない意味は誰しも分ると思う。

処が本教浄霊法は現代医学と全く相異なる立場にたつ治病原理である以上、事実を事実として書いたり喋ったりすることが悪意に解されれば医療否定という事になる。とすれば右(上記)の一文に対し一見矛盾を感ずる人もあろうがそうではない。それは本教浄霊法の、他に追随を許さない大奇蹟である。先ず第一に医師に見放された重症患者を起死回生せしめる力の発揮である。しかもそれが入信すれば誰でもできること、疑っても治る事、お説教は第二第三で、直接人聞の魂に集中透過し改過遷善できる、人を救えば救う程大きな御神力をいただくことができる、如何なる遠隔僻遠の地にあっても同様奇蹟をいただくことができること等々、無限絶対の力徳の根源でありその発揮であることは論をまたないところである。従って本教浄霊の原理、病理臨床上のことについて人に伝える場合、聊かも先方の意志を無視して強要する必要はないのである。否執拗に繰返すことは、熱心のようであって実は御神意に対する冒涜であると御垂教賜わっている。

次に今一つ重要な事は、最後の時期が迫ってくるとともに救われるものと救われざるものとの審判が厳しくなって来ることである。従って本教の話をして分らなかったり、事実に目を背けたり、御神書を見せても分らない人は、時期が来ていないか既に滅びの方に運命づけられているのであるから、如何に救わんとして努力すると雖も徒労に過ぎないばかりか、救われるべき人に対してそれだけ救いが遅れることになるので、この点も厳に戒しめられているところである。

従って問題が起きる場合を振返ってみると、悉く小乗信仰の結果であり、何れも右(上記)の御教えに抵触していることは言うまでもない。小乗信仰とは自力本位であるから、如何に本教信者とは言え、否本教信者であるが故に御守護がないと言えよう。我々は、今後如何なる事態が起ろうとも、心を謙虚にし、神の愛を胸に畳んで、正邪善悪の判別力即ち叡智を賜わり進むならば、世に恐るもののないことを一層銘記するのである。

(「栄光」二百七十九号、昭和二十九年十月二十日)

 

 

【信徒諸氏に告ぐ】

本教信徒の中に、浄霊の場合医師にかかる事、薬を飲む事、注射をする事等に就て否定する如き言葉ありやにて、本教の主旨を履ちがえ、社会の誤解を受ける事は本教を傷つける結果となる事は勿論で、此点充分注意され、決して医療に反対する如き事なきよう注意されたしとの大先生の思召しを、茲に御伝えする次第である。

(「地上天国」二号、昭和二十四年三月一日)

 

 

【医薬に反対せず 足利にまた本教中傷事件】

足利市在本教信者の報告によれば大光明教会会長深町孝之亮氏は去る九月六日足利市において本教誹誇の講演を行ったことに就て本教では直ちに左(下記)の如き右反駁の印刷物を掴係方面に送付、これが誤解のないよう注意を喚起した。

 

昭和二十四年九月六日、足利市緑町の新井菊次郎方に同地大光明教会信者三十余名を招集し、会長深町孝之亮氏より左(下記)の如き講演をしたのである。

「目本観音教団に於ては薬剤は不可とするに対し、わが教会はそのような事を言わない、従而右観音教団は医療妨害である理由を以て健康保健所に訴え、保健所を動かし、結局同教団を解散させる計画で、今後日本全国に亘って、逐次此運動を拡充するつもりである」という事を弁じた事である。

然るに、医療及び薬剤に就ては本年三月一日及び四月二十日本教発行の雑誌『地上天国』二号、三号の二回に亘って左(下記)の如き注意書を掲載してある。

 

信徒諸氏に告ぐ

「本教信徒の中に浄霊の場合医師にかかる事、薬を飲む事、注射をする事等に就て否定する如き言葉ありやにて、本教の主旨を履きちがえ、社会の誤解を受ける事は、本教を傷つける結果となる事は勿論で、此点充分注意され、決して医薬に反対する如き事なきよう注意されたしとの大先生の思召しを、茲に御伝えする次第である」

 

右(上記)の如く、本教団が医薬に就て、如何に周到の注意を払ってあるかは、右(上記)記事によっても明かである、然るに深町氏は全然虚構の言を発し、本教団を傷つけ、自己の教線拡充に資せんとする行為は断じて許すべからざるものがある。随而、今後もし医薬否定の言を発するものありとすればそれは本教の真の信者ではなく、他教の信者若しくは贋信者たる事を認識されたいのである。茲に、事実を披樫し、御注意を乞う次第である。

 

(「光」三十号、昭和二十四年十月十五日)