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メシヤ講座・特選集no.53(平成17年6月分)

<御教え>
宗教は一つもない
(1936年5月文創のまま)

三、過現未の透観

仏教に於ては、よく過去、現在、未来を云々するが、どうも寔(まこと)に不徹底である。昔から三世通観などと謂ふけれども、過去と未来に向って明確に実相を説示したものはないのである。過去と雖も、唯単に漠然たる仮定説的で、現代人を満足せしむる価値はないといってもいい。真に三界の深奥を明かにし得るものは無いのである。そうして、如何なる宗教と雖も、善悪の根本すら徹底説破したものは絶対無いのみにみても明かである。それはなぜであるかと言へば、既存宗教の殆んどは、其(その)開祖が第二流以下の神仏である関係上、主神の最奥の経綸が解る筈がないのであるから、止むを得なかったと言ふべきである。

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