祭典の意義と想念(平成29年6月)のあり方

<研鑽資料>

平成二十九年六月十五日、箱根で開催された地上天国祭で拝読されました。


平成二十九年六月十五日「地上天国祭」の意義と想念のあり方について


1.本祭典に臨むまでの経緯

本教は例年六月十五日を「地上天国祭」と定め、一年の中天の日、「天照皇大御神」様の誕生日でもあるこの日を、霊界の大きな転換を迎える重要な節目と捉え、祭典を執り行って参りました。

思えば、教祖メシヤ様の事蹟を振り返りましても、昭和六年六月十五日、夜昼転換の啓示により本教開教の礎をお定めになったことに始まり、昭和九年同日、「天照大御神」様の夫神であらせらる「天照皇大御神」様を日枝神社にお迎え鎮座し奉り、昭和二十五年同日には、かつて三千年の昔、「天照皇大御神」様の御頸珠に宿られていた「御倉板挙之神」様を、メシヤ様腹中の玉にお迎えし、最高最貴の御神格を得て、昭和二十九年同日には「メシヤ降誕仮祝典」挙行に至るという、一連の御経綸の重要な節目の日となってきたところであります。

 

2.昭和二十九年六月十五日メシヤ降誕仮祝典について

この「メシヤ降誕仮祝典」でありますが、その挙行に先んずる昭和二十九年六月五日熱海碧雲荘において「メシヤ降誕宣言」が執り行われ、庭の玉砂利の荒莚敷きに資格者一同を並ばせ、僅か一分足らずの面会という異例のお詫びと裁きの型をまずとられ、次いで十日後の六月十五日、旧救世(メシヤ)会館において、メシヤ様を壇上にお迎えし、「天照皇大御神」の御神名とともに祭典が執り行われました。

メシヤ様の力である人類救済の絶対力は、火と水と土の三位一体でありますが、まず火の力の根源、即ち太陽神の力、次いで火と水の結合、即ち伊都能売神の力、火水土の三位一体力、即ち日月地大神の力と、正しい順序に世に現れなくてはならないため、メシヤ様に真向いつつ、「天照皇大御神」様の御神名を奉唱し奉り、絶対力の根源である太陽の火の力をまず現界に迎えんとしたのがこの「仮祝典」の意義であります。

当時は、これら一連の出来事とその意義が十全に理解され、メシヤ様の御神格がしっかりと受け止められていたとは言い得ない状況から、祭典は形だけに終わり、「メシヤ様」の呼称も「明主様」へと戻り、仮祝典は失敗に帰したのでした。

 

3.本祭典の意義と想念のあり方について

その後、メシヤ様ご自身も御昇天あそばされ、以後六十有余年を経て本年平成二十九年六月十五日を迎えるわけですが、かかる経緯から今回の「地上天国祭」は、昭和二十九年仮祝典のやり直しの意味を持っているため、箱根と同時に熱海への参拝がご垂示されたところであります。

従いまして、まず箱根の御神前においては、主神様に対し奉り、昭和二十九年、正しい認識と想念の下、メシヤ様に真向かえず、この六十有余年、ご経綸を遅らせ、正しい神を封じ、その教えを曲げ、救われるべき人を救い得なかった我々人間の不明と不徳とその罪を心よりお詫び申し上げるとともに、仮祝典やり直しの御許しと祭典挙行のお力を賜わらん事を切にお願い申し上げ、次いで熱海の地においては、昭和二十九年仮祝典と同じ日時、同じ場所において、メシヤ様御尊影に真向い、同じ「天照皇大御神」様の御神名を奉唱申し上げ、来る平成三十年三月三日「メシヤ降誕本祝典」において、人類がメシヤ様を歓喜と感謝のうちにお迎えし、絶対的救済力を如何なく発揮いただきますようお祈り申し上げるとともに、メシヤ様に繋がるすべての者を人類救済の大業と地上天国建設にお使いいただけますよう、衷心よりお願い申し上げるものであります。

[研鑽資料no.3 「地上天国祭」の意義と想念のあり方 2017(平成29)年6月15日]

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