メシヤ講座・特選集no.172(平成27年5月分)

 <御教え>
『文明の創造』宗教篇
キリスト教

(文創  昭和二十七年)

 本文は『文明の創造』342ページに記載されています。(『文明の創造』購入方法は「出版案内」を参照ください。また、研鑚資料『文明の創造(三)』では76ページです。)

なお、『キリスト教』は平成27年6月に拝読し学び合う御論文です。今回は「『本部御神体御奉斎』『新本部竣成』記念大祭」特集ですが、5月に学び合った仏教に於ける大乗小乗』については、HPアップしている各支部の内容を参照していただければ幸いです。

『本部御神体御奉斎』
『新本部竣成』
記念大祭・特集


≪体験報告≫

『メシヤ様に直に太く繋がる』を多くの人に

出雲支部 新田逸男

メシヤ教に繋がり本来の御神業に目覚める

松原出張所 武田まゆみ

『本スジの御神業』を学び一歩一歩近づく

鎌倉支部 T.Y

≪挨拶≫
『文明の創造』拝読により『御神業の本筋』に臨む在り方を明確にさせていただける

メシヤ教代表 楳木和麿

皆さん、「本部御神体御奉斎」並びに「新本部竣成」の記念大祭、誠におめでとうございます。今年前半は行事が続いておりますが、遠路はるばるこうしてご参集いただきましたこと、心より感謝申し上げます。

主神様、メシヤ様に謹んで参拝させていただき、強い御光をいただけましたことを実感しながら、ただ今は3人の方々から体験報告をしていただきました。

最初に報告いただきました新田さんは昭和56年世界救世(きゅうせい)教に入信されて、その後教団浄化から教団護持委員会の男子信徒の立場で、ズーッと取り組みを進めて来られた方であります。2人目に発表された武田さんは天○○○会で資格者をされていてメシヤ教に繋がられた方であります。最後に報告いただいたTさんは世界救世(きゅうせい)教で幹部所長として御神業を担われて来られた方ですので、Tさんの発表を聞いていますと、発表というより布教所長の話を聞いているようで“もう私が何か言う必要もない”と思うくらい整理された話をしていただきました。

3人それぞれ男子信者、資格者、そして幹部専従者のお立場から、メシヤ様をズーッと見つめて信仰を続けられてきた内容が“良く伝わってきたのではないか”と思います。

実はこの大祭を前に、神様から色々と御指示を受けて各地をお参りさせられている方が訪ねてきました。今回は喜界島、高千穂等回って来られました。当初メシヤ教の本部に来るつもりはなかったそうなのですが、何度も関係の皆さんから「どうしても行け」と言われたそうで突然訪ねて来たのです。

それで「どうしてメシヤ教の本部に来ることになったのかわからない」と再三言われますので、それなら“何しに来られたのかな”と私も思ったのですが、実は新田さんが最初に報告してくださったように出雲、取り分け山陰地方の御神業についてどうしても伝えるべきことが神界からあったようで、平本先生の「神言忘備録」というものを内々で出しているのがありますが、それを私に渡すために神様が寄越したのだ、ということが帰り際になって判りました。

このために神様がメシヤ教へ来るように仕向けたのだということです。

その人は高千穂から来られるのに「大分駅のすぐ近くにある」と聞いて来ているものですから、大分駅から電話してきまして「もうすぐ着きますがどちらですか」と言われますので、「大分駅からですと久大本線に乗り換えて博多へ向かって一時間少々走らないと来れませんが・・・」と言いますと「そうなんですかあ」と言って「それじゃあもう来ませんか」と聞きますと「いや行くようにしてますので」とのことで来られました。

それでその「神言忘備録」を読んでいきますと、平本先生は『光の道は世界に通じる道だ』ということで『光の道教会』をメシヤ様から拝命されました。そのことを読み返してみますと、御教えや御講話録の中でははっきりしていないところを平本先生がメシヤ様から直に聞いておりますので、解けないところが大部解けたような、しかも平本先生の名前は直子で大本教の出口直教祖と同じ直です。大本教の場合は荻(おぎ)で出発して平本先生は萩(はぎ)で布教を出発する。荻(おぎ)は『夜の謀(はかりごと)』のところなんだ、と。そして萩(はぎ)は『昼の謀(はかりごと)』のところなので本来メシヤ様直々に萩へ行かないといけないのですけれども、どうしても行けないので『あなたは私の代理で行くのだ』ということで説得を受けて行かれたようであります。

しかも、行く時に景仰の中に書かれています布教三訓の中身をメシヤ様から直に示されて、そして、布教に出かけた内容が途切れ途切れのところがある文章ではあるのですが、鮮明に蘇えるように迫ってくる内容でありました。

更に、神素戔嗚尊と瓊瓊杵尊が十万の兵を率いて上陸した際、一緒に萩に上がったのだ、というようなことまで直にメシヤ様からお聞きになられたようであります。

ですから、この萩の地をなんとかメシヤ様の御光によって・・・それ以後戦いの好きな国になってしまいましたので、もう一度『伊都能売』に戻して、そうして平和な日本を取り戻すためには『萩は大事なところだ』ということで、再三メシヤ様からお言葉をいただきながら御神業を進められたようです。御在世中からの勢力争いの中にも巻き込まれて、その都度メシヤ様から何と言われたかと言いますと『お前は誰の弟子なんだ、私の弟子だから私に報告しなさい』ということを何度も言われたようであります。

こうした内容が“メシヤ様という御神格を認識してメシヤ様に直に太く繋がっていく”というメシヤ教の方針に繋がっていることは勿論のことであります。しかも、そういうメシヤ様の切なる御心を弟子達に伝えた内容が根底にあるために、今メシヤ教はそういうことを目指している訳であります。

魂の根っ子にある“メシヤ様の御神業にお仕え申し上げたい”との願い

3人の方が三様に報告していただいた、その中身というのは、ズーッと「メシヤ様と御神縁をいただいたからには、メシヤ様の御神業を担いきる」ということが魂の根っ子にある訳であります。魂そのものは“メシヤ様の御神業にお仕え申し上げたい”と思うのですが、所属した組織とか縁をいただいた上司の方々の様々な思惑によって自分が“魂の底からメシヤ様の御手足としてお仕え申し上げたい”というところへ中々行けなかったのであります。

16年前の本日、主神様の御神体を前の本部(私の実家)で御奉斎した時には、僅かな人数で御神体御奉斎式を執り行わせていただきました。そこから少しずつ心ある方々が参画していただいて、参画していただいた方々の誠とその信仰心によって、次はその方々に繋がる霊線によってメシヤ様の御光が行き渡りつつ段々とこうして大勢の方々がお集まりいただくようになりました。私達がまた、更にメシヤ様を求めてメシヤ様と自分との繋がりが太くなって御光が注がれてくると、そこから更にまた霊線に繋がる方々にメシヤ様の本来の御光が行き渡りまして、そして、その方々がまた繋がる。この積み重ねでない限り御神業というのは拡大されていかない訳であります。

拡大されていきます時に取り組ませていただくことは・・・。

例えば今頻繁にフランスから北岡さんの所へメールが届いて、それを訳していただいて私のところへメールが届きます。その質問に対して私が日本語で返事を書いて北岡さんがまた訳してフランスへ送ってくれます。

送るとその日のうちにまた次のメールが届くというような具合です。その答え方がなかなか難しいものがあります。“主神様の御神体をいただきたい”ということと“メシヤ様のことをフランスに広げたい”という思いが切々と伝わってきます。一番興味を持っているのはやはり『浄霊力』です。『浄霊力』が更に強まって大勢の人に『浄霊力』を授けて行きたい、ということです。

同時にこちらから伝える内容は、折角浄まった魂あるいは自分の体が、再度汚れてしまったり魂が曇ってしまうとですね、幸せというのが広がっていかないので、そうした時に大事なことは食生活だけではなくて“日々の心言行をどのように清らかなものにしていくか”ということであります。どうしても『浄霊』だけで広まっている場合には、メシヤ様の教えの実践が疎かになる嫌いがあり・・・、魂が再度曇らない、また『霊体一致の法則』で体を汚さないようにして魂を曇らせない、という取り組みをしていかない限り世界平和は生まれない、ということを返事しまして、それに対してまた夕べ夜遅く質問が来ているのですけれども・・・。(笑い)

少しずつ体を汚さない、魂を曇らせない取り組みが世界平和に繋がっていくか、という質問が次に来るだろうと想定して、次に書く事を決めているのですが、結局は戦争というのは精神病ということですので・・・。

そして、その精神病の原因は薬毒でありますので、薬毒を排除しない限り人類の健康も勿論ですが世界平和は実現できません。これからより一層この『薬禍薬害』ということを広めて行かなければ行けない、と思わせていただいております。

そのことを裏付けてくれるような武田さんの発表でありました。

「医学部エリートが病気を作っている」(白澤順天堂大学院教授)

「文芸春秋」五月号に順天堂大学院の白澤卓二教授が「私もいままで騙されていた―医学部エリートが病気を作っている」という表題で文章を載せております。私は、糖尿病になった方々や高血圧症と言われる人々から「塩分の摂り過ぎはいけないのでしょうか」という問い合わせをいただくのですが、「純粋な食卓塩にしてしまった形の塩分を摂ると良くないけれども、海水か岩塩から作ったミネラル分がしっかり入っている塩であれば大丈夫ですよ」とお答えをしていました。

今回白澤教授が言っているのは「問題は塩分過多ではなく、精製された食卓塩による相対的なミネラル不足だったのです。ミネラルを含む自然塩ならば、むしろ適度に取った方がよい。このメカニズムが国民に広く開示されないため、いつまで経っても高血圧患者が減らない」という内容です。これは記事の一部ではありますが“学会を縛っているものが解け始めているなあ”と思います。

解け始めている最大の原因が国民健康保険制度がアップアップの状態になっているという点です。そのため国としては健康保険を使わせないようにしなければ維持できませんので、「医療を使わなくて良いよ」という資料を出さなくてはいけない訳です。おかしな話なのですが、“医療を使わなくて良い”という論を立てている医者を重宝していかない限り、国としては健康保険を使わない人を増やすことができません。“なんとも不思議な世界だな”と思います。

それで、血圧は130以下でないといけないとか発表している学者の研究費を出しているのが製薬会社だという構造を見ていけば、現在日本が陥っている現状・・・不健康な人達が物凄く増えており、癌の場合、2人に1人が癌になっているということが起きている日本の社会構造がそういうところにある、ということを今回この教授が明かしております。機会があれば読んでいただきたいと思います。そういうところへ時代は少しずつ少しずつ移り変わって来ているのです。

『お念じしなさい』が入会の指標

そうした中でメシヤ教は3月3日に、メシヤ様が『メシヤ降誕本祝典』を予定していたことを記念して記念大祭を執り行わせていただきました。

この記念大祭を執り行わせていただきましてから、私の周辺では様々なことが起きておりまして、その最たるものがメシヤ教を始める時にメシヤ様から御啓示いただいたことと同じ様な内容が御内流として届いております。

その第一が、メシヤ教に問い合わせをする方々が「メシヤ様の薬毒に対する教えは知っているけれども、自分の体の症状では薬を入れなければいけない状態にある場合、これが許されるかどうか」という趣旨の内容です。この「許されるかどうか」と質問するのは「許して欲しい」という願望があるから、そういう質問をしてくるのですけれども・・・、「許して欲しい」と願った時にメシヤ様がお許しになられるかどうか、ということは最大の関心事なのです。神様に対して関心事というのは大変語弊がありますが、メシヤ様は『許すとは言えない。既にこのことは伝えてあるから』ということであります。

3月3日に「国常立尊様のお働きがだんだん顕著になって行く」ともお伝えしましたけれども、国常立尊様がバッサリと裁いていくのか、あるいは天変地異でふるいにかけるのか、ということに私達は関心を持ちますけれども、実は、人間に与えられている最大のものは“自由”だということであります。“選択の自由”が人間に与えられていますので、メシヤ様の説かれた真理に則って生活をしていくか、それとも「人間の都合があるから」と取り入れないで生活していくか、という、この選択によって分かれていくということであります。

ですから、薬毒にまみれていく、あるいは曇を発生させながら生活していくことによって、その行く末は自ずと見えて来る訳です。これが実は“大きな裁きの形としてあるのだ”ということですから、あくまで人間の選択によって行われていくということが一つです。

それからもう一つは、今日も○○光教団、それから天○○○会からメシヤ教に御縁をいただいてこられた方に発表をしていただきましたけれども、メシヤ様が・・・他教団で例えば天○○○会から「医者を頼るように」と言われた方が一旦医療にかかリ、その後メシヤ教に関わってくる時に、“それを受け入れて良いのか”ということが・・・人数が多くなれば多くなる程、私が責任を持ってお世話できるのかということが大きな課題でしたので、メシヤ様に「許してよいのでしょうか」とお伺いしましたところ『本人が改心した場合は入れてやりなさい』と。

その代わり御在世中と同じように『入信献金を復活するように』という御指示がありましたので、支部の責任者の方々・・・、4月に北海道から九州まで、支部の責任者の方々それから月次祭に御参列いただいた出張所や集会所、メシヤ講座の会場の方々と話し合いを重ねました。

メシヤ様が『メシヤ様』に御成りになられた時に峻厳な指導をしつつ『これからは霊の世界に入っていく』メシヤ様が神界にお戻りになられるということを前提にしてお話くださっておられることだと思いますが、『想念の世界になっていく』ので、そこが大事になっていくから『お念じしなさい』ということを側近奉仕者の方々に厳しく御指導されておられました。

ということですので、やはりメシヤ教の会員になる場合は来年の2月4日からは『御神体の申し込みを以てメシヤ教の会員とする』ということで今様々な準備をさせていただいております。

準備が整った段階で一つずつ皆様方に報告しながら、来年の2月4日、「世界救世(メシヤ)教」開教記念の・・・しかもメシヤ教の発足記念で、そして、大切な立春祭の日にですね、それまでにきちんと決めて、新たな気持ちで御神業をスタートさせていただきたいと思います。今日Tさんから『本スジの御神業』ということを幾度も話していただきましたけれども、その御神業の本筋を愈々開始させていただくためにですね、そうしたことを整えさせていただいて、今年中に取りまとめをしていきたいと思っております。

そうしたことの報告やお願いをさせていただいて、記念大祭の挨拶とさせていただきます。(要旨)

≪追・大祭後の報告に感動≫

Tさんは、直会の際に

「原稿を書き始めてから一週間、タール状の便が出続けました。それから、頸や後ろ頭の重みがスッキリしました。発表のように大量の薬を飲んでますから・・・」

との報告がありました。

その際、「それで脳溢血を免れましたね。有り難いですね。」とお答えしました。報告原稿とはメシヤ様からの恩恵を整理することですので、それ自体が御光に更に浴することであり、布教に繋がる道であることを再確認させていただきました。

二人目に報告した武田さんも「家庭で御守護いただいた際に原稿を書くように言われた」と述べてくださいました。御守護報告は大祭で皆さんの前で執り行うものですが、メシヤ様へ奉告するものです。これからも、どのような形の御守護でも大いに依頼したいと思います。それは、取りも直さず誠に有り難いことなのですから。

順序が逆になりましたが、一番手に報告した新田さんは帰着後に「無事に帰着した」旨のご連絡を入れてくれまして、その際、御在世時代に教会で専従生活をされていた植田さんが、善言讃詞奏上の間、後頭部が痛み続け、三拍手が済むと痛みがスッと消えた旨をお知らせくださいました。

後日出雲支部月次祭でご本人に尋ねると、「これ位(親指と人差し指で丸めて)の棒の固まりが突き刺さるような感じが続いたのです」と仰いました。これは植田家の因縁と深く繋がるものであろうと推測できます。

そして、浄霊中に閃光のように額に当たるものを感じ、思わず目を開けた際に集団浄霊の手が自分の方向へ向いていた、というのです。教会時代からこのような強烈なものを感じたことは一度もない、ということを付け加えてくださいました。

これもご本人に確認したところ「カメラのフラッシュのような鋭い光だったので、思わず“誰か撮影しているのか”と思って目を開けた」そうです。

大祭にいただく御光の強さを改めて認識させられる有り難いご連絡でした。

≪ICレコーダーからの「文字起こし御用」を通しての学び≫

最後に代表挨拶の文字起こしの奉仕をされた三重支部の濵口博幸支部長代理から、意義深いメールを受信しましたので、掲載します。『御神業の本筋』を進める上で考えるべき一事ですし、「地上天国祭」に臨む姿勢づくりをする上でも参考にしていただきたい、と願っております。

三重支部 濵口です。

『本部御神体御奉斎』『新本部竣成』記念大祭代表挨拶のテープ起こしをいたしましたのでお送りいたします。

テープ起こしをしていて思いましたのは、「萩」「平本先生」ということです。今年の大河ドラマは「萩」が舞台であるということもありますし、
『文明の創造』発刊の御用に携わって」(2012年5月5日「新本部竣成祭」発表)
の中でも出てきました。

「最近、ある方がネットを通じて繋がってこられました。その方は景仰に掲載されておられるメシヤ様の直弟子の平本先生からお光を拝受されたそうです。そのことをお聞きし、『明主様と先達の人々 世界救世教発行』を調べてみて驚きました。

平成二〇年四月、三重支部の発会式で、支部責任者として挨拶をさせて頂いた『布教三訓』のお言葉をメシヤ様から直接賜った先達が平本先生だったのです。」

そして萩といえば中島一斎先生の出身地も萩であります。中島一斎先生の本名が「中島武彦」と知り、「国武彦尊」を連想してしまいましたが、

麻生 鋭 氏の書かれた
中島一斎先生  ――その信仰と生涯――

を拝読させていただきますと、峻厳な真っ直ぐな信仰をメシヤ様に捧げた先達であったことがわかります。また、

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いばるな。おこるな。はやまるな――先生は、又、よくこう言った。

「いばってはいけない。いばればいばるほど、人は逃げて行ってしまう。おこればおこるほど、神は離れ去ってしまう。

そして、はやまればはやまるほど、自分の中の自分がわからなくなってしまう」

弟子たちは、これを、先生の「るな三訓」と言っていた。

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「るナ三訓」は中島一斎先生の信条でもあったわけです。

『夜叉龍神も解脱為し』ですから「国武彦尊」のお詫びの御神業として「るナ三訓」を訴えかけてきているような気がしました。(以上 )