メシヤ講座・特選集no.158(平成26年3月分)

<御教え>
『文明の創造』科学篇
擬健康と真健康

(文創  昭和二十七年)
本文は『文明の創造』259ページに記載されています。(『文明の創造』購入方法は「出版案内」を参照ください。

また、研鑚資料『文明の創造 二・下』では106ページです。)なお、『擬健康と真健康』は4月に拝読し学び合う御論文です。今回は「岡山支部遷座祭」特集ですが、3月に学んだ『人形医学』に関する内容は各支部メシヤ講座を参考にしていただければ幸いです。

「岡山支部遷座祭」特集

≪報告≫
岡山支部御遷座祭に当っての経過報告
岡山支部責任者 原田穣

浄霊力拝受を許されて
岡山支部 大塚康子

40年以上に及ぶ浄化に御守護
岡山支部 藤澤千津子

≪代表挨拶≫
『文明の創造』拝読により日々の御神業推進の有り様が一層明確になる

メシヤ教代表 楳木和麿

『数字は神様だ』

皆様、改めまして岡山支部「御神体遷座祭」おめでとうございます。御守護報告をお聞きしまして、中々感動が収まりませんので・・・、お聞き苦しいかと思いますが、一言ご挨拶をさせていただきます。

支部責任者の原田さんより報告いただきましたように、今までの御神前は手狭になって、参拝者が増えてきましたので・・・、こちらの方に改装するということになりまして、こんなに広い御神前になったのですけれども、こうして御神前一杯の方々と遷座祭を執り行うことができまして、心から感謝申し上げたいと思います。

また、原田さんの経過報告をお聞きしていまして、原田さんの信仰姿勢とそれを支えてくださる信者さん方のご尽力に、感謝の念が湧いて参りました。この機会に改めて、感謝申し上げたいと思います。

そして、原田さんの報告の中で・・・、実は原田さんと私は同い年であります。ただ、学年は私の方が一つ上なのですけれども歳は一緒なのですが、大祭の時の代表挨拶というものを自分のことのように受け止めていただいて、陰に陽にメシヤ教の御神業を支えていただいております。

時には代表挨拶というのは嫌みに受け取られ易い話も幾つかするのですけれども、それを自分のことのように受け止めて、信仰向上の糧として、そして、同い年の私にしっかりと仕えてくださっております。そうした取り組みの上に信仰向上が許されて、信仰向上が許された分、結果が出てくる訳であります。これがメシヤ様が『数字は神様だ』と仰った内容であります。そういうものが無くて、信者の数が増えてゆくということはない訳であります。

私自身が世界救世教という所を離れて、メシヤ教を立ち上げた時に、以前にもお話しましたように、ひたすら掃除をしておりました。今まで布教所にお貸ししていた物件を返していただいて、そして、メシヤ教の本部とそれから自宅として、そこの掃除を取り組んでいた時に、布教所長の経験のある母親は「掃除ばかりをしているが、布教方針等立てずに取り組まなくて良いのか」と零(こぼ)したこともあります。そして「浄霊」という本を地域に売り歩こうとしたこともありましたが巧くゆきませんでした。方針とか、そういうものを立てても中々巧くゆきませんでした。

そこで、最高最貴の御神霊に御降りいただくに相応しい、そういう霊域と、そこにお使いいただく人間としての魂の高さを自らに着けていかない限り、メシヤ様の進められようとする『本筋の御神業』というのは担うことができないという思いで、ひたすら掃除に取り組んでまいりました。

そして、館が段々と綺麗になるのに併せて、自らの中に“メシヤ様が本来進められようとされた御神業とは如何なるものか”ということが段々形を成して、霊界作りができて参りました。そうしたところから少しずつ皆さん方をはじめ信者の皆さん方が増えて、支えていただけるようになりました。そうしたことと同じように、原田さんと一度御神前の掃除の仕方について話し合ったことがあるのですけれども、そういう話をするということ自体が、原田さんが真摯に『最高最貴の御神霊にお鎮まりいただける霊域作り』に取り組んでいるということが、ヒシヒシと伝わって来たものであります。

御教えを知った者は心掛けねばならない

そうした中でいただいた御守護報告を今まで何人もしていただきましたけども、本日は大塚さんと藤沢さんに報告していただきました。このお二人の報告を聞かせていただいて、込み上がる感動は抑えることができませんでした。

メシヤ様と直に繋がりさえすれば、私達は御守護に包まれる信仰生活が許される訳なんですけれども、残念ながらここ数十年というものはそうしたことができにくい状態が続いておりました。何とかそれを改めてゆきたいということを強く願いながらも、中々できませんでした。それは、どういうところから私自身できるようになったかを考えた時に、要因の一つになったエピソードがあります。

私が北海道で布教所長をしている時に、時の総長で故人となりました中村力元総長がですね、ご出向になられたことがあります。あまり親しく触れ合ったことはないかと思いますが、その時行事が終わってですね、ホテルへお送りして夕食を共にした機会があります。私は車で行っておりましたので、お酒は飲めなかったのですが、中村元総長はその時にビールを飲みました。一杯目は私がお酌をしましたが、大分空いてきたので二杯目をつごうとした時に、「お前は車の運転で酒は飲めないので、自分でやるからいい」

と、それ以後独酌をしていました。時のトップがそういう振る舞いをするということに私は驚きました。そして“色々聞いている噂とは全く違う人物だったのだな”ということをその時にしっかり受け止めました。と同時に、“そういう姿勢をトップというものは持っていなければいけない”ということと、それから“全てはメシヤ様のために動いている人間なので、自分が私用に使うことを最低限避けている姿勢”をそこから感じました。

また京都の大学を卒業されていますけれども、父親の中村海老治先生が・・・中村海老治先生の話は随分聞かれていると思います。聖地にお参りした時には必ずトイレ掃除をされていた教会長ですね。・・・その先生が、学生時代置屋に下宿させている訳ですね。置屋という所はどういう所かご存じだと思いますが、布教師として様々な誘惑に負けない人間を作るために、父親の深い愛情によってそうした所に預けられた訳であります。

「知識と信仰の深みは別ですよ」

そうして、若い日に教会長になられましたけれども、その教会長の時にやはり、知識が多いものですから、色々な話をしますが、時折教会所属信者の事業家やそれから大学教授等から、後でかなり小言を言われたようであります。

「中村先生、あなたが身に着けた知識とあなたの信仰の深みとは別ですよ」と、「信者さんの前でああいう話の仕方はしてはいけません。」と、そういう小言を絶えず言われたそうです。その都度頭を叩かれたような感じで自分の姿勢を改めながら、教会長職を勤め挙げられたそうです。

ですから、教団浄化の時に常任理事の中で一切汚職にまみれてなかったのが、あの兄弟だけだった訳です。その他はMOA美術館建設に係わる業者から多額の供与を受け取っており、それが「正常化委員会」の言うがままに「新生協議会」を設置せざるを得なかった最大の理由であります。

そのような教団の改革に取り組んできたんですけども、残念ながら「六億円疑惑」の元である霊園事業関連の外部折衝に当たり深夜まで対応をして中々大変だったようです。その心労が祟って心臓肥大を起して、そして若くしてこの世を去りました。大変残念なことでありますけれども、その方の志というものも一つは受け継ぎつつ、今のメシヤ教を進めております。

ですから、30歳以上の方についてはどのような人に対しても私は、「さん」付けをする訳であります。例え、教えを請いに来た者や、それから、情報を集めに来た者に対しても、何れもメシヤ様の信者であるために来ている訳なので、30歳以上であれば、そうした魂でありますので、メシヤ様のお弟子として、「○○さん」というふうに呼びかけて、その人が更にメシヤ様と繋がって霊線を太めて御神業に臨んでいただけるようにお世話をさせていただこう、と思っている訳であります。

そうした姿勢を身に着けさせてくれた人が、その故中村力元総長という方でした。(特に対策上では、教団裏面史の真相を知るにつけ知識のみをひけらかす面があり、私自身の言動も鼻に付いたところが多分にありました。そうした姿勢を正す要因になった訳です。私達の信仰は、まず知ることにありますが、知った者の厳しさもあります。『知らないで犯す罪は軽いが、知っていて犯す罪は重い』という御教えがあるからです。心がけねば罪を重ねることになるのです。)

メシヤ様と共に御神業を

そこが出発点となって更にメシヤ様を求めつつ、信者さん達がどうしたら幸せになってゆくかということに取り組んで今日まで来させていただきましたが、今日も経過報告とそれから、お二人の方の御守護報告を聞かせていただいて、より一層この道を積み上げさせていただかなければいけないな、と強く思いました。

それで、強く思って皆さん方にそれを支えていただきつつ、実践にも努めていただきたいのですが、実践に努める時に心にしっかり置いていただきたいことがあります。

それは、新たになりましたこの支部、それから岡山県では倉敷出張所というのがありますが、その御神前に、これからお救いをさせていただきたいという方をご案内する時の想念であります。想念は

『メシヤ様の御前にご案内する』

という、その心をですね、今後とも一層培っていただきたいと思います。そして、支部側はメシヤ様の御前にご案内されて来た方として、その魂が更に輝くようにお世話に当たっていただきたいというふうに思います。

そして、「あの人が最近チョット悩んでいるんだよねー」とか話が入った時には、これは

『その人を救って上げなさい』

というメシヤ様の御指示ですので、訪ねていきます。訪問したり、それかどこかで落ち合って、そして話をしようとしますが、その時は

『メシヤ様のお供』

で行くんだと、そういう姿勢でですね相手の方と会っていただきたいというふうに思います。

そして更に、支部・出張所にご案内ができた時には

『結果は全てメシヤ様にお任せ』

するという姿勢を持っていただきたいと思います。神様が許さない限りですね、本人が“浄霊力を拝受いただこう”とか、“入会をさせていただこう”ということにはなりません。どこまでもメシヤ様が結果を出されるので、メシヤ様に全てお任せして、そして、自分達は軽い気持ちでどんどんいろんな方々に声を掛けていただきたいと思います。

是非、取り組みの中では、そうした『メシヤ様の御前にご案内する』『メシヤ様のお供』で訪問させていただく、または人と会う。そして、『結果は全てメシヤ様にお任せする』という姿勢を持っていただいて、御神業に臨んでいただければ大変ありがたいと思います。

そして、さて、ご案内してあるいは話をする時にその相手の方々にどうなっていただくのが、あるいはまた、自分自身がですね、本日御守護報告をしていただいたお二人のように御守護に溢れる生活をさせていただくためにはどうしたら良いか、ということで、また一言お願いしておきたいと思います。この時には、メシヤ様から御守護いただく訳ですので、『メシヤ様の御精神』というものを絶えず求めていただきたいと思う訳です。

メシヤ様の御精神とはいったい何かと言いますと、まずは

『即時性』

というのがあります。すぐやるということです。思いついたらすぐ動くということであります。あるいは課題が見つかったらすぐ取り組み始めるということであります。

そして、次は

『合理性』

ということであります。これは理屈が通る、筋が通るということでありますので、メシヤ様の御言葉からすると『神様というのは、理屈が通れば筋が通れば愛になるけれども、そうでなければどうにもならない存在だ』ということです。

奇しくも大塚さんが33年間どうにもならない生活を続けていたというのは、この一点に拘わる訳であります。実は信仰をしつつ、世界救世教及び関連団体が神様の御性格というものを教えていないところがあります。『神様にも感情がある』という御言葉を聞いたことがあると思います。都合の良い時だけ神様にお願いしても中々叶えていただけない訳でありますね。日々、それなりの信仰生活をしておかなければ、幾ら困った時にお願い事をしても中々御守護いただけないのは、それは神様の感情を理解していないからであります。

もう一つは、性格というのがあります。神様の御性格、その御性格というのは自然であったり、筋が通っていたり、理屈に合っていなければ神様という御存在は愛になってゆかない訳であります。神格が低い所はそういうものを重視しません。最高最貴の御存在に真向かう時にはこの御性格というものをしっかり心得ておかないといけない訳ですけれども、ここに対する指導が・・・勉強会の中でも中々そういう話は無かったと思います。

しかし、今後は御守護をいただくための最大のポイントにしておいていただきたいと思います。

それから、次の3番目は

『利他愛』

で、この利他愛というのは十分皆さん方勉強してきたと思うんですけれども、まず人の幸せを願うという、この利他愛だけは十分聞いてきたと思います。この利他愛も・・・ただただ、相手のためと思ってやっていることが実は相手のためになっていないことが非常に多い訳であります。ですから、ここが信仰が深まっていかなければ、急所を発見することができないということになって来ます。そうしたことも支部の勉強会を中心にしながら、精神面を鍛えていただきたいというふうに思います。

そういうことをお願いをさせていただいて、岡山支部として本日から、神威弥増す中で更に御神業を進めさせていただく訳ですが、この御神業の根幹は責任者がお話くださったように『宗教改革』と『医学革命』であります。

それで、『天国の福音書』続編の「はしがき」にメシヤ教の内部事情ではあるけれども『宗教と科学の一致』の大体構想が構築されたということを書いて纏(まと)めました。実はこの『宗教改革』と『医学革命』については、メシヤ様とそれから、野沢明一という方が様々深く話し合っていたことをですね、ここ一、二ヶ月の新潟出張所の月次祭の折に庭山さんからお聞きしました。その内容たるや、驚くべきことであります。

太占図(ふとまにず)と元素の周期表

以前のメシヤ講座の中で、ホツマツタヱの中のヲシデという話をしたことがあると思います。実はこのヲシデと連なる「ふとまに」の図と・・・元素の周期表というのがありますね、この元素の周期表と「ふとまに」の図というのは実はピッタリ合っているんですね。

言葉を発した時に・・・、日本人であるならば“あ”という言葉を誕生後一番先に発しますけれども・・・、無声の声が霊界に「クスツフヌムル」が繰り返し響いて、それが飽和状態になった時に現界に“あ”という言葉が出てきた、という話をしたことが以前あると思いますが、そのヲシデと併せて「ふとまに」の図というものがあります。

その表に基づいて、神様が表に出てきております。解り易いのはですね、原子核というのがあります。原子核の周りを電子がこう回っております。実はそれが・・・、天之御中主の神様と神御産霊、高御産霊の神様という観音講座の一番最初にですね、神様のことを説明している箇所があります。これは実はそういうことなんだ、と。そして、そこから、ズーッといろんな元素が出てきて、その元素の電子のプラスとマイナスが、他のものとくっついて、これが化学反応になるんだと、いうことを野沢明一氏はメシヤ様に報告をしつつ、メシヤ様からそういう、それが謂わばまだ地球上にですね、人間が出てくる前に執り行ったことなんだ、ということを話し合っております。

ですから、私達の進めようとする『宗教と科学の一致』とは、そこまでが解ってこそ、できることであります。これからやることは、まだ、もの凄くあるということです。そういうものと共に私達は救世活動、所謂人類救済というものを進めていく訳なので・・・、如何に今迄の指導者達がこの点に注視せず御神業を進めてきたかということです。岡山県の場合は、原田さんを中心に、そうした“メシヤ様が本来進めようとされたけども、理解できる人間が少なかったために御神業を途中で滞らせている”ものを、これから進めさせていただく訳なのです。

もの凄く奥が深くてですね、我々の視座は人類の頂点のあたりに置きながら、幅広く弾力的に物事を考えてゆくような姿勢を持ってゆかなければいけません。そうした内容はですね、少しずつ理解できる内容が整った段階で『天国の福音書』続編の(二)(三)(四)あたりから少しずつ出していきますので、どうか楽しみにしておいていただきたいと思います。

こうして、支部の活動をさせていただくということは、メシヤ様がそうした取り組みを本来の御神業を進めるために今やろうとしていることを支えるということが一つあります。どうか、大勢の方々を幸せにさせていただきつつ、“メシヤ様が本来進められようとされた御神業を支えていく”という、そういう取り組みを、この岡山支部を通して皆さん方に取り組んでいただけると大変ありがたいと思います。

そうしたことを、最後にお願いをさせていただきまして、遷座祭の代表挨拶とさせていただきます。本日はご参拝まことにありがとうございました。(要旨)

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