メシヤ講座・特選集no.70(平成18年11月分)

<御教えより>
医学試稿

(1939年)

第二篇  病気

病気とは何ぞや

古来、病気なるものは、その原因として、仏説には四大調和の破綻とか仏罰、漢方医学に於ては五臓六腑の不均衡、西洋医学に於ては、ウィルヒョウの細胞衰滅説、コッホの黴菌による伝染説等、幾多の理論学説等あるが、何れもが病気なるものを災厄とし、悪い意味に解せざるものはないのである。然るに私が発見した所によると、右(上記)とは全く反対であって、病気とは、造物主が人間に与へた最大な恩恵であって、人間は病気に罹るが為に健康を保持し、長寿を保ち得るのであって、此(この)真諦が判れば、神に感謝せずにはおれないのである。斯(かく)の如き事をいへば、世人は狂人と思ふかもしれない。それは、コペルニクスやガリレオの地動説もニュ-トンの引力説も、狂人扱ひにされたと同じやうに。然し、真理は飽迄(あくまで)真理である。従而、此(この)書を読む方々は、先入観念をかなぐり捨てて、全くの白紙になって熟読せられたい事である。

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「名古屋支部」発会式 お話

メシヤ教  楳木和麿

二重のお祝い

皆さん、おめでとうございます。

新家屋の御神体ご奉斎式おめでとうございます。そして、メシヤ教名古屋支部発会式おめでとうございます。

奈良の方からお祝いにご参拝された方々は、途中で高速道路の事故のために渋滞に巻き込まれ、また浜松や豊橋からの方々は待ち合わせ場所で案内者との待ち合わせに手間取り・・・と不測の事態も起り、開式に間に合うか気を揉みましたが、無事時間通りに式典に集うことができ非常に嬉しく思います。

本日の祝辞といたしまして、この支部を通して御神業をどのように進めさせていただくのか、ということをお話させていただきます。

支部責任者の役職と資格

まず、ただ今ご挨拶した責任者はメシヤ教にご縁をいただいて2年弱であります。その間、学びを重ね実践に努めて来て、本日ただ今名古屋支部の責任者となりました。正式名称は「支部長代理」です。

何故「代理」が付くかと言うと、本日を持ってメシヤ教の兼業資格者「助師」を拝命した訳ですが、「助師」の期間は「支部長代理」として任に当たっていただきます。あと二十余名のお導きを許されますと「教導師第三位」という資格を受験することができます。その段階で厳正なる資格審査を行ないます。その厳しい審査というものは、実のところ私が執り行ないます。(爆笑)

しかし、この資格審査というものは、すでに今日から始まっているのです。信者さん方のお世話、そして新たにご縁をいただく方々への取り組みの姿を見てゆく訳です。体験、見識、人格というものが審査の重要な要件となります。この資格を拝受すると御神業の幅が更に広がります。集団浄霊も許されます。どうか皆さん、新たな方々を紹介していただいて、次の資格審査を早く受けることができるようにご協力してくださるようにお願いいたします。

御神業―人類にとって大変な内容の御教えを宣布する

次は、責任者を中心にして名古屋支部でどのような御神業を進めるのか、という話になります。岡田茂吉教祖を「メシヤ様」と尊称申し上げて、「メシヤ様」から浄霊力を授けていただくと同時に真理の御教えをいただいております。この御教えというものは、改めて申し上げるまでもなく人類にとって大変な内容であります。

例えば、今は西暦2006年ですね。それでは縄文暦の稽暦は何年か、聞いたことがありますか。大卒直後の方も何人かいらっしゃいますが、どうでしょうか・・・。今年は6066年です。日本の最も古い暦とされております。そうした長い歴史の末に私達は生きております。縄文時代前期は約六千年前となっておりますので、符合していますが、学校では教えてもらっていないことです。せいぜい皇紀というものがあって、これは2666年ということを知っていることくらいです。ただし、これは神武天皇が中国からやって来て日本を制覇して即位した時からですので、大まかでは捉えることはできるけれども厳密には日本の暦とは言えません。

しかし六千年前の神話を辿ってゆきますと、初代素盞鳴尊がその蛮行の責めを受けてヨーロッパへ行きユダヤ教を開教します。ユダヤ教の始祖は素盞鳴尊ということになっています。ユダヤ暦をご存知の方はいますか・・・。今年は5766年です。これは神話と符合する訳です。

そして時代を経て約三千年前に、今度は二代目の素盞鳴尊がまた争乱を起こします。そこでまた叱責を受けヨーロッパへ行きキリスト教を開教します。キリスト教の開祖はイエス・キリストですが、力となったのは素盞鳴尊ということになっています。するとユダヤ教もキリスト教も本来日本の神様が関わっている、ということになります。

しかし、宗教というものは国境を越える時に学問となって入ってきます。学問として入ってくる時に辻褄(つじつま)が合わないと思われることを省いて、辻褄をその時代に合わせるような形を取って入ってきます。ですから我々が日本で学んでいる宗教史にはそうした面が多分にあるということです。

それから三大宗教の一つの仏教は、というとこれも日本の神様が関係している訳です。素盞鳴尊が朝鮮半島から日本へ押し寄せた際に、当時の天皇であられた伊都能売神皇は絶対平和主義者ですので、皇位を天照天皇に譲って日本から脱出して二十八部衆を従えてインドへ下ってゆきます。そこで、後にお釈迦様になられた善財童子に仏教を説かれたのです。

「三千年来の罪穢れ」と言われてきたその実態というものが、皇紀2666年、仏暦2550年、西暦2006年と関連して考察いたしますと、よく判ります。

残りのイスラム教は、御教えではその謂れは解説されていません。ただ同時多発テロの折りに坤金神(ひつじさるのこんじん)が関わっているということを知らされています。方角で艮金神に対比する神様です。またキリスト教は人間を強い存在だと捉え、そこから‘全ては利用するためにある’という考え方が出ています。自然破壊の源とも言えます。これに対してイスラム教は人間を弱い存在という捉え方をしています。ですから、様々な戒律を設けて弱い人間を護ろうとしています。また弱くするものを徹底的に排除しようとして、偶像崇拝も嫌います。

そのように世界の宗教の根源は日本にある、ということを教えてくださっているのがメシヤ様です。そうした観点からすると、当然世界の文化の根源も日本である、ということが捉えられます。そのことが、アインシュタインをして「日本が世界の文化の発祥の地だ」と言わしめたことと繋がっていると思われます。

こうしたことを私達は御教えを基に知り得ている訳ですね。しかもこれが「万教同根」の根拠になっており、「万教帰一」を目指す上で重要な意味を持つところです。御神業とは、そうしたことを明らかにして宣布することでもあります。

時代苦の一つである精神疾患の源

しかし、実はそうした真実を隠す形で歴史が移ろい、学問体系も形成されております。また本来大和民族の宗家は絶対平和主義なんですが、そうしたことを知らずに武力に関する話題が巷間騒がれています。そして本質的なことを知らないがために、私達は日常生活で悶々としたものを抱えております。先ほど責任者が挨拶の中で報告したように、現代社会は精神疾患的なものを抱えて生活をせざるを得ないような人が急増する現象が見られます。

私達はそうした濁流に押し流されております。そのために苦しみを抱えつつ生活をされている方が多いのです。そして「棒ほど願って針ほど叶う」という言葉で代表されるように、諦めることを通して精神の安定を保とうとしてきたのです。奈良時代以降仏教を通して営まれてきたものです。

本日は式典後の夜にこちらご先祖の遷霊式を執り行ないますが、位牌というものを考えてみると、これは厳密には仏教ではない訳です。黒塗りの板に金泥で記入する様式は儒教です。インドから中国を経由して渡って来る間にそうした様式が一緒に入ってきたのです。そして元々日本には神道形式の先祖供養様式がありましたから、それに合致したのです。それで定着したと思われます。

そうしたことも含めて日本人は営々と生活を積み重ねてきたのです。しかし、真実を知らされない中で歴史を刻んできたことから、心の中にそこはかとない不満足感を抱えているのです。文字にしても、平仮名は漢字が流入した後に創られたものです。それは何に対して当て嵌(は)めたのか知らされていません。それ以前に文字はなかったのか、という疑問を持った時に現在の学校教育では答えてくれません。

しかし、御教えを拝読してゆきますと、答えというものをいただけます。その都度胸の痞(つか)えというものがスーッと取れてきます。そうしたものをいただいた教団の中にいるのだということで、非常に有り難いという感謝の念がしみじみと湧いてきます。

健康の源―病気に関する判釈(はんじゃく)は特に有り難い

この他、メシヤ教に触れてくる最初の動機の多くは、抱えている問題を解決したい、あるいは健康を快復したい、という願いがあります。これに対して浄霊をいただきながらその実現に努めてきました。浄霊をいただくと何故問題の解決に繋がるのか、ということを考えてまいりますと答えとして『霊主体従の法則』という御教えをいただいております。

この世の中は霊主体従の法則によって成り立っており、人の幸不幸の原因は眼には見えない霊の世界にあることを知り、その問題の原因である霊に対して浄霊をいただくことによって、あらゆる問題を解決に導くことができるのである、ということに繋がってゆく訳ですね。そういう人間観や、それらを含めた世界観をメシヤ様は我々に教えてくださっているのです。

それから、今自然農法に取り組んでおられる方々が奈良の方からご参拝いただいていますが、人間というものは同時に本来食するもの以外の異物を体に入れてゆくと、血液が汚れてゆくと共に精神に影響を与えてしまいます。また、血液は霊が物質化したものですので、血液が汚れると霊が曇らされてしまいます。ですから異物の混入した食べ物を食してゆくと、体に害を与えたり精神を病んだりする危険性があります。それは『霊体一致の法則』によって生じると解説いただいおります。

こうした人間観とか、それから先ほど述べた歴史観とか世界観というものをこれほど明確に教えられている教祖はおりません。取り分け、病気に対する判釈(はんじゃく)を詳細に展開している教祖を他に見たことがありません。それだけに有り難い訳です。

そして現代は先ほどからの話のように、肉体的な病だけではなくて、精神を病んでいる方々が非常に増えていらっしゃる。これからそうした方々を御教えを根っ子において専門分野の方々と協力しながらお救いしてゆくことが、「時代苦を救う」ということになろうかと思います。今そうした手立てを構築してゆくことをメシヤ教の中ではここで進めていますので、皆様と手を携えて一層担っていただければ有意義である、と考えているところです。

一層協力体制を整えて御神業推進を

それから、責任者が先ほど私の所へ足を初めて運んだところからお話しましたが、初対面の時「実は今浄霊のできる教団に案内したい人がいるのですが・・・」という相談が一つにはありました。新しい時代に救済力を与える準備を神界で進められつつ、メシヤ教に繋がってこられたのではないか、と思われます。

そのお蔭で、奈良の方々がご神縁をいただき、メシヤ教では全く無農薬無肥料のお茶などを手にすることができるようになりました。メシヤ教としてもいろんな体制が更に整ってまいりました。6日付の読売新聞に「温室効果 窒素肥料も原因」という見出しで、南極の雪氷内大気を解析する中で「一酸化二窒素という温室効果ガスの大気中濃度が1950年代から急増しており、その主な発生源は窒素肥料が散布された農耕地である」ということが判明したとする内容が出ていました。

しかも、この一酸化二窒素の温室効果は二酸化炭素の約300倍ということですので驚かされます。現代農法が私達の健康の問題だけではなくて、地球環境に対して深刻な影響を与えていることが注視されます。

もちろんお茶の栽培に見ても農薬の散布だけでも十数回という恐ろしい現代農法ですが、化学肥料までが環境に深刻な影響を与えているというのですから驚かされます。それだけに自然農法を実施する意義が益々大きくなっているのです。今後さらに自然農法実施者が増えることを祈っています。奈良の皆さん自然農法の取り組みを一層充実発展させてください。

それから、奈良と言えば本日ご参拝カップルがメシヤ教へ入会する前に、奈良の御神前を訪ねるなどしているうちに見よう見まねで浄霊をしたところ身体が楽になった、という経験を持っています。入会手続きの際には、浄霊の仕方の確認作業的だった旨を耳にして驚かされました。いただいたご啓示の裏付け的事象の一つになったことは言うまでもありません。

最後になりましたが、皆さん素晴らしい御神前ですね。モダンな建物の中に違和感のない「和」の空間です。いよいよ仕上げの段階では、一日に何度も確認の電話が責任者から入り細かく打ち合わせを致しました。男同士でこんなに通話記録が残ると誤解されるのではないか、と心配になったくらいです。(爆笑)

それくらいに念には念を入れて仕上げました。御簾の寸法などピッタリで素晴らしい形になりました。ここは風光明媚な場所であるだけでなく、将来に渉っていろいろな可能性を秘めた場所です。その可能性を現実のものとするためには、皆さんの月次祭を中心とした聖なる祈りと実践によるところが‘大’ですので、より一層協力体制を整えてお取り組みいただけますようにお願いして、本日の目出度い祭典のお話とさせていただきます。

併せて、遠路遥々お祝いに駆け付けられた皆さんに感謝申し上げてお話を終わらせていただきます。本日は誠におめでとうございました。

<発会式 挨拶>
真心在る方々と協力して
現代の悩み苦しみの解決を

名古屋支部 責任者  

門出をお祝いいただき、とても幸せに思います

本日は、御神体ご奉斎式並びに名古屋支部発会式のお祝いにお越しいただき、誠にありがとうございます。これだけ多くの方々に、私達夫婦、家族の門出をお祝いいただけること、とても幸せに思います。

私は、平成6年7月31日明主様(メシヤ様)にご神縁を許されました。誰にでも時間を問わず、これほど安易に浄霊を取り次げるという喜びある日々を過ごし、多くの人に浄霊の取り次ぎを重ねることで神という眼には見えない存在を確信するに至り、人の生きる意味の本質的なところを知り、私の人生は大きく転換を迎えました。

それから10年8ヶ月。現代の抱える問題、現代の抱える矛盾、誤謬の急所を指摘しながら、それらを根本的に解決に導く御教えとそれを裏付ける現実体験を与えられ、幸せな人生に確信感を持てるようになり、堅実に人生を歩んでいける安心感と喜びを与えてくれた年月でした。

しかし、この年月は御教えを強く求めつつも御教えに相反する面を持つ組織運営の中に身を置くことでもありました。多くの方々が浄霊の素晴らしさ、浄霊の本質、人生の妙諦を掴むことなく、悩み、離れていく姿を目の当たりにし続けました。組織というのは難しいものです。変わらない組織の方針に悩み続けた年月でもありました。

楳木先生とは、平成17年2月より1ヶ月メ-ル交換を重ね、3月、大分県玖珠町まで足を運び直接お会いして改めてご神縁をいただくことを決めました。それから1年8ヶ月、本来の明主様(メシヤ様)信仰、メシヤ様の目指された広く高い、しかし細やかな心配りのある天国的な世界を学び知ることができ、これまで組織に抱えてきた理不尽な悩みがなくなり、本当に感謝をしております。こうした学び多く、風通し良く、気持ちの良い環境が天国的なのだろうと思います。こうした環境を多くの人に伝え、また後世へ受け継いでいかねばなりません。

明主様(メシヤ様)信仰の使命は現代の悩み苦しみを解決して、幸せな人生に導いて差し上げることが役割のはずですが、数多くある浄霊教団ではかえって苦しみを信者さん方に与えている現状があります。別の教団に所属している友人達からの話や、実際に悩んでいる人達からの相談メ-ルを通じて知りましたが、家を担保、生命保険を担保に献金強要など、とんでもない話が横行しています。

折角浄霊に出会いながらも、こうして大変に苦しい状況に身を置いている方が数多くいらっしゃいます。また、浄霊を知らない人の中には、物を識らないがため、わざわざ息苦しい生き方をして不幸せに陥っている方もいらっしゃいます。

現実的な対応力を徐々に身に付けつつある喜び

現在日本には、うつ病をはじめとする精神疾患の方々が約五百万人いる、と知らされました。現在学びの場をいただいている専門家の方の調べですので、当然隠れているものや軽いものは数字には入っていないそうです。昨年秋くらいから精神疾患を抱えている方々とご縁をいただき、対応させていただいてきましたが、昨年末というのはお恥ずかしいのですが、一日に何人も対応するとこちらの方が処理を仕切れなくなり、自分までもがうつ症状的になり兼ねないような経験をしました。

今年になって、真剣にそうした方々へ対応できるようにならせていただきたい祈りを続けたところ、先ほどの専門家に出会うことができ、的確に対応する手立てを学ぶ機会を許されました。現実に即したアドバイスや教育の手立てを今も研讃中です。楳木先生にお会いしてメシヤ教に出会ってから、教団の狭い組織論や考え方に囚われないで自由に問題解決法を真剣に探求できる道を与えられたように思います。以前の教団の不自由さから解放されたということだけでなく、現実的な対応力を徐々に身に付けさせていただいているということが何よりの喜びとなっております。

今日の佳き日を契機として、生きにくい人生を歩んでいる方達が、幸せな人生を送ることができるように、真心ある方々と協力して取り組んでいきたいと思います。若い人間ばかりの支部ですので未熟な点が目立つと思いますが、それぞれが社会に大いに役立つ人間に成長し、また、そうした人材を輩出していくことができるようになればこの上ない幸せです。皆様方においては年長者の愛を持って温かく見守っていただければとてもありがたく思います。

最後に、私達夫婦がこの家を無事に建てることができたのは、亡くなった私の父と、今日ここに居る母の誠実な人生の賜物であります。ここに感謝し、今日の佳き日のご挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

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