メシヤ講座・特選集no.11(平成13年10月分)

<質疑応答形式です>

 

子供と一緒にテレビニュースを上手に見る方法
-アメリカ式情報操作のトリックを知っておくと、解りやすい

 

受講者

アメリカ同時多発テロ以来、テレビニュースを子供と一緒に見られないで困っています。しかし、社会情勢は掴んでおかないといけないと思います。どうしたら良いのでしょう?

楳木代表

毎日悲惨な映像が流れますからね。小さいお子さんには見せたくありませんね。ただ悲惨な現実を直に見ている子供もいるということも確かですから、どのように寄り添って見るかでしょうね。また、お互いに知っておかないと、大人側も勘違いをしてしまうことがありますから、ある程度の知識が必要ですね。映像というのは、真実を捉えているには違いないが、一部であって、全体像ではないということです。その意味では真実そのものではない、とも言えます。ビルが崩壊する場面は幾度となく映し出されるが、瓦礫の下敷きになっている遺体は映し出されません。また、アフガンから国境を越えようとする難民の様子は映し出されますが、国境まで行ける人は裕福な人達であり、健康な人達です。病弱な人々や老衰した人々、一時間に十五人の割合で餓死する人々の事などは映し出されません。

とりわけアメリカから入ってくる情報というものには注意を払っておかなければなりません。「ディーバー方式」というものを聞いたことがあるでしょうが、レーガン時代の次席補佐官を務めたマイケル・ディーバー氏が開発したものだそうですね。

  • 人々は「現実」を知りたいとは思っていない
  • 大衆の記憶力は悪い
  • 彼らの中で優先する情報は常に映像である

などという法則を逆手にとって、情報操作を行う手法です。つまり、私たちが見聞きする情報は、ほとんどコントロールされたものであるということです。そして、思考停止状態に追い込まれていきます。

そうしたことを知った上で、「ちょっと待てよ」という心でテレビニュースを見るとよいかと思います。そして全体像という観点から言えば、テレビよりも新聞の方が真実を捉えていますし、雑誌や、専門書なども幅広く目を通していく方が、より全体像が見えてきます。

例えば、明治学院大の川上和久教授は、情報操作はアメリカが戦争する時の常套(じょうとう)手段であるとして、7つの特徴を挙げています。「1、ネーム・コーリング」、「2、華麗な言葉による普遍化」、「3、転換」、「4、証言利用」、「5、平凡化」、「6、いかさま」、「7、バッドワゴン」です。1、のネーム・コーリングというのは、攻撃対象の人物や組織などに対して、憎悪や恐怖に訴えるレッテルを貼ります。〝非人道組織タリバン〝 〝凶悪テロ組織アルカイダ〝などですね。2は、〝不屈の自由〝〝自由と正義を守る戦争〝という言い方です。3は、様々な権威者に発言してもらったり、国連などの威光を活用します。4は解りますね。墜落した航空機に搭乗していた人の母親の証言が、微妙に変化したでしょ。5は、〝われわれ〝という言い方です。6は、都合のよいことを強調するあり方です。7は、大衆の同調性に訴える手法です。こうした事を念頭において演説などを聞いてみてください。良く解ります。

以上のような事を踏まえて、自分の子供をしっかりした物の見方ができるように、学びとして一緒にテレビを見なくてはいけません。良いですか、この世が天国になっていくためには、庶民が賢くならなくてはいけないのですよ。少なくとも、思考停止状態に陥らないようにね。

 

日本人の幼児性と依存性を露呈したテロ報道
-アメリカ軍産複合体の人的、資金的体制を把握しておく

受講者

先月、「報復攻撃は仕方ない」と伺い、とても残念に思いましたが、本当に始まってしまいました。アメリカのビル崩壊の映像も目を覆いたくなりましたが、攻撃を受けるアフガニスタンの様子も同じ気持ちになります。他に良い方法はないのでしょうか?

楳木代表

先程の話と関連してきますが、毎日空爆の映像を見て〝もう、いい加減にその位で・・・〝という気持ちになったら、テロ首謀者の思う壺ですね。やはりアフガンの庶民も賢くならないといけません。ですから、アメリカが考えた末の事だから他に方法はない、というのが建て前ですね。ただ、アメリカの中には戦争をしたがっている人がいることも確かで、その人々にテロ首謀者が戦争に対する正当な理由を与えてしまったということです。先月も少し触れましたが、アメリカには軍産複合体と呼ばれるものがあります。

  • 軍部官僚制
  • 巨大兵器産業
  • 軍事技術研究機関

この複合体は、小規模戦争が年に数回、中規模戦争が年に一~ニ回、大規模戦争が十年に一回の割合で起こる事を当てにした人的、資金的体制を執っていると言われます。まさに十年目ですね。そして、報復攻撃に使われる兵器の説明が詳しくされることからも、お分かりでしょう。

それにしましても、日本の報道関係者にはもっとしっかりしてもらわなくては困りますね。「これからの戦争はどうなるでしょう?」という質問や、「総理は何時に中国へ発たれますか?」という質問。現実を知らない幼児の質問です。答えられないし、答えるべきものではありませんね。メシヤ様の教えに『ものを知らない知識人』とありますが困ったものです。また、誤訳を平気でやっています。CNNなどの発言者が、英語では呼びつけにしているにもかかわらず、「氏」をつけて翻訳しています。正確ではありませんね。

また、〝敵の敵は見方〝という考え方はどうしても馴染めませんね。北部同盟がアフガンで何をしてきたのか、アメリカは良く知っているはずなのに・・・。真にアフガンのことを考えるならば、あの戦い方は節操がなさ過ぎる。これは、ブッシュが対アフガン戦争を「新たな十字軍の戦いだ」と言い放った失態と根っ子が一緒でしょう。アフガンに対しては、日本は古くから様々な人的、技術的支援をしてきた訳ですから、その立場から独自の取材や発言をしていかねば、役割を果たした事にはなりません。自然の豊かな国であったアフガンを荒らしてきたのは米ソだということを肝に銘じなくてはいけません。

それから、「アメリカの真の狙いは、イラクを壊滅させ、アフガンにアメリカの基盤を確立し、中央アジアの石油や天然ガス資源に対する支配権を握る事」、「国連の弱体化を図り、弾道ミサイル・システム、宇宙防衛構想を一気に確立する狙いだ」と指摘する専門家もいます。テロを撲滅するということと合わせて、注視すべき事ではありますね。アメリカは、必ず次の戦争の火種を残そうとしますからね。そして十年後を待っていますからね。こうしたやり方をメシヤは『野蛮な行為だ』と指摘しています。

 

テロを起こした神の本体
-国常立尊様の進められる御神業と表裏の関係にある出来事
-「輪廻転生」の概念を復活させることが急務

受講者

先程の十年に一度の大規模戦争の事ですが、テロの首謀者はその事を当然知っていたと思われますが、それなのに何故仕掛けたのでしょうか?

楳木代表

その辺は本人に訊かないと解りませんね・・・。少しだけ話しておきましょうか。このテロには、ある日本の神が関わっているということを知らされましたが、今は詳しく言えません。ある神事が行われなければなりません。そうですね、来年の七月の末には明らかにできると思います。これは、国常立尊様の進められる御神業と表裏の関係にある出来事です。

今回何故、私が宗教家であるにも関わらず、軍事評論家みたいな話をしたかと申しますと・・・。最低限知識として持った上で、事の推移を見ていかねばならないからです。そのことをよく承知して置いてください。何時もお話するように、二一世紀は『徳』によって治めていくようになります。その為には、モノの象徴である武力によって治めようとすることを終わりにせねばなりません。そのことを全世界の人が解らなければならない。モノを支配していた「乙姫」様は、昨年九月全権を委譲して神昇りました。しかし、配下の者達が、そのことを知らなかったり、あるいは承服せず執着を持ち続けているために、起きていることです。

勿論、物質的発展を担ってきた訳ですから、「乙姫」様としても配下の者をそのままにして神昇ることは忍びないので、〝何とかしてやって欲しい〝と願ったそうですが・・・。説得していくというやり方ではダメでしょう。悠長に感ずるようでも、『気付き』『覚り』でいかねばなりません。そしてそれを促す根幹は、『霊主体従の法則』で、中でも『輪廻転生』を知ることが重要です。

私達がこの世に存在している時は先祖の代表である正守護神が何時も背後で助けてくれたり、導いてくれたりしていることや、死んだら霊界において亡くなった愛する者やその他先祖たちの仲間入りをすることを知れば、どれほど慰められるでしょうか。正守護神の存在を知るだけでも、どんなにか安心を得るでしょう。また、人に暴力をふるったり、不正を働いたりしたら、そのままでは済まされることはなく、来世や転生で返さなければならないと知れば、生き方や在り方はどんなに変わるでしょう。現代は、残念なことに、欲望を司る動物霊の代表である副守護神に正守護神が負けている状態ですね。私達は、正守護神が常に勝っている状態を保っていないと、野蛮な事や非道な事を重ねてしまうのです。

キリスト教徒もイスラム教徒もこうした原点に返っていかねばなりません。と言うのは、旧約聖書にも新約聖書にも、実は『輪廻転生』の事が書かれていたからです。紀元三二五年、時のローマ皇帝・コンスタンチン大帝はその母へレナと共に、新約聖書の輪廻転生に関する記述を削除し、同五五三年にコンスタンチノープルで開催された第二回宗教会議において、この削除が正式に認められ、輪廻転生の概念は異端であると宣言されたのだそうです。当時巨大化しつつあった教会の維持のためと言う人もいますが、戦争に駆り立てるためでしょう。ですから、戦争を無くすためには、この『輪廻転生』の概念を復活させねばならないのです。

 

出家と精神の後退の関連
-信仰は 真の智慧なり証覚(さとり)なり 証覚なくして感謝うまれず

受講者

先月、出家すると精神の後退を招くというようなお話を伺ったのですが、よく解りません。

楳木代表

あのことですか。出家しないと救われない、という在り方のことを言ったのです。「ほんまもん」に出てくる庵主さまのような方は別ですよ(笑い)。世人に道を教え、癒しを与えるために日々修行に励んでいる訳ですからね。段々と精進料理の極意が出てくるのでしょうから楽しみですね。〝食材の命をいただくから、その持ち味を生かしきる。そのために日々修行を積む。そして、命をいただくからには全て使い切る。無駄にしない。何よりも大切なことは、命をいただくという心、つまり感謝の心です・・・・・〝そうした台詞を吟味すると良いですよ。

先日、若い主婦から「何を頼りに生きたらよいのでしょうか?」という質問を受けました。私の答えは次のようなものでした。人間は、生まれたばかりは全て依存していかねば一日たりとも生きていけません。食べることも、移動することも、親を頼りとしなくてはできません。親はあらゆる世話をしますね。しかし、成長するに従って世話をすることが変化していきます。身体的な世話から精神的な世話へと移行します。やがて親離れして、一切頼らなくても生きていけるようになります。

ところが、それは錯覚で、頼りとすることはかえって増えていくのです。社会へ出て行けば、自覚するしないに関わらず、他の人にやっていただかねばいけない事が加速度的に増えていきます。受験というものを考えてみても、先ず受ける先方の大学それ自体の運営にどれほどの人が関わっているかですね。また願書を出すにも、先ず願書を作った人々、印刷した人々、願書に記入するにしても筆記用具を作成した人々、印鑑を作った人々、郵送に携わる人々・・・一日かかってしまいますからこれ位にしておきましょう。実力を試すと言ったって、他の受験生がいなければ実力も何もない。自分ひとりでは何も成り立たないのです。

またそれ以前に、空気だって吸わないと生きていけない。つまり、生きること自体があらゆるものに頼っているということなのです。空気については以前も話しましたね。酸素の濃度はどのようにして一定に保たれているのか。海水の塩分の濃度はどのような仕組みで一定に保たれているのか。そのような事を一つひとつ認識していくことが、成長するということです。そして認識すればするほど、自然に感謝の念が湧いてくるものです。メシヤは『信仰は 真の智慧なり証覚(さとり)なり 証覚なくして感謝うまれず』と詠んでいます。日々の学びが無いと、感謝というものは生まれないし、感謝の心を持てない人は、勉強不足の哀れな人ということになりますね。

そういう意味では、霊能者なども学習を怠ると、ダメなようですね。霊能者の欠かしてはならないことは、三つほどあります。

  • 幅広く学習する
  • 人と関わって体験を積み重ねる
  • 人格を磨く

私達も気をつけましょうね。皆さんは、その辺の霊能者よりもずーっと奇蹟を現わせるのですよ(笑い)。この三つを怠ると、奇蹟はどうなるか・・・。先程の話ですが、社会に身を置いてあらゆるものを認識していく事こそ、精神の進化です。その先に、実在の神を認識できる道があるのです。

 

大黒様のお祭りの仕方
-平素は、お茶を供え、神名を奉誦する
-六十日に一回、お膳を供え、天津祝詞を奏上する

受講者

私は、どうもお金を稼げなくて困っています。また、散財の因縁があるようですが、いかがでしょうか?

楳木代表

商売をしている方や営業に携わっている方は、大黒様をお祭りすると良いですよ。お金が入ってくるようになります。ただし、入ってきたお金を正しく使わねばいけませんよ。サラリーマンなど一定額しか入らない方は、出て行くことが減ります。ですから、あなたのような方は大黒様をお祭りすると良いです。一度お祭りすると解ります。止められなくなりますよ。

お祭りの仕方は、平素は、お茶をお供えします。そして「メシヤ大黒天守り給へ幸倍給へ」と二回奉誦します。頭を下げて、〝お金を運んでください〝とお願いして「惟神霊幸倍坐せ」で良いです。拍手は三回です。また、六十日に一回、「きのえね」の日には、ご馳走をお供えします。特別にお膳を用意しておくと良いです。鯛を焼いて、添えてください。お酒も上げてください。そして、天津祝詞を奏上してください。あなたが正しくお金を使ってくれると、信用された分運んでくださいますよ・・・(笑い)。楽しみですね。