メシヤ講座・特選集no.2(平成13年1月)

<質疑応答形式です>

受講者

先月、内外の情勢は経綸の推移の結果として起きている、と伺いました。今月は、森総理の様々な発言についてお話くださることになっています。

楳木代表

初めに省庁の再編に触れておこうと思います。このことについては様々な議論がありますが、うまく進むかどうか?うまくいくとは、言い辛いですね。何故かと言いますと、総理の両脇を固めている宮沢さんと橋本さんの機嫌が悪すぎる。あれではうまくいきません。こうしたことは何にもあてはまります。どんな良いことも機嫌よくやらないとうまくいきません。

受講者

森総理は機嫌よかったと思いますが・・・。

楳木代表

そこが森さんの唯一素晴らしいところです・・(笑)。唯一なんて失礼ですが、そこが大切なんです。その機嫌の良さの裏に何があるかですね。「滅私奉公」です。現代においては死語のような言葉ですが、森さんの心にはある、と言われてます。ですから何でもしゃべっちゃうのですね。そしてつつかれるのです。しかし、非常に大切なことをしゃべっているのですよ。

「神の国」発言からいきましょうか。問題にする方が可笑しいですね。何でも戦前の思想に結び付けてしまう。今、教育問題が様々語られていますが、道徳教育をしてこなかったツケでしょ。「日本では戦前の教育に繋がるとの懸念から道徳を学校で教えることにためらいがあった(江崎玲於奈氏)」という発言からみても、戦前は全て悪い、と。何だか小説の「少年H」みたいにね。しかし本質が大切なんです。

かつてアメリカとソ連で宇宙開発競争を繰り広げた際に、アメリカの開発陣での合言葉は「神を認める国の方が認めない国より優秀であることを証明する」だったとか。そして、月面着陸を成し遂げました。世界の多くの方々が自分の国を「神の国」と思われているのではないですか。ただ、それが一部の為政者に利用されると厄介なことになる訳です。だからつつくということも言えるのですが、それにしても深さを感じませんね。今、ディープエコロジーという考え方がありますね。例えば、「殺生」をしてはいけないが、そうせざるを得ない訳です。それならば、食事の時にせめて「いただきます」と言う。あるいは、食べ物を粗末にしないよう心掛ける。そして、「殺生」したその生命を大切にするが故に、尊い生き方をしよう、ということです。森さんも言葉足らずですね。人のことは言えないですが・・・。

「天皇中心」発言ですが、私は若い頃「天皇の職業は何か」という講義を受けたことがあります。その内容をかいつまんでお話しますと、「天皇は祭祀王という側面を持っている」ということでした。祈りが仕事です。それは冠にも表されていますね。冠の纓(えい)が垂直になっていますね。あの形は唯一天皇のみかぶることができますが、何故かと言いますと古代の政からきていると言われています。古代の政の一つに稲作があります。正月に祭りを執り行い、籾は何時蒔くのか、何時田植えをするのか、気候は順調か、稲刈りは何時か等々の啓示があり、その内容を布告する。これは当時大切な政です。因みに神代では、布告は狐の役割だったそうです。ですから稲を担いでいるのです。当然稲荷は農業の神様です。しかし現代では商売の神様と勘違いしています。まあご利益があれば、それで良いのですが・・。百姓という概念も昔と今は違いますからね。それで幸せという人がいればめでたい訳です。

話がそれましたが、「天皇陛下には日々世界の平和と人類の繁栄を祭祀王として祈っていただいている。そういう意味で天皇を中心にして世界の平和と人類の繁栄のために日本人は貢献しなくてはいけない」と発言してくださると良いのです。ところが、これも利用されかねない。はっきりしておかねばならないことは、〝利用するということは、依存心の表れで、依存心は幼児性の現れである〝ということです。ですから政治が未成熟な場合に利用されるのです。あらゆる分野で成熟度を増さねばなりません。政治の監視役を自負するならば、マスコミももっと自身の見識でもって語らねばいけません。やたら人の意見を引用する姿勢を改めてほしいものです。優秀な方があれほど集まっているのですから。

話は戻りますが、森総理は省庁再編の折「国政に国民の視点に立った総合性と機動性を取り戻し”政府の新生“を図る」と述べました。これから半年間じっくり政府のやることをみて、参議院選挙に臨めば良いのです。しかも投票に行かないといけません。それでなくとも「日本では税金を取りやすいところから取って、文句を言うところへばら撒く」と陰口を叩かれているのですから。若い方々に自分の国の有り様にもっと関心を持っていただきたいと切望します。投票とは税金の使い方に異議を申すチャンスです。勿論異議が無いという意思表示でもあります。

受講者

先ほど若い頃の講義とありましたが、どこでの話ですか?

楳木代表

私は、世界救世教の教育機関に入学したことについては以前お話しましたが、教授陣が素晴らしかったですね。京大、阪大の教授、名誉教授が中心となってカリキュラムを組んでくださっていました。そこへ私は二期生として入ったのです。国の現状を憂い、愛国心に満ち溢れる方々でした。学校法人の認可を得てなかったこともあって、教授の方々はご自身の考えをストレートにぶつけてくださいました。私は宗教的なことよりも本質を見つめることの手法を訓練された感がありますね。現代は情報化それも多様化し高速化していますから、絶えず物の本質を見つめる訓練をしておかないといけません。皆さん方もあらゆる情報を鵜呑みにせずに、心に疑問符を。誰かさんみたいですね。

あの淡路阪神大地震の際、遠方の方々は火に包まれる神戸の街の姿に息を呑んだことでしょう。しかし、映像を送ったヘリコプターの発する音によって助けを求める声が届かなかった、という悲劇もありました。しかも送られてくる映像は繰り返されがちです。ですから、今日ただ今の事実とは限らないのです。また死人に鞭打つようで恐縮なのですが、英国の皇太子妃の生前の動きですね、交際相手は軍需関係者でした。いくら地雷除去の運動をしようとも、軍需産業は地雷工場の隣で義足を作っているのですよ。この矛盾。地雷も義足も軍需産業の利益になっているのです。また世界の貧困層に食料を与え、教育を施し、衛生環境を整えるのに四百億ドルあれば良いそうですが、世界では軍備・防衛に八千億ドル使っています。この矛盾に眼を向けてほしいのです。

受講者

私達は情報に対して鵜呑みにしがちですね。しかしこれからどのようにしたら良いのでしょうか?

楳木代表

まず簡単なことから始めてください。自分の両親はどうして結婚をしたのか?自分の名前をどういう経緯で付けたのか?等などですね。意外と情報を持ってないですよ。名前について言いますと゛何故名前負けするのか”゛名前でその人の特性が・・”ということを理解している人が少ないですね。これは、昔から「言霊の幸倍う国」と言っておきながら、その意味するところを教えてこなかったことが原因です。だいたい漢字以前に日本には文字が無かった、とする人が研究者の大半を占めている。これではどうしようもないですね。

受講者

漢字以前にどのような文字が在ったのでしょうか?

楳木代表

現在使用しているローマ字を見ると良く解ります。母音と子音の組み合わせで表記されますね。その表が古代に在ったのです。その表に沿って漢字を当てはめていったのです。「あ」に対して「安」を当てて、そして平仮名を作った。それが「あ」という文字であることは広く知られてますね。それでは元々の「あ」はどんな文字だったかと言いますと、「○」に「・」だったようです。「○」に「ー」だと「か」ですね。母音には、それぞれ太陽や地球、細胞あるいは風、炎、川、土地を表す意味合いがありました。子音には魂が篭もる、二分割、三分割、集合、離散、上意下達、下意上達などの意味合いがありました。ですから、それらの組み合わせによってどのような働きが言葉に生まれるかが解るのです。日本語は非常に論理的にできています。

受講者

どうして文字が残ってないのですか?

楳木代表

二つ理由が考えられます。一つは、日本は木の文化だということです。西洋は石の文化ですから残りやすいですが、日本は土に還ってしまうから残りにくいのですね。二つ目には、基本的に文字が日常生活に必要なかったようです。何故かと言いますと、記憶力が良かったので全部覚えていたそうです。私の祖父なども村の出来事の年月日を覚えていまして、村の人がしょっちゅう尋ねに来てました。そんな世界です。そして文字は特殊なことに使用されていたようです。二千年以上前から続いている神社などの木片に残っているのはそのためです。また使用できる人もまた特殊な人ということにしておきましょう。

受講者

不思議な世界ですね。

楳木代表

現代人の記憶力はそういう意味で古代人よりも劣っていますね。原因は薬です。「アダムとイブが食べてしまった禁断の木の実とは、実は薬だった」とメシヤ様の教えにありますが、まったくその通りだと思いますね。これは私の体験から言えることです。私は一歳から四歳まで薬漬けでした。そのために、メシヤ様の力によって命を救われても二十五歳まで頭痛持ちでした。集中力、記憶力は、残留する薬が減少する毎に良くなりました。ですから、私は年々今でも良くなり続けています。メシヤ様のお蔭です。

受講者

その良くなりつつある頭で何をされたいですか?

楳木代表

それは、勿論メシヤ講座ですよ(笑)。それから、浄霊学を確立します。メシヤ様の教えと生命誌と言霊学を加味して人々にとって有益なものを提供していこうと計画しています。例えば、生命誌の観点から見ていきますと、顎はエラから変化するそうです。そして顎の関節がだんだん音を伝える役割を持ち、哺乳類ではこれが中耳となります。浄霊をする上で役立つでしょ。また、牛は「ま行」のみ言霊の発声を許されていますし、犬は「わ行」のみ、サルは「か行」のみです。人間は有り難いですね。全ての言霊の発声を許されている訳ですから。言葉を大切に使わなければなりませんね。またこれらのことを総合的に関連付けて考えていきますと、様々な問題の解決に繋がっていきますね。楽しみでしょ。

受講者

突然ですが、節分に豆まきをしないというようにお聞きしましたが・・・。

楳木代表

メシヤ様の教えには、「鬼は内、フクは外」と唱えなさい、とあります。また、豆をまくのだったら、煎らないで生のままでまきなさい、とあります。どんな意味かと言いますと、約三千年前正しい神様を天岩戸に押し込めた時に岩戸の前に煎った豆をまいて「この豆から芽が出てくるまで、岩戸の中から出てこないように」と唱えたそうです。煎った豆から芽は普通出てきませんから、「永遠に出てこないように」という呪文ですね。そして岩戸の前に張ったのが注連縄です。注連飾りもそこからきています。

何故「鬼は内」と言った方が良いかと言いますと、閻魔大王を善人が拝すると柔和なお顔に見えるが、悪人が拝すると口は耳元まで裂け舌端火を吹き鬼のように見えると言いますね、あの鬼です。「鬼は外」と唱えてしまうと、今年も正しい神を入れないで悪いことをするぞ、と言っているようなものです。フクは、欲望を司る副守護霊のことだそうです。恐ろしいですね。で、節分は神様を押し込めた記念日だそうですから、お詫びをしなくてはならない訳です。お詫びをすると、翌日の立春から神の揮われる神威というものが弥増すのです。こちらは目出度いですね。

こうした神話を何故くどくどお話するかと言いますと、神様を押し込めたことによる象徴的なことが物質偏重思考なのです。この考え方を変えなければ地球までも破壊しきれない訳ですからね。いままでやってきたことを百八十度転換するぐらいの気持ちを持たないといけないと言うことです。心して節分、立春を迎えましょう。